第4216回のパンクしない自転車でも書きましたが、今回の震災で役に立って いるのが自転車です。被災地の自治体から全国の自治体に放置自転車の提供を求める要請があったのだそうです。
<東日本大震災>放置自転車100台、福島に提供/埼玉
毎日新聞 4月7日(木)
埼玉県は6日、東日本大震災で被害を受けた自治体で活用してもらおうと、拾得物として警察署に届け出られて所有 権が県に移った自転車100台を福島県へ発送した。
自転車は、埼玉県内の警察署に届け出があった放置自転車のうち引き取り手が現れないまま、遺失物法で定めた保管 期限(3カ月)が切れたもの。埼玉県が災害復旧救援物資として提供を打診したところ、福島県から要請があり提供を決 めた。
自転車は、販売店らによるボランティアで点検やパンク修理が済まされ、トラック協会の協力を得て6日に搬送し た。7日までに福島市と郡山市に到着した後、避難所で生活する被災者向けや、自動車が通行できない地域での移動手段 などの活用を想定している。【佐藤丈一】
テレビで岡山県が50台送った のも放送していました。全国に広がっているようです。これは良いアイデアでしたね。放置されて処分に困っている自治 体としても一挙両得ですね。
とは言いながらも、自転車を盗られた経験から、盗難車らしい放置自転車を見つけると警察に連絡して引取りに来てもらって、持ち主のとこ ろに帰って欲しいと思っている私としては、放置自転車の内の大部分が盗難車じゃないかと思うのです。
盗られた私も、息子の使わなくなった自転車でもありかなり痛んでいたので敢えて探しもせず、警察にも届けません でしたが、悔しさは残りました。想像では、きっと試合に来た学生さんが気軽に足代わりに乗っていったのだと思います が、盗られたほうとしてはたちまち代わりの自転車が必要になるのですからたまりません。それにどんな自転車でも癖が ありそれに慣れてしまっているので他のものに乗るとどうしても違和感があります。それが、どんなに中古であろうとも 愛着にもなっています。
それだけに、愛車を簡単に捨てる人はいないはず。放置自転車とは大部分が盗難車だと思う私は昔人間過ぎるので しょうか。
それが証拠に、私が警察に連絡した自転車も、多分常習者の仕業と思います。と言うのも、その側の運河には未だに 捨てられている自転車が何台かあります。警察に連絡しても、引き上げるのが難しいなんて言って引き上げにこようとし ません。あれもきっと同じ常習者の仕業のようです。そうした人間を突き止めるだけでも放置自転車の大半は無くなるの じゃないでしょうか。もっと真剣に盗難車の捜査をして欲しいものです。そうすれば放置自転車も大幅に減るのじゃない でしょうか。
何となく、震災地に送られる放置自転車を見て、元の持ち主の気持ちを考えてしまいました。
せめて第二の人生で活躍して欲しい!