◇トランスフォーマー ダークサイド・ムーン
(Transformers: Dark of the Moon 2011年 アメリカ)
シカゴのトランプ・タワーのペントハウスが、パトリック・デンプシーが地球を裏切ってロージー・ハテントン=ホワイトリーを拉致した先とはおもわなんだ。
それにしても、さわがしいね。
ストーリーがずいぶん込み入ってる分、説明箇所が少なく、つぎつぎにCG場面が展開して、ほんど、めまぐるしいわ。
シカゴに宇宙人が飛来してそれを防ぎきるというだけの話だったら、それはそれで落ち着いて観られたかもしれないんだけど、そもそもアポロ計画が月になんか墜落したものの正体をつきとめるためのもので、まあ金属生命体の宇宙船なんだけど、それについて全地球的規模で陰謀があったとか、それが切っ掛けで、オートボットと人類の仲がこじれるとかいった、根本となる話が枝葉みたいな扱いになってる。
なるほどそゆことねって話だけど、ひたすらマイケル・ベイお得意のスローモーション活劇が展開されると、たしかに迫力はあるものの、どうにも眼がついていかなかったりする。
観るのも理解するのも、けっこう大変だったわ~。
ちなみに、ミーガン・フォックスが降板して、あらたなヒロインにロージー・ハテントン=ホワイトリーが起用されたんだけど、なんだかプロポーションはいいんだけど、この設定がよかったのかどうか、ちょっと唐突だ。
まあ、ミーガンとスタッフの確執については知らないし、どうでもいいことながら、セクシーな面は削ぎ落される分、ヒロインの印象は薄い。
『トランスフォーマー』は子供も観るだろうに大丈夫かってくらい、ちょっとばかしエロティックが面が強調されてたけど、そのあたりは脚本家の交代もあったりして薄められた分、なんだか活劇ばかりですこしばかり食傷地味になるわ。