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大怪獣ガメラ

2014年08月13日 01時36分54秒 | 邦画1961~1970年

 ◇大怪獣ガメラ(1965年 日本 79分)

 英題 Gammera the Invincible

 staff 企画/斉藤米二郎 監督/湯浅憲明 特撮監督/築地米三郎

    脚本/高橋二三 撮影/宗川信夫 美術・ガメラデザイン/井上章

    ガメラ制作・操演/八木正夫、村瀬継蔵、三上陸男、鈴木昶 音楽/山内正

 cast 船越英二 霧立はるみ 山下洵一郎 浜村純 左卜全 内田喜郎 姿美千子 北原義郎

 

 ◇特撮とボク、その25

 大映特撮怪獣映画ではただ1本のモノクローム。

 ま、そういうこととかに価値を求めれば、良かもしれない。

 それと、ネズラからガメラにいたる企画の成立過程や、

 特撮にまったく経験のないような制作の際に、

 氷で埋まったセットをはじめとする大変さや、火の使い方の苦労をおもえば、

 当時の撮影所の気迫のものすごさは推して知るべしだろう。

 でもまあ、

 なんでアトランティス伝説の火を噴く巨大な亀が8000年もの氷に閉じ込められていたのか、

 ていう素朴な疑問は浮かぶもののまあ納得するとして、

 子供好きっていう発想はそれだけでもはや子供に迎合していることになり、

 ぼくからするとあんまり好きな発想じゃない。

 とかいって、当時のぼくは物心がついて間もない子供の真っただ中で、

 実をいえば、ゴジラよりもガメラの方が身近な気もしてたりする。

 けど、

 海に石油の火の帯を引いて誘き寄せたり、

 体長60mのガメラを先端部分に乗せる巨大ロケットZ作戦という展開は、

「ちょっと、どうよ」

 とも感じるけどね。

 ただまあ、ゴジラがいなければガメラは生まれてこなかっただろうし、

 ハリウッドに原子怪獣が現れなければゴジラもまた現れなかったろう。

 そういうことをおもえば、

 いろんな物語ってのは、

 その前になんらかの物語がどうしても必要なのかもしれないね。

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