夏の甲子園大会で活躍した選手がプロになり一流のプレーヤーになるとは限らない。最近では、ドラフト下位指名や育成選手でも活躍するケースも少なくない。注目の甲子園優勝投手阪神藤浪が3カ月ぶりに登板したが、四死球を与える荒れ球は修正にほど遠かった。二軍で、少しは良くなったようであったが、右バッターの頭部付近にボールがそれる投球は、当たり所が悪ければ死にもつながることもあり危険球である。解説者は、体の開き、振りかぶり時の右手首の位置を指摘していたが、入団時から気になっている、重心の高さが制球を一定にしない最大の原因であると考える。197㎝、89kgの長身で下半身が細く、腕の力に頼り160キロ近くのスピードでは、コントロールは、安定しない。下半身トレーニング、食事面・生活ぶりの改善、精神的な療法、などを的確にしなければ元に戻れないと思う。首脳陣やコーチこそ、力の発揮しどころである。また、意外とカープやソフトバンクに移籍すれば、復活するのではないかとも思う。