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怪獣総進撃

2014年08月30日 23時20分20秒 | 邦画1961~1970年

 ◇怪獣総進撃(1968年 日本 89分)

 英題 Operation Monsterland/Destroy All Monsters

 staff 監督/本多猪四郎 特技監修/円谷英二 特技監督/有川貞昌

     脚本/馬淵薫(木村武)、本多猪四郎

     撮影/完倉泰一 美術/北猛夫 音楽/伊福部昭

 cast 久保明 小林夕岐子 愛京子 田崎潤 土屋嘉男 佐原健二 黒部進 田島義文 森今日子

 

 ◇特撮とボク、その41

 物語の設定として、これほど当時の子供たちを喜ばせたものはないかもしれない。

 1994年、つまり、ゴジラが日本に初上陸してからちょうど40年後、

 国連科学委員会(U.N.S.C.)は硫黄島に宇宙港を建設し、

 ゴジラをはじめとする怪獣たちは、

 小笠原諸島周辺の海洋牧場の怪獣島、通称怪獣ランドで管理研究されている。

 まあ、管理研究といえば聞こえはいいが、要するに飼育されてるんだね。

 けど、これをスピルバーグが参考にして、

『ジュラシック・パーク』を製作したのかどうかはよくわからないけど、

 ともかく、当時としては画期的な企画で、

 往年の怪獣は、牙をぬかれ、爪をもがれた、優しくて子供好きなまま放牧されてるわけだ。

 で、この作品もやっぱり『ゴジラの息子』同様、漫画を持ってた。

 月刊誌『まんが王』の付録で、画は虫プロ出身の井上智と成田マキホの共作だ。

 昭和43年7月号の別冊付録だから、映画を観に行く前にちゃんと読んでた。

 この漫画は、おもしろかった。

 ぼくは手塚治虫が大好きだったから、とってもよく似た描線だともうそれだけで好きになる。

 で、何度も読み返して、ついに劇場へ行った。

 ま、そのときの感想は、正直な話、漫画の方がおもしろいな~というものだった。

 この作品は円谷英二の監修した最後の怪獣映画なんじゃないかっておもうんだけど、

 どうなんだろ?

 これ以後、円谷英二の名前があってもそれはたぶん名義貸しなんじゃないかな。

 そういうことからいえば、

 世界中を怪獣が破壊して回るのは最後の監修ということかすれば楽しめたかもしれないね。

 それくらいの感想になっちゃうのが、なんとなく悲しいね。

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