英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

春を呼び込む勉強

2019年01月31日 | 英語勉強法
今日は1月最終日。私立大学一般入試が本格化する2月1日から高3生は登校する必要がなく、自宅で勉強に励むことも多くなると思います。

私が高3だったこの時期は安易な勉強方法ばかり追い求めていた気がします。自宅待機となった2月以降、集中して勉強するのが当たり前なのに、テレビの誘惑から逃れられずに“ながら勉強”。当時、午前中に毎日放送されていた「100万円クイズハンター」は欠かさず見ていました(・_・;)

本屋にも足を運び、『毎年出る頻出英文』的な、楽して点数が取れそうな問題集に依拠していたことも覚えています。それをやればまだいいのですが、購入しただけで満足。全くだらけた情けない救いようのない受験生でした。そんな勉強姿勢では、結果は火を見るよりも明らかです。当然、浪人の道を歩むことになりました。


この時期は、過去問以外は新しい問題集や参考書に手をつけてはいけません。入試本番まで長くても一ケ月。そんな短期間で消化出来る参考書類はありません。「買ってもやり切れなかった・・・」と罪悪感を抱いて入試に臨むことほど、自信を削ぐ行動はありません。

直前期の勉強は、

・これまでやってきた参考書と問題集をやり直す。暗記を完璧にする。
・模試を復習する。
・受験予定の大学の過去問を何度も解き直し、復習を徹底する。

の3点に限ります。これまでの勉強で何度もやってきたものをしつこく繰り返すことで暗記が徹底し、知識が定着します。英語に関しては単語帳も今までやってきたものを、派生語・同義語・反意語等の今まで気にかけてこなかった箇所まで気にかけると、新たな発見もあります。私立や二次対策として新しい単語集を買ってはいけません。過去問や模試を復習する中で出会った新たな単語を、それまで使っていた単語集に書き加えて、オリジナルな単語集に仕上げてしまえばいいのです。
そして、何よりも音読。第一志望の過去問の長文を声に出して繰り返し音読する。これだけで、英語力は変わります。


第一志望の合格を手繰り寄せるのに、特別な方法はありません。今までやってきた勉強を掘り下げて徹底する。この当たり前のことをするか否かで、結果は変わってきます。

来週は立春で冬が終わります。この寒く辛い時期に地中にしっかりと根を張る勉強をしたことで、合格という暖かい春が必ず訪れます。受験生諸君、君たちの希望に満ちた未来がスタートする春まで、もう一頑張りです。



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やりがいと寂しさ

2019年01月30日 | 指導現場にて
一月最終週となった今週、最後の授業となる生徒も少なくありません。昨日は5人の生徒を送り出しました。

緊張の面持ちで大学受験に向かう者。
充実感と共に大学生活に向かう者。
英検に合格し、転職して新たな人生を歩もうとする者。

父兄が挨拶に顔を出してくださったり、気持ちをしたためた手紙を渡してくれる生徒も・・・。

私の仕事のやりがいは、英語の勉強を通して充実感と自信をもった生徒を送り出す瞬間です。しかしその一方で、彼らと過ごした珠玉な時間は、私の人生においても宝物であり、もうその時間は戻ってこないのだと考えると、無性に寂しさも募ります。

天職。嬉しいけど辛い瞬間。これから3月末まで、そんな場面が繰り返されます。


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実力を忠実に反映するセンター試験

2019年01月29日 | 指導現場にて
今年度指導してきた高3生の大学入試センター試験の自己採点の結果が出そろいました。毎年、生徒それぞれが英語で何点取るか、センター試験の2週間前くらいに予測をしています。そして、実際の点数と比較してそれまでの指導を振り返り、その後に生かしています。

今年は十数名が受けましたが、全生徒の予測と実際の平均点です。

予測 144.4点
実際 148.2点

その差はわずか3.8点。英語は200点満点ですので、100点満点に換算すれば誤差は2点もありません。これは、指導しているときに感じる生徒の実力を私が客観的に捉えられている証拠であり、また、大学入試センター試験がその生徒の実力を忠実に反映する素晴らしい試験だという証に他なりません。


生徒の点数を予測するのは、経験に基づくと意外と正しくできます。私が目安としていることは、

①暗記を重視しているか。
②問題を解くことが勉強だと思っていないか。
③英検2級に合格しているか。
④指導者とコミュニケーションが取れるか。
⑤目標と行動が一致しているか。

の5点です。特に、③の英検2級合格は恐ろしいくらい正確です。高3で英検2級に受からなかった場合、センター試験で150点以上取得した生徒はこれまで一人もいません。④も大切です。指導されたことを鵜呑みにして、まずは試してみる姿勢。授業を受けるがアドバイスに従わずにずっと我流でやっていると、あらぬ方向に進んでいってしまいます。目標を達成するには、二人三脚で常に試行錯誤しながら上のレベルを目指していく姿勢が求められます。


さあ、今週末から私立大学一般受験が本格化します。それは生徒たちの人生が動く時でもあります。最後までバックアップしてまいります。


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普通の中にある幸せ

2019年01月28日 | ランニング・筋トレ
快晴無風の日曜日。

普通に10km以上をランニングし、
普通に筋トレをし、
普通に家族みんなで食事をし、
普通にお風呂に入り、
普通に暖かい布団で寝る。

この2週間、我が家は風邪とインフルエンザに苛まれたので、この普通ができませんでした。

普通な時間を過ごせる幸せ。普通であることのありがたさ。

幸せは、普通の中にこそあるのですね。


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インフルエンザ一考

2019年01月27日 | 閑話
インフルエンザA型が猛威を振るってますが、私も罹患し、二日間仕事を休ませていただきました。

インフルエンザに罹患したのは2009年以来、実に10年ぶりでした。39℃以上の発熱もそれ以来でした。学生たちと接する職業柄、毎年予防接種をし、人一倍気をつけていましたが、やはりかかる時は簡単にかかってしまうものですね。しかし、予防接種と幼少の頃からお世話になっているお医者さんのおかげで、急回復を遂げました(^^)v。土日は休診にもかかわらず診て下さり、日曜日は特別に点滴まで施していただきました(^_^;)

我が家は長男(中3)がまず罹り、続いて、妻・私と回ってきました。次男(小3)の学年は2クラスも先週まで学級閉鎖という・・・。そして、その次男もついに昨日罹ってしまいました。医者も「今年の流行は異常だ」と言っています。

予防接種の効果に懐疑的な意見も多いですが、発症してしまっても「この程度で済んだ」と考えれば、安い投資です。そして、罹ったと思ったらすぐに受診すること。発症してから48時間以内、投薬が早ければ早いほど回復も促されます。今はゾフルーザという“神薬”もありますから、予防と診療を早めに行いたいですね。

皆さんもお気をつけください。


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ドラマ『みかづき』が今夜スタート!

2019年01月26日 | 指導現場にて
森絵都『みかづき』原作のドラマが、今夜いよいよNHKで始まります。
原作の小説『みかづき』は塾業界で知らない人はいないでしょう。ある塾長先生がFBで紹介されていて、私も2年以上も前に衝動買いし、467ページの大長編小説にもかかわらず、一週間で読了してしまったほど、読み始めたら面白くてやめられません。

小説のなかでは、私が実践の場で身につけてきた指導法のポイントが随所に記されており、教育に携わっている方の参考になります。また、「我々の最終目標は、子どもたちに自主学習の姿勢を身につけさせることだ。(中略)つまり自立心を手に入れた子は、その後、何があっても容易には崩れない」(402ページより抜粋)など、勉強をする理由の核心がズバッと述べられていて、爽快です。

塾業界の変遷とその内幕を舞台にした小説のドラマ化。高橋一生と永作博美という素晴らしいキャスティングも見どころですね。


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現実を目の前に突きつけられた瞬間

2019年01月25日 | 閑話
高3だった1990年。第二次ベビーブーマーたちは大学受験に臨み、まさに受験戦争という言葉が相応しい時代でした。私立文系専願だった私は、早稲田(政経・教・社)、明治(経営)、学習院(経済)、中央(商)を受験しました。よくいる現役生の典型で、受験校に見合った勉強をしていなかったにもかかわらず、なぜか「俺は受かる」という根拠のない自信だけは持っているという、救いようのない受験生。第一志望の早稲田は受かる、だから、滑り止めの中央は余裕で受かって当然と思って憚りませんでした。
受験のため上京していたある晩、宿泊していた新大久保のビジネスホテル近くの公衆電話から、中央大学の合否を聞くために自宅に電話をかけました。当時はインターネットやケータイはないため、合否を確認する術は、直接掲示板を見に行くかレタックスしかありませんでした。電話に出た父にレタックスの封を開けてもらい、商学部の番号を確認してもらいました。しばらくすると
「お前の番号、・・・ないぞ」
と、受話器から聞こえてくる父の声。私は我を忘れ、
「そんなわけないから!学部を間違っているよ。ちゃんと見て!」
「他の学部も見たけど、ないぞ・・・」
「そんなはずない!絶対あるはずだ。俺が落ちる訳がない!」
と現実を信じられない自分がそこにいました。そして、しばらくして
「分かった・・・。ありがとう。まだ、早稲田の発表が残っているから・・・」
と説得力のない言葉を残して電話を切ったのを覚えています。
当時の、中央(商)の偏差値は62。学習院(経)64はもちろんのこと、早稲田(政経)72、早稲田(教)68、早稲田(社)65なんて受かる訳もないことを認めざるを得ませんでした。

自分の実力は大したことないのだ、もう浪人という現実から逃げることはできないのだ。そう、まさに現実を目の前に突きつけられた瞬間。世の中の厳しさを知らなかった18歳の青二才にとって、初めて挫折を味わった瞬間でもありました。

たかが大学受験。偏差値が全てではないかも知れません。人生の勝ち負けが大学名で決まるわけでもありません。しかし、現実を直視し、自分という弱い人間と向き合い、自分で道を切り拓いてくれるきっかけを作ってくれたのは、私にとって間違いなくそれは大学受験でした。

目標を達成するために何が必要で、どうしていくべきか。成長は現実を受け入れて向き合うことから始まります。


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君はどう選択する?

2019年01月24日 | 指導現場にて
センター試験の自己採点を終え、自分の実力を認識せずに「ミスした」「もっと取れたはずだ」と言い張っている生徒は、今後も間違いなく伸びません。点数が取れなかったのは、失敗でもミスでもなく、すべて実力のなさ。「本番では点数が取れるはず」「いずれ自分は出来るようになる」という淡い妄想に依拠しているだけで、己の現在の実力のなさを認めることがなければ、今後の成長は望めません。同情しても学力が上がる訳がないので、だからこそ、私は高3生に敢えて厳しい言葉を投げかけます。

今こそ大切なことに気づき、自分を変える絶好の機会。ピンチは人生を向上させるチャンス。毎年のことですが、これから私大・国公立二次試験までの間、生徒一人ひとりが大人に変わっていくのを、感じることができます。

自分の歩むべき道を選択するために、自分自身と真摯に向き合う時間。選択する道は、それまで思い描いてきた道とは違っているかも知れません。でも、その道は必ず未来へとつながり、そこには、なりたい自分への道標があるはずです。

大学受験生たちよ。さあ、君はどう選択する?


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想いの強さが行動を規定する

2019年01月23日 | 指導現場にて
大学入試センター試験も終わり、私立大学一般入試と国公立大学二次試験に向けて、多くの受験生が受験予定大学の赤本(過去問)をやっている。しかし、そのやり方・使い方が甘い!そんなことでは、「合格」という二文字を手にすることはできない。

特に第一志望の大学の過去問の扱い方がなっていない。

第一志望の過去問なのに、解いて答え合わせをするだけ?

長文の英文一文一文、すべて確認したのか?

声に出して繰り返し音読したのか?

覚えていない語彙は覚えたのか?

第一志望への想いはその程度のもの?

そもそも、本当にその大学へ行きたいの?

想いの強さが行動を規定する。自問すれば、今すべきことは当然見えてくる。


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人生の縮図

2019年01月22日 | 閑話
スポーツを観ていると、人生の縮図だと感じたり、教訓を教えられることがままあります。だからこそ、人はスポーツを観るのでしょう。

昨夜の全豪オープン4回戦。錦織圭はランキングとしては格下のパブロ・カレノブスタに押されていました。2セット取られた時点で負けたと思いましたが、そこから追いついた最終セット。最初にブレークして一気に行くと思いきや、ブレークバックされて、結局6-6でタイブレーク。

10ポイント先取のそのタイブレークも5-8となり、ここまでかと思った。しかし、ちょっとした判定の違いからカレノブスタの集中力が途切れ、連続5ポイントで10-8で勝利するという神がかり的な逆転。

窮地に立たされても最後まで諦めなければ、奇跡の逆転劇は起こる。人生も同じだと感じました。その時は辛く先が見えなく意味がないように思えても、実は後になってそこが起点となって事態が好転している。そして、どんな時も冷静さを失わない。

さあ、次はジョコビッチとの一戦。錦織が一泡吹かせてくれることを期待しています。


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