英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
〒396-0023 長野県伊那市山寺305-16

first contact

2007年07月29日 | 指導現場にて
夏期講習が始まりました。

この夏期講習で私の授業を初めて受講する生徒もたくさんいます。

私は、自分の指導信念の一つとして、その生徒に最初に教えるとき(=勝手に“first contact”と名付けてます)を特に重んじます。

生徒の側からみれば、私の第一印象が決まってしまうのが first contact。
その一方で、最初の2~3分の指導でその生徒の実力が分かりますし、「どのように英語を勉強してきたか」まで見抜けてしまいます。

ですので、緊張もしますが楽しみでもあるのです。

初日に数名の新しい生徒と first contact を持ちました。皆やる気に満ち、今後が楽しみな生徒ばかりでした。

そのうちの一人を指導していた際のエピソードです。
前置詞について質問を受けたので、ネイティヴの考え方に論理的思考をプラスした「前置詞の考え方」を教えました。

その時です。
彼は目の色を変え、次のように言ってくれました。
「あっ、そういうことだったのか。すごく納得できます!」
この瞬間が、指導している者にとってはたまらないのです。
勉強だけでなく進路や人生についての指導 → 生徒の理解 → 生徒のやる気アップ → 生徒の成績アップ → お互いの信頼関係の構築
このプロセスを大事にして、今年の夏期講習も乗り切ります!
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いよいよ夏期講習

2007年07月27日 | 指導現場にて
明日(28日)からいよいよ夏期講習です。

高校生は普段と同様の個別指導で行いますが、各教室の最終日には高校3年生を対象にしたグループ授業も行う予定です。
英語のグループ授業では、discourse marker によるパラグラフリーディングを教える予定です。高校生のほとんどが、「長文読解=語彙力」と勘違いしています。単語レベルから文章レベル、そして段落レベルで英文を意識できると、読解力は飛躍的に伸びるのです。夏期講習では、その秘訣を伝授する予定です。テキストは全て手作りであり、市販されているものや業者斡旋のものは使いません。

個別指導の教材は各高校各学年で課される課題帳。相当量になるので、予習も大変です。
毎年のこの時期に読む英語量は半端ではありません。しかし、仕事と趣味と実益が一緒ですので、全くもって苦痛に感じないのが嬉しいところです。

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長野日報に載りました

2007年07月24日 | 取材・出版関係
7月23日付け長野日報朝刊で、拙著『インプット重視の英語学習法』が紹介され、私の写真と共に記事が掲載されました。
先日、私の勤務先まで取材にお越しいただいたのですが、正直こんなに大きく載るとは想像しておらず、驚きました。恐縮です・・・。

なお、当記事は長野日報ネット版でもご覧いただけますので、是非こちらをご覧ください。
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基本英文700選

2007年07月23日 | 英語勉強法
以前のエントリで、私が受験生当時に、英文解釈のバイブルであった『英文解釈教室』に挫折をしたお話をしました。

音読で英文解釈の力を養っていたため、『英文解釈教室』をやらなかったことに対して、当時焦りはありませんでした。

しかし、どうしても伊藤和夫先生が書かれた参考書に触れていたいと思い、苦渋の選択が『基本英文700選』でした。
当時は『700選』の英文を全部暗記すれば東大・京大の英作文にも対応できると言われていました。私も意気込んで暗記に取り組みましたが、500前後であきらめました。そこで、『700選』に網羅されている構文は全て把握しようと、700の文章の音読を徹底しました。

今でも記憶に残っているのが、633番の文章。
Can you keep standing on one of your legs with closed eyes for a minute?
(目を閉じて片足で1分間立っていられますか。)
浪人している時に、友人と共に、実際に目を閉じて片足で立ちながら覚えたのが、昨日のことのように思い出されます。その友人も、見事第1志望の国際基督教大学に合格。現在は上智短期大学非常勤講師として、アンコール・ワット研究の分野で、活躍しています。→『アンコール・ワットを読む』(連合出版)

『基本英文700選』に掲載されている構文が英語の構文のすべてといっても過言ではありません。この音読学習の徹底で、英文解釈に自信を持てるようになったのです。
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flash cards

2007年07月21日 | 子育て
先日上京した際、紀伊國屋書店で久しぶりに息子の英語教材を購入しました。

最近の息子はピアノに興味を持ち始め、私の実家に行くと必ずピアノを弾きたがります。そんなわけで、英語の勉強が少しペースダウンしていました。

“興味が持てて、気軽にできる”をコンセプトに、物色すること30分。反意語(opposites)をまとめた flash cards を購入しました。
息子も早速使い始め、再び英語への興味がわいてきたようです。

今後は、就寝時に読んでいる読み聞かせの本を、簡単な英語で書かれた物に切り替えて、リーディングに力を入れていこうと思います。

小学校入学までに、英検5級を目指します。
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心に響く言葉

2007年07月20日 | 実用英語
シアトル留学時代からお世話になっている Judy から、メールが来ました。

先日の新潟県中越沖地震の被害を心配する内容でした。メールの最後に心に響く一文がありました。
My thoughts are with you.
(私の気持ちはあなたと共にありますよ。)
こなれた日本語に意訳すれば、「お気持ちをお察し致します。」といった感じでしょうか。

辞書では余りお目にかかれない表現です。このような素敵な表現との出会いが、私を英語の虜にさせているのです。
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理系の思考

2007年07月20日 | 指導現場にて
生徒を指導していると、理系の生徒に特徴的なことがあります。
余りにも論理的に考えすぎて、覚えることを意識しない。細部にこだわりすぎて、一つひとつ解決していかないと先に進めないのです。

昨日もこんな質問を受けました。
Dolphins may appear, or they may not appear.
(イルカは姿を現すかもしれないし、あるいは現さないかもしれません。)
高校1年生の助動詞の課で出てきた例文ですが、医学部志望のその生徒は、次のように質問してきました。
「最初の“イルカは姿を現すかもしれない”で、姿を現わさない可能性も示されるので or 以降の文は必要ないんじゃないですか?」
確かにそうかも知れません。しかし、そこにこだわってどうなるのでしょう。ここでは may が推量を表すことを習得すればいいのです。そこまで深く考えていたら、大学合格に必要な膨大な知識を習得することはできません。

他にも、「『数学でこの公式を覚えなさい』と言われるけど、なぜその公式が成り立つのか理解できないから覚えられない」とお門違いの言い訳をする生徒もいます。

三平方の定理はよく知られていますが、それを証明できる人が何人いるでしょうか。

主語が三人称単数で、時制が現在の場合 s がつく。このルールは基本で、知っていて当然。覚えればいい話であって、「なぜ三人称単数現在形には s がつくのか?」を追究していたら、日が暮れてしまいます。それは学問的な事項であり、大学で研究していけばいい内容です。

安河内哲也著『できる人の教え方』(中経出版)では、指導者の心得として、「その生徒が思考型か暗記型を見抜いて教える」ことが必要と説いています。

思考と暗記のバランスがほどよくとれていることが、勉強の基本。思考に偏っている生徒には、「もっと単純に考えろ!」と勉強のスタンスを是正していくのも、私の大切な仕事です。
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向学心

2007年07月17日 | 子育て
世間は3連休でしたが、私は土・日とも仕事でした。しかし、せめてもの家族サービスをと、海の日の16日、一家で東京に行ってきました。

息子に私の出身大学を見せたいと思い、まずは早稲田大学へ。
台風一過の天気にも恵まれ、久しぶりの母校のキャンパスを満喫しました。

私は小学生だった頃、地元の進学校である伊那北高校によく連れられて行き、必然的に向学心をもつようになりました。

今回、早稲田大学を訪れたことで、3歳の息子にも何かを感じてもらえればと思っています。
その後は、品川アクアスタジアムで水族館とイルカショーを楽しみました。

日帰りだったため、朝4:55発のバス、帰って来たのは夜11:00の強行日程でしたが、充実の休日となりました。
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イチローの決断

2007年07月15日 | 閑話
イチローがマリナーズに残留することを決めてくれました。自分のことのように嬉しく感じます。

私が銀行を退職して、シアトルのワシントン大学留学をしたのが2001年。そう、この年こそ、イチローがマリナーズに移籍し、文字通り lead-off player として活躍、マリナーズは116勝という勝ち星を記録しました。

私が、留学先としてシアトルを選んだ理由の一つに、イチローの存在があります。自分のポリシーを押し通し、周りには特異に(idiosyncratically)に映っても、我を貫いてきたイチロー。その生き方が、当時の自分の姿と重なり、シアトルという街が私の中で大きくなっていったのです。

1年余りという短い期間ではあったものの、あのシアトルで過ごした1年がなければ、今の自分は考えられません。

イチローがシアトルに残ったことで、私とシアトルをつなぐ糸も繋がり続けるのです。

Thank you, Ichiro. And thank you, Seattle.
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音読!音読!音読!

2007年07月13日 | 英語勉強法
私が現在の英語力を培えたのは、一言で言えば“音読”です。

音読の効用についは以前のエントリでも紹介しました。では、何のために英文を音読するのでしょう。

それは、その著『英文解釈教室』で名高い故・伊藤和夫先生も言われる、‘直読直解’ができるようになるためです。直読直解力とは、英文構造を瞬時のうちに把握できる力のことです。

先生は『英文解釈教室』のあとがきで次のように書かれています。
本書の説く思考法が諸君の無意識の世界に完全に沈み、諸君が本書のことを忘れ去ることができたとき、「直読直解」の理想は達成されたのであり、本書は諸君のための役割を果たし終えたこととなるであろう。(改訂版314ページ)
私が受験生当時、難関大学合格のバイブルと称され、しかしその難解さから多くの受験生が挫折した『英文解釈教室』。かく言う私も挫折し、浪人決定と共に廃棄してしまいました。

しかし、実用英語検定1級に合格し、はたまた英語の指導者として、本書を再購入し読み直すと、面白いように理解できるのです。伊藤先生が言わんとしていることが自分の言葉のように思えてくるから不思議でなりません。

では、『英文解釈教室』に挫折した私が、いかにして直読直解力を培えたのか?それは音読に他なりません。

現在の英語力の素地が培われた大学受験時代の音読用ノート。上部の‘正’の字は、声に出して音読した回数。一つの英文を20回以上読まないと効果は出ません。
音読によって英文構造を瞬時に把握できるようになり、英語の語順で英文を理解できるようになったのです。

「英語ができるようになりたい」という生徒には、音読の効用を説き、実践するように勧めますが、大抵の生徒は3日坊主で止めてしまいます。音読は、面倒くさく、単純で辛い作業だからです。しかし、それを実行しない限り、英語力は頭打ちになると断言できます。

英語をモノにしたいのであれば、音読は避けては通れない勉強法なのです。
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