◇新しい人生のはじめかた(Last Chance Harvey 2008年 アメリカ)
ダスティン・ホフマンとエマ・トンプソンの恋愛って、
それだけでも22歳の年の差があるわけなんだけど、
どうなんだろ?
娘の結婚式に呼ばれたのに、
義父にヴァージンロードを取られちゃうCM音楽作曲家の男が、
婚期を逃した不器用で奥手の、
小説を書くことが趣味という孤独な四十代後半の女に対して、
ストーキングまがいのつきまといをして、
すったもんだの末にもしかしたら伴侶になるかもしれないね、
みたいなラストで締めくくっちゃうのって、
はたしてアリなんだろか?
そりゃあ、誰だって、
自分が孤独だと自覚したら、
そこからなんとかもがきだそうとして、
新たな恋の相手を探そうとするかもしれないけど、
ちょっとばかり都合が好すぎるような気もするし、
あまりにも安易な声掛けっていうかひと目惚れっていうか、
話の展開がわかりすぎるくらいによくわかっちゃうのは仕方ないけどさ。
でも、まあ、
熟年の夢物語とでもおもえば許せる範囲かもしれないね。