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三大怪獣 地球最大の決戦

2014年08月05日 18時18分59秒 | 邦画1961~1970年

 ◇三大怪獣 地球最大の決戦(1964年 日本 93分)

 英題 Ghidorah, the Three-Headed Monster(Monster of Monsters-Ghidorah)

 staff 監督/本多猪四郎 特技監督/円谷英二 脚本/関沢新一

    撮影/小泉一 美術/北猛夫 特技美術・キングギドラデザイン/渡辺明

    造形/利光貞三、八木康栄、八木勘寿 操演/中代文雄、小川昭二、松本光司

    音楽/伊福部昭 挿入歌/ザ・ピーナッツ『幸せを呼ぼう』作詞:岩谷時子、作曲:宮川泰

 cast 夏木陽介 星由里子 小泉博 志村喬 若林映子 平田昭彦 佐原健二 天本英世

 

 ◇特撮とボク、その17

 1971年の東宝チャンピオンまつりで再上映されたときは、再編集された短縮版だった。

 でも、そんなことはまるで知らずにいたぼくは、

 実際、知っていたところでどうなるものでもないんだけど、

 ともかく、胸をわくわくさせながら、劇場に行った。

 ところが、妙な違和感があった。

 ゴジラがちっとも怖くないんだよね。

 それまでのような破壊的な怖さは鳴りをひそめて、なんだかおとなしくなり、

 なんでゴジラやラドンがモスラの説得を聞き入れるのかわからなかったし、

 なんでまた小美人が怪獣のことばを知ってるんだろうっておもった。

 なんだか変な映画だったな~とおもいながら、家に帰った。

 自分の中でよく分析ができなかったから、

 なんとなくもやもやした感覚のまま、時が過ぎ、

 やがて、ゴジラがゴジラでなくなりつつある最初の作品だったってことがわかった。

 でも、それはずいぶんと後になってからのことだ。

 それというのも、ゴジラに代わる悪役が登場したからだ。

 もちろん、キングギドラのことで、こいつは凄かった。

 三船敏郎の『日本誕生』に出てくる八岐大蛇と、

 田崎潤の『海底軍艦』に出てくるマンダを足して狂暴化させ、

 さらに金色の衣をまとわせたような凶悪きわまりない宇宙怪獣だなんて、

 よくもまあ考え出したもんだってくらいの鮮烈な登場だった。

 このキングギドラのせいでっていうかお蔭で、

 ぼくの東宝チャンピオンまつりはもうちょっとだけ通う羽目になったんだよな~。

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