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ジャック・サマースビー

2014年05月23日 20時13分16秒 | 洋画1993年

 ◇ジャック・サマースビー(Sommersby 1993年 アメリカ)

 原題 Sommersby

 監督 ジョン・アミエル

 

 ◎実は

 フランス映画『Le Retour de Martin Guerre』のリメイクらしい。らしいってのは、ぼくがその元の作品を観てないからで、ジェラール・ドパルデューとナタリー・バイだったらDVDとかになってないのかな?

 ま、それはいいとして、そもそもは実話が基になってる。

 マルタン・ゲール事件っていうんだけど、フランス領バスク北部アンダイエで起こった事件だ。1548年に失踪した男マルタンが、1556年に帰ってきたんだけど、まるで人となりが変わっていて、とんでもない男がきわめて紳士になってた。周りの人々はそれを歓迎したんだけど、ところが、この男はマルタンじゃないだろうってことで、1559年に告発されて、翌年、裁判にかけられた。ただ、この裁判ではほとんどの村人が男の無罪を信じてた。だって、とってもいいやつだったからだ。ところが、この裁判中に本物のマルタンが帰ってきた。イタリア戦争に従軍してたらしく、片足は義足になってたらしい。で、この男が何者かといえば、アルノー・デュ・ティルっていう詐欺師だった。アルノーは詐欺罪と姦通罪で有罪を宣告されて絞首刑に処せられたんだけど、まじか?てな話ではある。なんで夫だってわからなかったんだっていう疑問もあるし、村人連中もなんで本人だとわからなかったんだっておもえちゃわない?けど、事実なんだから仕方がない。

 で、この話が1982年にフランスで映画化され、さらに、リチャード・ギアとジョディ・フォスターが主演で、リメイクされた。まあ、微妙な駆け引きの恋愛映画になってて、結局のところ、夫がどうしようもない奴だったから、夫だといつわってきた男を選んでしまったって話になるんだけど、これを有罪にもってくるために、いろいろと伏線まじりの物語が展開する。こういうあたりは上手だとはおもうものの、事情はあるにせよ、どうしても詐欺を働いている男が主人公になるのは、事実として処刑されてる分、難しいのかもしれないね。 

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