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怪獣大戦争

2014年08月07日 20時19分16秒 | 邦画1961~1970年

 ◇怪獣大戦争(1965年 日本 94分)

 英題 Invasion of Astro-Monster(Monster Zero)

 staff 監督/本多猪四郎 特技監督/円谷英二 原案/金城哲夫

    脚本/関沢新一 撮影/小泉一 美術/北猛夫

    特殊美術/渡辺明 デザイン/小松崎茂 音楽/伊福部昭

 cast 宝田明 沢井桂子 水野久美 田崎潤 土屋嘉男 久保明 田島義文 千石規子

 

 ◇特撮とボク、その19

 ゴジラが宇宙へ行った最初で最後の映画だと、あらためて気がついた。

 所詮、ぼくの東宝特撮好きはたかが知れている。

 ただな~、なんていうのか、たとえば、ラドンだ。

 この頃になると怪獣映画もライブフィルムがけっこう溜まってきたとみえて、

 ありもののフィルムをデュープして使いまわすようになってくる。

 なんだか、怪獣映画の行く末が見えてくるような映像ではあるよね。

 1965年といえば、邦画の動員数が最多になった時期じゃなかったかな?

 つまりはこれから映画の斜陽が始まるわけで、

 そういう時流にやっぱり怪獣映画も影響を受けたんだろうね。

 ただ、X星ってのがどこにあるのかはわからないんだけど、

 わざわざゴジラとラドンを連れ去っていく必要があったのかどうか、

 いまだによくわからない。

 あ、それと、明神湖と鷲ヶ沢っていう地名なんだけど、

 これはもちろん、架空の場所だ。

 岐阜県樽井町岩手にある明神湖は、

 昭和48年から建設が始まり、14年後に完成したダム湖で、総工費28億5000万円。

 当然、この作品が制作されたときには存在していない。

 鷲ヶ沢は、実際にある。

 神奈川県愛甲郡の高取山の近くの小さな沢で、これもまた偶然の一致だ。

 ゴジラもラドンもそこにはいったことがないだろう。

 ただまあ、そんなことより、

 ぼくがなによりも残念だったのは、シェーだ。

 いくら日本中でシェーが流行っていたとしても、

 ゴジラがシェーをしたとき、

 客席にいた小学生のぼくはなんだかものすごく恥ずかしかった。

 ゴジラおまえもかっていうような感じだった。

 ちなみに、

 ニック・アダムスはこの時期、東宝特撮作品によく出てる。

 なんでキャスティングされたのかは知らないことながら、

 劇中でも撮影外でも水野久美にいいよってたとかいうのは、

 水野さん自身の告白によるらしい。

 ま、そのあたりはハリウッド・スターのご愛嬌とおもった方がいいかもね。

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