◎宇宙人東京に現わる(1956年 日本 82分)
英題 Warning from Space
staff 監督/島耕二 原案/中島源太郎 脚本/小国英雄
撮影/渡辺公夫 特撮/的場徹、築地米三郎、田中捨一
美術/間野重雄 色彩指導/岡本太郎 音楽/大森盛太郎
cast 南部彰三 目黒幸子 川崎敬三 見明凡太朗 永井ミエ子 山形勲 平井岐代子
◎特撮とボク、その13
この頃、つぎつぎに東宝特撮を見ているのは、ゴジラの復活記念で、
できるかぎりの東宝特撮作品、その中でも怪獣物と宇宙物を観ようとしてるわけで、
そういうことからいうと、大映のこの作品はちょっとちがうんだけど、
まあ『妖星ゴラス』も観たことだし、やっぱり観ておかないとね。
ちなみに1951年に、2本のSFがハリウッドで撮られてる。
ともだち宇宙人の『地球の静止する日』と地球が大爆発する『地球最后の日』だ。
前者に登場するのは異星人クラトウで、核兵器や戦争を諌めにきた。
後者に登場するのは地球に衝突してくる惑星ベラスとザイラで、
地球人は移住用のロケットで脱出して、
ベラスが地球に激突して、ザイラが地球の軌道に乗ったときに氷原へ到着する。
ま、この2本が撮影されなかったら、
のちの『宇宙人東京に現わる』と『妖星ゴラス』はなかったかもしれないけど、
それについてはよくわからない。
でもさ、パイラ星人をデザインした岡本太郎なんだけど、
タイトルでは色彩指導とある。
キャラクターデザインって感じにはならなかったのかしら?
だってさ~、
ポスターでは赤の体に黒眼の海星型宇宙人なのに、
劇中では黒の体に青眼になってんだよ。
いったい岡本太郎はなんの色彩指導をしたんだろか…?
まあ、それはともかく、すんげえ大作だ。
群衆は凄いし、小動物も丁寧に撮ってるし、的場徹のリアルな特撮は実に大したもんで上手い。
大映、凄いぞ。