英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

夢が制約にさらされる時

2021年09月07日 | 心に響く英文
8年ほど前、ある高校で採用されていた三省堂の教科書『CROWN English Reading』 の Lesson 10 に、次のような英文が載っていました。

Masterpiece is born only when dreams are subjected to constraints.
(夢が制約にさらされる時にのみ、傑作は生まれる。)

「傑作=結果」と解釈してもいいかも知れません。夢の実現のために余裕がある時ほど人はだらけてしまい、結局、結果を残せない傾向があります。その一方で、制約がある時ほど効率的に行動し要領もよくなり、結果を残せることが多いと思います。振り返ってみると、英検1級やTOEIC990点をはじめ、私が取得した資格のほぼすべてが、社会人になってからです。時間に余裕がある学生時代は危機感のようなものが持てなかったのでしょう。

日々多忙であったり、疲れていたりしても、現状に文句を言わず、まずは出来ることからやってみる。そんなことを教えてくれる英文です。

Without haste, but without rest. - J.W.Goethe


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Where it all began

2018年03月06日 | 心に響く英文
朝、「イチロー、6年ぶり古巣マリナーズに復帰」というビッグニュースで飛び起きました。

イチローがシアトルに帰ってくる。

留学のために退職してシアトルに渡ったのが2001年。イチローがオリックスからマリナーズに移籍した年と重なる私にとって、イチローは人生の羅針盤。イチローのぶれない姿勢とプロ意識は、常に私の心の支えです。

シアトルも盛り上がっていますね。The Seattle Times ではマリナーズ時代のイチローの画像と動画を特集しています。

USA TODAY の記事で紹介されていた英文が印象的です。
Ichiro Suzuki, at 44 years old, is getting closer to continuing his major league career where it all began -- with the Seattle Mariners.
where it all began「すべてが始まった場所」。簡単だけど、心にグッとくる英語です。


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All the sky is yours.

2017年03月15日 | 心に響く英文
中2生の英語の教科書「NEW CROWN 2」で、久しぶりに心に響く英文に出会えました。教科書の最後に載っている Further Reading にある Zorba's Promise というお話です。

タンカーの重油流出事故で油まみれになってしまったカモメが、一匹の猫 Zorba に「飛び方を教えてあげてほしい」と、死んでしまう直前に産んだ卵を託します。

時が経ち、産まれた雛 Lucky は大きくなり、いよいよ空へ飛び立とうとするのですが、怖くて一歩を踏み出せません。その時に、Zorba が Lucky に放った言葉です。

Lucky, all the sky is yours. Open your wings and fly.
(ラッキー、空すべてが君のものだ。羽を広げて飛び立て!)

この文章には深いメッセージがあるように思います。教科書の最後に載っている英文であり、これを読む中2生たちは、受験に向かって葛藤し始める時期でしょう。Zorba を教師に、Lucky を生徒たちに置き換えると、思春期真っ只中の彼らに対する大人たちからの激励の言葉に思えます。

私は、sky が chance や opportunity を意味しているように思います。どの子ども達にも平等にチャンスが現前しています。自分の羽を広げ、一歩を踏み出して行動に移せるかどうかで、将来も大きく変わってきます。

勉学は自分の可能性を広げる確実な方法です。受験勉強で一歩を踏み出し、将来の選択肢を広げられるよう、これから受験生になる中2生たちと向き合ってまいります。


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出題者から受験生へのエール

2017年03月09日 | 心に響く英文
昨日は長野県公立高校後期選抜(一般入試)学力検査が行われました。

早速、英語の問題を解いてみました。英文を書かせる問題が多いのはここ数年の傾向ですが、特に頭を抱えるようなものではなく、普段から教科書の英文を暗誦できるまでしっかり音読していれば対応できますし、そうやって培われた英語力は、実際に海外の人たちとコミュニケーションを取る際に必要になるものです。英単語を覚えることだけに躍起になってノートに英単語をひたすら書いていても、それは単なる作業であり、使える英語力にはなりません。やはり、音読を基本とした勉強を中心に据えるべきです。

さて、毎年の長文には必ず教訓めいたもの、出題者が受験生たちに伝えたいことが英文として含まれています。

今年は、第4問のマリー・キュリーについて書かれた次の英文でしょう。
She opened her own doors. She wrote that we all have something special that should be developed.
(彼女は自分自身の扉を開いた。私たちはみな、もっと伸ばすべき特別なものをもっている。)

高校生になるであろう受験生たちへの出題者からのエールとメッセージを感じ取れるくらい余裕を持って、受験に臨めるといいですね。


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イブに贈る言葉

2016年12月24日 | 心に響く英文
今日はクリスマス・イブ。クリスマスといえば聖書を思い出しますが、ヒラリー・クリントンがスピーチで引用した聖書の一節をご紹介します。
Let us not grow weary in doing good,
for in due season, we shall reap if we do not lose heart.

善行を施そうとする時は、疲れ果ててしまわないように。
希望を失わなければ、然るべき時に、報いられます。
素晴らしい言葉です。私はキリスト教徒ではありませんし、聖書にも詳しくありませんので、私の試訳がきちんとニュアンスを表しているかは分かりませんが、「辛い時でも常に希望を持ち前に進む」ということは分かります。どんなときでも己を信じて歩を進めていったその先に、然るべき未来が待っています。


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内から出る言葉

2016年10月05日 | 心に響く英文
What we say, however trifling, must have its roots in ourselves, or it will not move others.
(どんなにちょっとしたことでも、発する言葉はその人自身の経験に基づいていなければならない。そうでないと、他の人には響かない)

明治学院大学の文法問題の英文です。大学受験、留学、英語学習、指導現場での生徒とのやりとりなど、自分自身の体験を通じて感じたアツイ想いを言葉にする。他人からの受け売りではなく自分の内側から出てくる言葉にこそ、説得力が宿ると思います。これからもそんな言葉を生徒たちにぶつけていきたいと思います。


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気持ちを伝える

2016年06月29日 | 心に響く英文
ホストマザーの Judy が亡くなって一週間。長野-シアトルの間に約7,900kmの距離はあるものの、その喪失感は身近な人を失ったのと何ら変わりはありません。Judy の死を孫娘から教えてもらいましたが、彼女のFBのフィードにこんな言葉がありました。

Don't let anything go unsaid or unresolved with people you love.
(愛する人に何かを言わなかったり、未解決のままにしない)

意訳すれば「後悔しないように、自分の気持ちを伝える」です。一語一語を見れば、難しい単語は使われていませんが、自分の考えがきちんと表された英文。

家族、友人、仕事など様々な人間関係において、自分を抑えてしまい、ありのままの気持ちを伝えることができないことがあります。「後でいいや」と先延ばしにしてしまうこともあります。

昨日の授業では、この言葉を紹介し、人生において後悔しないように言葉と行動で表す大切さを伝えました。これが私の今の「気持ちを伝える」です。

スペースニードルよりシアトル・ダウンタウンを望む


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常に笑って

2016年06月09日 | 心に響く英文
Laugh, and the world laughs with you; weep, and you weep alone.
(笑えば人も一緒に笑ってくれるが、泣けば人は一緒に泣いてくれない)

常にプラス思考でいる必要性を説いてくれる英文。大学受験において、「私なら出来る」と自分の合格を信じて努力を続けるのと、「どうせダメだろうな」と思って勉強を続けるのでは、結果は大きく違ってきます。常に前向きに笑って進めば、良い運気が自然と流れます。

思考が運命を決めます。高い目標設定とともに、プラス思考で日々の努力を積み上げていきたいですね。


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Obama visits Hiroshima

2016年05月28日 | 心に響く英文
英語を生業にしている者として、一度はこの英文を声に出して音読すべきだと思う。そして、今、英語を学んでいる次世代を担う子どもたちに、アメリカ現職大統領がヒロシマを訪問した意義を伝えていかなければなりません。


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己に頼る

2016年01月26日 | 心に響く英文
旺文社『基礎英文問題精講』より。
Your best opportunity is in yourself. The help you get from others is something outside of you, while it is what you are, what you do yourself that counts.
(最良の機会は自分自身の中にある。他人から得る助けは自分の外にあるものであって、大切なのは自分という人間、自分自身がする行為である。)
誰に教えを請おうとも、どんなに本を読んだとしても、結局、行動できる人しか己の望む人生を切り拓くことはできません。

英語や大学受験は切り口の一つに過ぎない。それを通して自分を変え、なりたい自分になり、夢を実現させる。そのきっかけを与えられる指導者でありたいと思います。


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