Girl Reading a Letter at an Open Window 「開けた窓辺で手紙を読む少女」
c.1657, oll on canvas, 83 x 64 cm
Staatliche Kunstsammlungen, Dresden, Germany
レンブラントと共にオラングを代表する画家フェルメールの得意な構図。
左の窓から光が射し込む室内で娘が一心に手紙を読んでいる。 ガラス、繊毬、果実、カーテン等の質感の違う物に次々と光が戯れ、それら一つ一つが確かな存在として描き込まれている。 右手前のカーテンが、ひょっとある部屋を通りがかりに覗いたような錯覚を覚えさせる。
この絵のムードは、勿論手紙を読むという主題と関係している。 オランダ絵画では、手紙を読む婦人の描写はほとんどの場合恋に関連している。 この絵では、鉛ガラスの窓に少女の反射像を描くことで手紙に対する少女の反応に焦点を当てている。
「#15/手紙を読む青衣の女」(1663-64)では手紙の内容へのヒントは与えていないが、婦人の首、少し開けた唇、曲げた腕から彼女に期待感を与えている。