◇冬のライオン(The Lion in Winter 1968年 イギリス)
1183年、フランス、シオン城。
まあここでイギリス王ヘンリーを中心にして、
幽閉した妃エレノア、息子のリチャード、ジェフリー、フランス王のフィリップ、
末子のジョン、フィリップの異母姉かつヘンリーの愛人であるフランス王女アリースが、
崩壊しつつある家族間の憎悪や信望について葛藤を繰り広げるわけだけど、
舞台劇が映画になり、さらにリメイクもされたりと、
どういうわけか、欧米はこの物語が好みらしい。
大学のとき、名画座でときどきかかり、
同級生の女の子がやっぱりこの物語に嵌まり、
主役のピーター・オトゥールの話はまったくしないで、
ひたすら、キャサリン・ヘプバーンの話題に終始してた。
どうやら、
世の女性はこの王妃の誇り高さにある種の憧れを持つみたいだ。
主演は男女ともにアカデミー賞を受賞してるのにね。
あ、ちなみに、
アンソニー・ホプキンスとティモシー・ダルトンがすげー若い。
とおもって調べてみたら、びっくりした。
デビュー作だったのね。