経済対策の緒を考える

NHKとTBSの討論会を見ていた。

 話は経済対策へ及ぶが政府・与野党・文化知識人は共に財政からの持ち出しを当然とし 主張の違いは規模や手法だけだった。

 財政破綻を心配しなければならない現在 「大胆」 「異次元の発想」 「必要かつ十分」と国家財政から持ち出して支援するのを競うかのように主張するだけ。 経済の落ち込みは お金が足りないからか?お金を補給すれば立ち直るような状況か? と疑問を挟む人は一人もいなかった。 

 これが現在の一般的な社会的な認識で 日本だけでなく世界も同じだろう。

世界の債務が世界のGDPの約2倍の2京円、この4~50年世界経済は悪化しバブル化したこと 加えて 主に経済活動を原因に生態系 異常気象をきたしてることを

どうして総合して考えないのだろう。

 経済対策は緊急対策から経済の目指すところまで 短期 中期 長期の構想が求められる。経済は産業によって財を成し国家財(政)を成すものでその逆ではない。持続可能な産業の構造を構想せずして基本的な経済対策は有り得ないと思う。歪んだ産業構造を本来に転換する具体的な計画を急ぐべきだろう。身の程知らずに大袈裟に言えば 「現代社会に蔓延した病」を感じ

コマーシャルとお笑いの間を潜ってニュースを流すこの風潮は「正気の沙汰?」と悪罵の一つも浴びせたくなる。

基本的には社会や文化における 「人と自然」の関係を見直し理念や価値観の転換が必要だが 敢えて今回はそこまでは求めないが、このパンデミックを期にした経済対策を 特に公権力やマスコミは これまでと同様な場当たり的な処理では終わらせてほしくない。多くの犠牲を払っているのだから。

応急措置として財政の持ち出しは仕方ないが あくまでも

  全体構想の中に位置づけ対処すべきなのに、その構えがどこからも全く伺えなかった。

   どこを切り口にして どこから議論したら良いのかを 今考えてる。

 

 

 

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