◎ゴシカ(Gothika 2003年 アメリカ)
ペネロペ・クルスが大のご贔屓なぼくは、
養父殺しで捕まり、精神病院に収監されながら、
悪魔に毎晩レイプされ続けるのよ、なんて訴える彼女の登場で、
これはもう凄い映画にちがいないとおもってしまった。
たしかに、
ペネロペ・クルスの担当医になってるハル・ベリーも決して嫌いじゃないし、
その彼女が帰宅途中で白い少女の幻影に出くわして記憶を失い、
自分の研究室でめざめたときには、
すでに自分の夫を惨殺して逃げてきた後で、
どれだけ自分が得体の知れない何者かに憑依されてると訴えたところで、
ペネロペ・クルスと同じように精神病患者扱いされて、
結局、自身のちからで悪魔なのか霊魂なのかわからないモノと交感しながら、
夫殺しの真犯人とぺネロぺを犯し続ける悪魔の正体を究明していくなんて、
しかも唯一の手掛かりが幻の少女が血糊で描いた、
「not alone」
の文字だけだってのがなんともそそられるじゃん。
中盤までの物凄さは後半になって失速する感は多少あるけど、
すべてが陰湿なエロスに満ちてる感じは嫌いじゃないな。