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不撓不屈

2014年05月22日 19時52分41秒 | 邦画2006年

 ◇不撓不屈(2006年 日本)

 飯塚事件ってのは、ぼくは知らなかった。

 TKCっていわれてもなんのことかわからなかった。

 無知をさらけだすようで恥ずかしい話ながら、

 TKCってのは、栃木県計算センターの略称で、

 栃木県宇都宮市で、飯塚毅法学博士により、

 会計事務所と地方公共団体に専門特化した計算センターとして、

 設立されたものなんだそうだ。

 で、その飯塚毅会計事務所に、

 1963年6月24日、

 いきなり国税庁の税務調査が入って、

 所長以外の4名の職員が法人税法違反教唆の容疑で逮捕起訴されるんだけど、

 なんとか無罪判決を勝ち取ることができたっていう原作が映画化されたものらしい。

 なるほど、だから、なんだか昔っぽい感じの絵づくりなんだ~、

 と観終わってから納得してたんじゃあかんよね。

 けどまあ、

 昭和38年から45年まで続いた裁判と国会闘争を、

 ぼくみたいな無知な人間にもわかりやすく描いてはいるんだけど、

 社会派ドラマの常道っていうのか、

 どうしても権力に立ち向かう堂々っぷりが、ぼくにはまぶしすぎる。

 それはそうと、

 滝田栄っていう俳優は、ほんとにこういう役が似合うね。

 正義と理想に燃えて、どんな障害も克服していきそうな感じだ。

 インドで修業したりとかの話も聞くけど、

 なんでこんなにきちんとした人がいるんだろうって感心する。

 それにしても、

 なんだって国税庁はここまで嫌がらせをするんだろね。

 そのあたりの究明が、

 なんだか家族の絆にすりかえられていっちゃってる気がして、

 ちょっとばかり物足りなさを感じちゃうのはぼくだけなんだろうか?

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