このところ太陽光発電に関する記事が驚くほど増えています。何があったのでしょうか。その中で、昨日に続いてシャープのものを集めてみました。
EDリサーチ社より 2008年2月27日
シャープ、太陽電池生産量が1963年の量産開始以来で累計2GWに
シャープは08年2月27日、同社の太陽電池生産量が07年末に、累計2GWを達成した、と発表した。1959年に「テレビの次の新技術」として太陽電池の研究に着手し、1963年から量産化に成功して以来、49年目に実現した。現在、世界の太陽電池累計総生産量は8GWと見られ、世界の約1/4がシャープ製の太陽電池であることになる。現在、同社は宇宙航空研究開発機構(JAXA)認定の太陽電池メーカである。同社製の太陽電池は水や風など条件の厳しい海辺(1900ヵ所以上の灯台)や温度差の激しい宇宙(160機以上の人工衛星)といった過酷な環境下で使用されており、同社製パネルの長期信頼性が実証されている。
1994年の住宅用補助金制度の開始とともに、住宅用太陽光発電システムの量産を行い、本格的に民生用への展開を始めた。05年にはタンデム型の薄膜太陽電池の量産を開始、07年には太陽電池用Si材料を生産する富山事業所を立ち上げ、08年2月に薄膜太陽電池製造装置の開発で装置メーカと協業を行うなど、材料から装置に至るバリュー・チェーンを構築している。
年間1GW規模の生産能力をもつ大阪府堺市の薄膜太陽電池新工場の稼働(09年度中)により、発電コストを10年に現在の半分、すなわち一般家庭用の電力料金とほぼ同じ23円/kWhにするというNEDOの目標実現に向け取り組んでいる。09年に同社は太陽電池開発50周年を迎えるが、さらなる技術革新を図るとともにCO2を排出しないクリーン・エネルギ太陽電池の普及拡大に努め、地球温暖化防止に貢献していくという。
ニュースリリース:1963年の量産開始以来、40年以上の実績と信頼性を蓄積 世界初 太陽電池生産量累計2GW達成
日経エコロミーより
(2/28)シャープ、シリコン内部調達拡大――太陽電池原料を確保
シャープは太陽電池の原料となるシリコンをグループ内から調達する比率を引き上げる。新日本製鉄グループとの共同出資会社からの調達を増やすなどして、2007年度で1割弱のグループ内調達比率を08年度に2割に引き上げる。太陽電池の需要拡大でシリコン争奪戦が激化しているため、安定調達体制を築く考えだ。
新日鉄マテリアルズ(東京・千代田)が51%、シャープが44%出資するシリコン精製会社「NSソーラーマテリアル」(北九州市)から約500トンのシリコンを購入。シャープの富山市の再生シリコン工場からも約500トンを調達する計画。シリコン約1000トンを加工すると発電容量が約100メガ(メガは100万)ワット分の太陽電池を製造できる。
日経エコロミーより
(2/18)シャープと東京エレクトロン、太陽電池で提携――今春に新会社
シャープと東京エレクトロンは太陽電池事業で提携する。今春をめどに共同出資で新会社を設立し、太陽電池の製造装置を共同開発する。太陽電池は世界市場が急拡大する一方、欧州や中国メーカーとの競争が激化している。シャープは半導体製造装置で世界2位の東京エレクトロンと組むことで効率的な生産体制を築き、海外勢に対抗する。
新会社の資本金は1億円前後で、東京エレクトロンが約6割、シャープが約4割を出資する。東京エレクトロンの山梨県韮崎市の開発・生産拠点で、シリコン使用量が少ない「薄膜型」と呼ばれる太陽電池向けの製造装置を開発する。
東京エレクトロン 東京エレクトロン株式会社の太陽電池用製造装置事業についてのお知らせ
シャープだけでもこれだけの記事があり、この矢継ぎ早の動きをみているとやはり世界一が危なくなったことで危機感を感じているのかなとも思えます。これ以外にも他社の記事が目白押しです。一体何があったのでしょうか。それだけ太陽光発電が注目を浴びてきているということなら歓迎なんですが。
しかしながら、メーカーの動きは活発ですが、それはどうも世界市場の活性化によるもののように思えます。というのも、どう見ても国内市場が活気を帯びているとは思えないのです。
今日も、以前の太陽光発電の営業時代の同僚から、香川県でも古くから太陽光発電に携わっていた大手の会社が倒産したとの情報が入りました。その私たちが勤めていた会社も拠点の店を閉めたそうです。
たまたま、私の周りの会社が不調なのか、それとも日本の市場が冷え切っているのか。どうも日本と世界の差が広がるばかりのような気がします。
どうなんでしょう!
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