団塊の世代のつぶやき

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★ロスは燃えているか? DEIが消防システムを壊した

2025年01月14日 | アメリカ

 

ロスの大火の裏に、極左政権があるとは想像もしませんでした。それ程にアメリカの行き過ぎた民主主義は狂っているということでしょう。
  日本の首長にも同じようなのがうようよいるだけに同じようなことになる恐れはありそうです。

  宮崎さんが、そんな恐ろしい状況を取り上げてくれています。そのアメリカも今回のトランプさんの返り咲きのように、少しは目覚めてきているようですが、再生への道は遠そうです。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和七年(2025年)1月13日(月曜日)
  通巻第8595号   <前日発行>

 ロスは燃えているか? DEIが消防システムを壊した
  左翼の州知事、市長への批判が高まり、消火施設不備の元凶が議論

 『パリは燃えているか』という台詞は、ヒトラーが「パリを燃やせ」という命令通りに破壊したか? と怒鳴った逸話にもとづく映画の題名である。「ロスは燃えているか」の声が重なって聞こえた。
 未曾有の惨禍、ロスの山火事は四日間燃え続け、広大な住宅地などを灰燼に帰した。高級住宅地では「わたしたちが消火活動しているとき、消防車は一台も来なかった」という証言も飛びだした。

 ロスが燃えていた同じ日々、ロス郊外、クルマで一時間半のリッチモンドでは断水だった。
 そのあとも水道水は濁って飲めなかった。
病院、製造工場、大学、老人ホーム、数百万平方フィートのオフィススペースがある大都市圏の住民がミネラルウォーターで生活した。
リッチモンドは学園都市、六つの大學があり、アジア系の人々も多いが、比較的落ち着いた街で、かのピータードラッカーも、このリッチモンドに住んだ。

 かくいう筆者も1983年にUSISの招待で、このリッチモンドに一ヶ月滞在したことがある。毎日、アメリカ人の教授やジャーナリスト、シンクタンク研究員らと議論を闘わせた。
緑豊かで静謐な環境、おちついて仕事が出来る街だった。いまから40年以上も前の話で、困ったことはと言えば、携帯電話のない時代だから公衆電話まで徒歩20分、ショッピングには徒歩45分という、クルマがなければ何も出来ないところだった。国際政治学者の藤井厳喜氏も、このリッチモンドにいたと聞いている。

 断水、濁り水の元凶はDEI(多様性、平等性、包括性)を唱えた左翼の政治キャンペーンがもたらした。

 SNSに投稿が溢れた。
口火を切ったのはロバート・スミスというファンド経営者である。
「逆人種差別主義者でIQの低いマルクス主義者の市長が、『DEI候補者』を公共事業局長に採用しました。エンジニア以外の人がそのポストに就いたのはこれが初めてです。彼女の主な取り組みは、公共事業局に多くのDEI候補者を採用することでした。無能なバカがさらに無能なバカを雇い続ければ、いつの間にか、バカだらけ」。

 ロサンゼルスには独自のDEI基準があり、ロサンゼルスの消防署長は、レズビアンであることを公言していたので採用された。彼女の取り組みは、より多くの女性と LGBTQ の消防士を雇うことだった。

 つまりDEI とは、「有能で資格のある職人」は採用せず、単純で特定の考えを持つ人を雇うプロセスと言える。すなわち「稼いでいない」人々に不当な権利意識を植え付ける。転移する癌のようなもので、組織内の誰も労働倫理や電球を交換するスキルを持たないところまで広がる。

 ▼キャリアを積んだことのない人物を公職に選んでしまったのだ

 ロバート・スミスはさらに続けている。
「キャリアを積んだことのない人物を公職に選ぶ理由はない。地域活動家、学者、政府官僚、非営利の善意の人々、臨床医などなど、彼らは一般的に、ブルジョワのボルシェビキのおしゃべり階級の流行の決まり文句以外は何も知らない。リッチモンドでは、市議会議員 9 人のうち 8 人が女性で、男性は 1 人がソイボーイ(女々しい男)だ。これらの人々のうち、家の下を這って水漏れしているパイプを修理したり、車のオイルを交換したり、土木機械を操作したり、午前 2 時に警察官の巡回区を歩いたりした人はいない」

 「衛生的な下水道や雨水用水路などの仕組み、排水がどこに流れ、どのように検査されるか、水はどこから来るのか、消火栓、水圧、ガス管、地下電力、土壌圧縮、緊急時の対応、その他多くの現実の問題を、カリフォルニアの政治指導者たちは全く分かっていない。カリフォルニアには豊富で豊富な水資源があるが、何をしているだろうか? 貯水する代わりに、太平洋に流れ出させているのだ」。

 たまたま大河ドラマは「べらぼう」である。冒頭のシーンは「明和の大火』(1772年)である。江戸の半分以上を焼いた悲惨な火災禍では十万人近くが死んだ。

 「ロサンゼルスは焼け落ちている。消火栓には水がない。何百万エーカーもの不毛の地を肥沃にし、森林火災と戦い土地が乾燥するのを防ぐのに必要な水を地域社会に供給するのに十分な資源はある。しかし気がおかしくなって、(WOKEに)洗脳された、変人の政治家たちはそれを拒否している」(ロバート・スミス、『リアル・クリア・ワイヤ』、2025年1月10日)

  それにしても、極左を放置しておくとここまで社会が劣化してしまうことに驚くしかない。やはり、耳障りの良い言葉に騙されてはならない。
  何が、本当に大切であるかを判断出来ることこそが大切です。極左の罠に入らないことこそが大切です。
  日本も、大丈夫でしょうか。と言うか、かなり犯されているのが現状でしょう。

  やはり、「いい加減に目を覚まさんかい、日本人! 」です。


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