アオアシシギ (青足鷸) は、春と秋の渡りの時期に飛来する
旅鳥 で、
夏羽 は頭から首、胸の上部まで
黒い斑 がありますが、
冬羽 ではその黒い斑がほとんど無くなってしまいます。
去る4月中旬、1羽はまだ冬羽ですが、2羽はもう夏羽になっている 3羽のアオアシシギに出会いました。(↓)
(↓)は、手前が冬羽、奥が夏羽の2ショットです。
(↓)は、逆に 手前が夏羽、奥が冬羽の2ショットです。
(↓)は夏羽の単独ショットです。
撮影時には気が付かず、自宅で写真整理中に、夏羽2羽のうちの1羽の
右足関節の上に金属足環 が付いていることに気が付きました。(↓)
調べてみると、アオアシシギの右足関節の上に金属足環を付ける標識調査をしているのは世界で2ヶ国です。
(1)
日本、北海道、風連湖 (但し、左足関節の上にブルーのカラーフラッグがあるはず)
(2)
台湾 (但し、左足関節の上に白色の、下に緑色のカラーフラッグがあるはず)
つまり、(↑)のアオアシシギ夏羽の左足にカラーフラッグ(プラスチック製)はないので、何らかの理由で外れてしまったようです。
金属足環の文字を判読しようと 全写真を調べたところ、
(↑)の写真の赤枠内の金属足環を拡大すると、文字は 上から「
ON6」と判読できます。(↓)
(↑には大きい画像はありません)
そこで、
山階鳥類研究所 に写真を添付して連絡した結果、以下のような回答(部分)を得ました。
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当研究所で鳥に装着する標識は通常、XXX-XXXXXという形で8桁の番号で識別されます。
ご確認いただいた標識は、その形状より06Aのタイプで、末尾は写真から ????6 と推測いたしました。
このタイプの足環の表記は3段で、
1段目はKANKYOSHO
2段目がTOKYO JAPAN
3段目が06A-????6
となっており、写真から読み取れたのはこの各段の末尾です。
06A-????6に該当するデータは6件あり、個体の特定は残念ながらできませんでした。
今回のご報告は参考情報として保存させていただきます。
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という少し残念な結果ですが、
「鳥撮り」をする者としての義務?を果たしまして、気分はすっきりと上々ですわ。