これぞ、誇るべきアスリート、宮間あや。

女子サッカーの宮間選手の小さいころから中高生、そして岡山湯郷で世界のキッカーになるまでのエピソードを聞くと、人間が大成するときの本人の努力、辛抱に加え、指導者の適切な教えというものがいかに大切かがわかる。小学生の時、絶妙なパスをしても、それを受け止めるメンバーを嘆き、悩んでいると、先生が、『相手のことを思ってプレーしなさい』との言葉で、目覚め、今日の抜群のキックコントロールとなる。他の選手のこころを読みながら、チームをまとめるキャップテンは、まさに世界Ｎｏ１である。あの面構え、冷静さ、男子以上の運動神経、何よりも、いつも言葉を発すると、それが天子のように聞こえるから不思議である。

～～後悔はない。勝てなかったが、みんなと最後まで戦えたことが、大きな成果である。四年前に世界の頂点に立ち、女子サッカーももっと盛り上がるかと期待したが、以前と同じレベルに逆戻りとなった。今回のＷ杯準優勝で、女子サッカー人気・ブームを文化にしたい。

自分よりも、他人、そして、日本のサッカー界の将来のことを思う素晴らしいアスリートを感じた。