今や私めの仕事となった「
鳥撮り」の今年最初の成果報告は、このブログで取上げる
173種類目 の野鳥になった
タゲリ (田鳧) で、越冬のため日本に飛来する
冬鳥 で、全長約32センチ程、開けた田んぼや水田などの冬枯れの刈りあとに群れを作って生きています。
タゲリの最大の特徴で魅力は、頭部にクルリとカールした黒く長い数本の
冠羽 が伸びていることです。
タゲリの顔には隈取りのような模様があり、大きな目が印象的・魅力的です。
タゲリの頸には太く黒い首輪状の斑紋があります。 雌雄ほぼ同色ですが、メスは頭部と胸部の黒い帯部分が褐色を帯びているそうですが、私めの撮った写真では はっきりとは判りませんね。 私めはむしろ顔が白い個体と褐色が混じる個体がいるのが気になります。
タゲリの背中(翼)は金属光沢のある暗緑色で、これがまた美しく、深い緑色に赤の混じった艶やかな翼は光の角度によって玉虫のように輝きます。(→
構造色)
タゲリの体下面は白い羽毛で覆われ、飛ぶと とても目立ちます。
足は赤黒いらしいですが、私めが撮った写真は、田んぼの泥が付いた足なので足の色は判りませんね。
(↓)は尾羽下面の褐色の様子です。
タゲリはとても警戒心の強い鳥で、その姿を観察しようと近づけば、たちまち「ミュウ、ミュウ」という猫のような声で鳴いて飛び立って行ってしまいます。 よって、私めは遠く車の中から撮りました。 20羽くらいの群れだったのですが、飛ぶ時は群で団体行動でしたが、採餌する時は個別行動で、(↓)は2羽でいた様子です。
タゲリは動物食で、昆虫類、節足動物、ミミズ等を食べます。 田んぼを耕す耕運機の後をついて食べ物を探していました。
(↓)は、全くのピンボケです(^^; が、口の中の赤い色味が判るので載せました。
タゲリは一部の都道府県レベルで
絶滅危惧種II類(→ 東京都など)、
準絶滅危惧種(→ 大阪府など)などの指定を受けています。
尚、神奈川県茅ヶ崎市西久保ではタゲリの越冬地である田んぼの環境を保全するために、「
湘南タゲリ米」というブランドで米を販売しているそうです。