60を越えても尚、方言が抜けない私ですが、いざこの部屋のように文章を書くとなると不思議と方言が出なくなるのです。HPの巡回や人気ブログなどでは方言を使って面白おかしく書かれているところがたくさんあるので見習ってみようかと思ったりもするのですが、どうも上手くいきません。
しかし、考えたら、いつも使っている言葉が書けないというのも不思議な話です。
ということで、讃岐弁を使って書くことに挑戦してみようかなんて考えてみましが、やっぱり方言が出ません。なんでだろう。不思議です。
「ほんだけん、言うたやろ。そんなんめんどうてでけへんは」
「だから、言ったでしょう。そんな難しいことできませんは」
面白いプリントが出回っていました。香川の方言を一覧表にしたものです。これで雰囲気を分かって下さい。
讃岐の方言~知っとんな
大変ひどく ~ がいに
てんぷら~てんぴら(あげもん)
沢山 ~ ようけ
逆さま ~ さかし
意地悪する ~ きざからする
来てください~ きまい
帰る時に ~ もどしに
容器、入れ物~ ものご
そうだろうか~ そうかいの
強そうな ~ がいげな
田舎 ~ ざいご
あのような ~ あのな
追いかける ~ おわえる
作る~こっさいる(こっしゃえる)
どうしたんですか ~ どうしたんな
交換する ~ かえこと
落ちること ~ ぼったりこむ
なにをしているのですか ~ なんしょんな
手伝う ~ てつなう
通り雨 ~ そばい
さて、えーと ~ こうつと
尋ねる ~ たんねる
阿保 ~ ほっこ
自由にならない ~ じょんならん
お尻 ~ おいど(おつべ)
馬鹿にするな~ ほうけにするな
ください ~ いた
おおげさに~ぎょうさんげに
こぼれる ~ まける
金持 ~ げんしゃ
小皿 ~ てっしょ
本当 ~ ほんま
でたらめ ~ ごじゃ
いきつつある~ いっきょる
冗談、いたずら ~てんご
どうもしていない ~ どっちゃせん
誰、誰ひとり~ だれっちゃ
どうしょうもない ~ とんならん
側、脇 ~ ねき
帰っている ~ いんにょん
あご(顎) ~ あげと
早く、速やかに ~ しゃんしゃん
なにもかも ~なんにゃこい
全く同じ ~ まっつい
あのね ~ あんの
人形 ~ でこ
そんな ~ そなな
帰ってくる ~ いんでくる
面白い ~ おもっしょい
嘘、冗談 ~ うそまい
歩く(幼児)~ よいよい
からかう ~ てがう
身体 ~ ごたい
間 ~ あいさ
どうです ~ どいな
すばらしい ~ うまげな
忘れる ~ わっせる
欲張り ~ へらこい
知っていますか ~ 知しっとんな
柔らかい ~ やらこい
いらっしゃい ~ おいでませ
なんとま ~ なんとな
こぼれる ~ まける
そうだよ ~ そいな
したらどうですか ~ しまい
末っ子 ~ おとんぼ
お許しください ~ おこらいなさんせ
目茶苦茶 ~ わや
女性 ~ おなごし
すべて、全部 ~ まんで
さわるな ~ いろうな
自分、自身 ~ めんめ
魚(幼児) ~ おび、び
小さく ~ こんもに
小便 ~ おこよ
私なんか(男性)~ おらやこし
正座する ~ おかっこする
酔いどれ ~ ようたんぼ
私(女性) ~ おたい
うどん(幼児)~ ぴっぴ
冷たい(幼児)~ ちんたい
しまう ~ おしまいで
大人 ~ おせ
小さく ~ ちんまい
変な、おかしい ~ へなげな
気分が悪い ~ きしょくが悪い
自慢する ~ ねんごげに
きらくな ~ あんきな
非常に ~ ほんどり
曲がる ~ いがむ
満腹だ ~ はらおきる
面倒だ ~ おとましい
臆病者 ~ おとっちゃま
あっちこっち~ ほうぼ
教える ~ おっせる
焚き火 ~ ぼんぼらやき
ほれる ~ 讃岐さんぼれ
ごきぶり ~ わんこぶり
夜 ~ こいさ
宴会 ~ おきゃく
借りる ~ かってこい
泥 ~ べた
8,9割は分かりますし、今も日常で使っている言葉がたくさんあります。初めて聞く言葉もあります。日本一狭い香川県といえども昔の人にとっては充分広かったということなのでしょう。
それでも、今の人たちにとっては8、9割も分かる方が不思議なのじゃないでしょうか。果たしてどのくらい分かるでしょうか。方言がなくなって標準語になることは良い面もあるでしょうがそれによって無くする物も多いのかもしれません。
大きく言えば世界共通語にも繋がる考えかもしれませんがそこには無理があるのかもしれません。グローバル化が人類に平等ではなく2極化をもたらしつつある現実を考えると人間なんてもっと小さな範囲でつつましく生きる方が幸せなのかもしれません。
どうなることやら!
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