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ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発

2014年08月26日 20時26分14秒 | 邦画2008年

 △ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発(2008年 日本 98分)

 英題 The Monster X Strikes back / Attack the G8 Summit

 staff 監督/河崎実 脚本/河崎実、右田昌万

     プロデューサー/鈴木忍、河崎実、叶井俊太郎、鈴木政信、塩田康一

     撮影/須賀隆 美術/内田哲也 音楽/福田裕彦

     主題歌/デブパレード『cosmic mind』

 cast 加藤夏希 和崎俊哉 夏木陽介 黒部進 古谷敏 堀内正美 井上純一 森下悠里

 

 △特撮とボク、その37

 チープな世界をチープに楽しめる怪獣といえば、

 もはや、ギララの右に出る怪獣はないんじゃないかってくらい、

 かつての『宇宙大怪獣ギララ』はすごかった。

 ま、それはいいとして、

 その『宇宙大怪獣ギララ』観たんなら、

 ついでにこっちも観とかないといけないよね。

 故意にチープに作り上げられた世界を提示されたとき、

 その陳腐さに眉をしかめるのはもってのほかだってことは、

 この手の作品を観る際の鉄則だ。

 あとは、作品で描かれてる世界が、自分の範疇なのかどうかってことを判断し、

 自分と笑いの価値観が似ているときにはおおいに楽しめばそれでいい。

 で、この作品なんだけど、

 あえて前作というが『宇宙大怪獣ギララ』に出演していた和崎俊哉に敬意を表して、

 博士役を演じてもらっているのは、いい。

 ギララも前作どおり踊りを踊るような(ギララ踊りとぼくは呼んでるが)破壊行為を繰り返し、

 舞台が洞爺湖サミットである以上、さまざまなお国柄の作戦が展開されるのも、またいい。

 加藤夏希がまじな演技に徹しているのも、

 どちらかといえば悪趣味ぶり世界との均衡が図られているようで、そうした工夫も受け止められた。

 黒部進がマイクを持って命令しなければいけないところ、

 ウルトラマンに変身する際のベーターカプセルを構えるのは定番とはいえ、それで満足だし、

 同時に、核ミサイル「はげわし」はウルトラマンに登場した「はげたか」なのもやはり満足だろう。

 けどまあ、

 特撮で育ってきたぼくたちは、自分の贔屓の作品はいろいろあって、

 みうらじゅんやリリー・フランキーや水野晴郎のフアンならばなおさら嬉しかったりするんだろうけど、

 こういうたぐいの話は、やはり、自分がどこまで乗れるかってことにつきる。

 それはおそらく、海外で上映されたりしたときもそうだったんだろう。

 ま、そういうことだ。

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