選抜高校野球の開会式。高校生のきびきびした動作、笑顔、若さがTV画面に映し出されると、希望や勇気・将来といった言葉が浮かんでくる。そうだ、前向きに今日も生きていこうと思い起こした。作新学院の主将の選手宣誓は、素直な自分たちの今のこころ、気持ちを発信するもので素晴らしかった。高校生の司会者や国歌斉唱も見事だった。それとは逆に注目していた、高野連会長の八田英二氏(同志社大の元学長)の主催者側のマンネリ化したパターン型挨拶にはうんざり。今日の高校生に贈る言葉として、なぜもっと熟考した言葉が出てこないのか、教育者として恥ずかしく思う。文科省政務官のメッセージも同じく、多感な青年の心に響くものがなかった。式次第だから、典型的な言葉を並べただけである。昨日の「自転車フェスタ」もそうであるが、こういったイベント開催における主催者側の主旨、思いを絶好のチャンスだからこそ、発信しようとする熱意が伝わってこない。集客のためのお土産物、焼きそば、たこ焼きの店舗が並ぶ全国どこでもあるようなイベントには嫌悪感を持つ。本来のテーマ、訴えたいものがあるはずで、それが欠如し、他でにぎわいをもたらそうとするイベント開催は遺憾に思う。