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宇宙人東京に現わる

2014年08月01日 03時55分28秒 | 邦画1951~1960年

 ◎宇宙人東京に現わる(1956年 日本 82分)

 英題 Warning from Space

 staff 監督/島耕二 原案/中島源太郎 脚本/小国英雄

    撮影/渡辺公夫 特撮/的場徹、築地米三郎、田中捨一

    美術/間野重雄 色彩指導/岡本太郎 音楽/大森盛太郎

 cast 南部彰三 目黒幸子 川崎敬三 見明凡太朗 永井ミエ子 山形勲 平井岐代子

 

 ◎特撮とボク、その13

 この頃、つぎつぎに東宝特撮を見ているのは、ゴジラの復活記念で、

 できるかぎりの東宝特撮作品、その中でも怪獣物と宇宙物を観ようとしてるわけで、

 そういうことからいうと、大映のこの作品はちょっとちがうんだけど、

 まあ『妖星ゴラス』も観たことだし、やっぱり観ておかないとね。

 ちなみに1951年に、2本のSFがハリウッドで撮られてる。

 ともだち宇宙人の『地球の静止する日』と地球が大爆発する『地球最后の日』だ。

 前者に登場するのは異星人クラトウで、核兵器や戦争を諌めにきた。

 後者に登場するのは地球に衝突してくる惑星ベラスとザイラで、

 地球人は移住用のロケットで脱出して、

 ベラスが地球に激突して、ザイラが地球の軌道に乗ったときに氷原へ到着する。

 ま、この2本が撮影されなかったら、

 のちの『宇宙人東京に現わる』と『妖星ゴラス』はなかったかもしれないけど、

 それについてはよくわからない。

 でもさ、パイラ星人をデザインした岡本太郎なんだけど、

 タイトルでは色彩指導とある。

 キャラクターデザインって感じにはならなかったのかしら?

 だってさ~、

 ポスターでは赤の体に黒眼の海星型宇宙人なのに、

 劇中では黒の体に青眼になってんだよ。

 いったい岡本太郎はなんの色彩指導をしたんだろか…?

 まあ、それはともかく、すんげえ大作だ。

 群衆は凄いし、小動物も丁寧に撮ってるし、的場徹のリアルな特撮は実に大したもんで上手い。

 大映、凄いぞ。

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