中国崩壊のきっかけになるかもと、4月6日、第90回の「★中国も地雷を踏んだか」で、取あげたパキスタンの追加融資恐喝に中国が屈したようです。
出来ることなら、IMF管理になって習皇帝とラガルド専務理事の二人を葬って欲しかったが、そんなことはさせじと中国が追加融資に答えたようです。
何時もの、宮崎さんが詳しく書いてくれています。
宮崎正弘の 国際ニュー ス・ 早読みより 平成30年(2018年)7月4日(水曜日) 通巻第5747号 <前日発行>
オッと。こんな手もあったっけ。10億ドルをせびる「開き直り」。
パキスタンがIMF管理になると、中国は困るらしい。
借金も余り大きくなると、借りている方が開き直るという手段がある。
パキスタンでは、570億ドルという途方もない巨額を中国が投下して、グアダル港から新彊ウィグル自治区まで、高速鉄道、ハイウェイ、原油とガスのパイプライン、そして光ファイバー網という世紀のプロジェクトを展開している。
CPEC(中国パキスタン経済回廊)という。
ところが資金がかならず蒸発してしまうので、CPEC工事は、地区によって工事中断。それも数カ所におよび、いったい完成は何時になるのか、はたして完遂できるのかという不審の声もあがる。
そのうえ、工事現場の大半を占めるバロチスタン洲は独立運動が盛んで、パキスタン中央政府の統治がうまく及んでいない。クエッタでは、中国人誘拐事件や殺人事件も起きている。
パキスタンは中国からの借金を返せず、西南部にあってインド洋に面した深海=グアダル港を向こう43年間、中国のの租借港とすることを認めた。
スリランカのハンバントラ港は99年だから、パキスタンの43年というのは、何が根拠なのか、パキスタンの国内法なのか、よく分からない。99年とは「永久」と同義語である。
さてパキスタンはデフォルトの名人でもあり、2013年にも67億ドルを支払えず、IMF管理となって、世界の金融機関は追加融資に二の足を踏んだ。そこでパキスタンの商人等は中国の商業銀行から金を借りた(その累計も20億ドル近いという)
IMF管理になると、中国としては帳簿を監査されるなど、まずいことになるらしく、土壇場でパキスタンは開き直り、20億ドルの追加融資を要請した。
さきごろパキスタンの執拗な要請に根負けした中国は、渋々10億ドルを追加した。
ナルホド弱者の開き直り、って手段は、こうした場合には有効なんだ。
それにしても、恐喝金額が10億ドルとは少なすぎですね。中国にとってはゴミのような金額でしょう。
とは言え、限界を越えている中国にとってはそれでも堪えるのかもしれません。と言うか、これを知った他の借金国が同じ手口で脅せば面白くなりそうです。
ここまで来てもまだ崩壊しないとは、やはり、独裁は強いですね。後は、トランプさんの決断を待つしかなさそうです。
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