英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
〒396-0023 長野県伊那市山寺305-16

信頼関係

2010年07月04日 | 指導現場にて
中学生の時から指導していた、とある高校2年生。行きたかった高校に合格し、勉強や部活で忙しくも充実した生活を送っていました。

ところが最近、部活と文化祭の準備が重なり、塾に来られない日が多くなっていました。理由が何であれ、塾を休むことが続くのは勉強のみならず、生活に関わるすべてのバランスが崩れ始めているよくない兆候であることは、6年間続けてきた塾講師の経験で分かります。例え本人がそう気付いていなくても・・・。

家庭に電話して、親御さんには、ことの重要性をすぐに分かっていただけました。当の本人とも話ができて、私が伝えたいことを分かってもらえたのですが、現実問題として、目の前にある部活と文化祭の優先順位は、変えられるものではありませんでした。

文化祭を見に行った当日、親御さんも見に来られていて話ができ、本人の充実した頑張っている姿も目の当たりにできました。

「おー、頑張ってるじゃん。文化祭、思いっきり楽しめよ!」


そして、文化祭も終わり、1学期末テストも近づいた昨日、彼からメールが来ました。
彼:「先生、今日は何時から自習できますか?」

私:「午後1時からできるよ」

彼:「あの・・・ばあちゃんがキャベツいりますかって言ってるんですけど・・・いりますか?」


このメールを見て、アツいものがこみ上げてきました。

私が伝えたかった勉強の大切を彼は分かっていてくれた、そして、お家の方も私のことを気にかけていただいたからです。

塾に来た彼は段ボール箱を抱えてきました。
「ばあちゃんが、キャベツ以外のものも持っていけって・・・」

帰宅してダンボールを開けると、キャベツの他、キュウリ・たまねぎ・ズッキーニ・バジルが入っていました。私は畑をやっているからわかります。それらがいかに手塩にかけて育てられたものかということを。

彼の勉強に対する気持ちについて心配はもう不要のようです。あとは、私が彼のモチベーションを高く保ち続けていけばいいのです。

本人のやる気、家庭の協力、指導者のバックアップ。この三つ巴で、生徒の可能性は無限に広がっていきます。


コメント (2)
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