英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

私と大学受験英語 #7

2019年05月31日 | 英語勉強法
一年間の浪人の結果、英語の偏差値は73.2まで上がりました。

一浪時の大学受験の結果(1991年)です。

・大学入試センター試験
 英語 157点 国語 159点 現代社会 84点 合計 400点
 ※センター試験は受けただけで、国公立やセンター利用入試は出願せず。
・早稲田大学政治経済学部経済学科 ×(不合格)
・早稲田大学法学部 ×(不合格)
・早稲田大学社会科学部 ×(不合格)
・明治大学法学部法律学科 ◎(合格・入学)
・日本大学法学部政治経済学科 ○(合格)
・桜美林大学経済学部経済学科 ○(合格)

基本的出題のセンター試験の英語ですら8割取れていないのは、英語力が本物ではなかった証拠です。私立大学一般入試も、第一志望の早稲田が不合格となり、妥当な受験結果と言えるでしょう。しかし、当時はそんな風には思えず、「なぜ俺が早稲田を落ちたんだ?」としか考えられない若い自分・・・。

当初は二浪なんて考えてもいませんでしたから、当然のように、明治大学に入学しました。しかし、5月中旬、成績開示を依頼してあった早稲田大学から結果が届くと、気持ちが変わりました。
英語 68点(90点満点)
国語 33点(70点満点)
政治・経済 39点(70点満点)

230点満点中、合計得点は140点。合格最低点は144点。4点足りずに不合格が分かった瞬間でした。全体であと3問ほど正解していれば合格していたのに、それが出来なかった自分。一年前に浪人が決まった時の反省は本当に生かされていたのか?まだまだ甘い。

この時、仮面浪人を決意し、すぐに本格的な受験勉強を再開しました。結局、明治大学には7月以降は全く通わずじまいでした。

ここから約9か月間の二浪生活が始まりました。そして、二浪時の英語学習こそ、私の人生をも決めることになる英語力の礎を構築してくれることになったのです。


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私と大学受験英語 #6

2019年05月30日 | 英語勉強法
浪人一年目の後半は、英語の勉強の中心は『基本英文700選』でした。当時は浪人生によくありがちな昼夜逆転した生活を送っていましたので、真夜中の寮の自室で独り声に出して暗誦していたのを思い出します。

やり込んだ『700選』
文法と語法・イディオムに関しては『英文法頻出問題演習』を一通り終えて、暗記もほぼほぼ出来ていたつもりですが、今考えるとまだ穴があったようにも思います。長文に関しては過去問をやっていましたが、復習はしてもその英文をしつこく音読することはやっていませんでした。この時期に、音読を徹底していれば、揺るぎない英語力がもっと早くに培われたに違いありません。

浪人一年目後半の全国模試の英語の結果です。

【第4回 全国総合模試】
 得 点 118点(150点満点)
 偏差値 73.2

【第5回 全国総合模試】
 得 点 96点(150点満点)
 偏差値 65.0

【第6回 全国総合模試】
 得 点 86点(150点満点)
 偏差値 63.7

マーク模試や志望大学別模試を含めて、英語に関しては第4回全国総合模試の偏差値73.2が最高でした。現役時代と比べれば伸びていますが、英語を教える立場にいる現在の私から見ると、「まだまだ甘いな自分」と言葉をかけるでしょう。愚直なまでの基本の徹底と英語学習に最も大切な長文音読ができていないからです。

次回からは一浪時の受験結果と、私の英語力と英語学習法の礎となった二浪時の勉強について書きたいと思います。


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私と大学受験英語 #5

2019年05月29日 | 英語勉強法
高校時代の受験勉強の不徹底さで浪人生活を余儀なくされました。

想いだけでは結果は伴わない。
行動しなければ何も変わらない。
人生は甘くない。

この3点の反省を踏まえ、浪人時代は基本から徹底してやり直すことを決意しました。

浪人時代を過ごした代ゼミ南平寮
夏までは、予備校の授業の他、『試験にでる英単語』『基本英文700選』『早稲田大学政治経済学部 赤本(過去問)』に取り組みました。特に、基本単語の暗記に力を注ぎました。毎夜、同じ単語集を使っている友人と範囲を決めておいて、寮の食堂で単語を出し合って暗記を競い合いました。負けた場合はジュースをおごるという罰ゲーム付きだったので、気合いが入っていました(笑)。この時期に語彙力を固めておいたのが、英語力の安定につながりました。

浪人時、前半の全国模試の結果です。

【第1回 全国総合模試】
 得 点 77点(150点満点)
 偏差値 63.4

【第2回 全国総合模試】
 得 点 106点(150点満点)
 偏差値 68.5

【第3回 全国総合模試】
 得 点 99点(150点満点)
 偏差値 62.7

【第1回 全統記述模試】
 得 点 114点(200点満点)
 偏差値 60.2

【第2回 全統記述模試】
 得 点 123点(200点満点)
 偏差値 63.2

【第3回 全統記述模試】
 得 点 138点(200点満点)
 偏差値 66.3

偏差値60以上で安定はしてきたものの、今振り返ると、まだまだ甘さがあったようにも思います。数回やっただけで満足してしまい、しつこく何回も同じものを繰り返す姿勢がありませんでした。大人になってからTOEICで満点を目指していた時のような勉強が出来ていれば、偏差値は70以上になっていたはずです。まだまだ子供で、考え方が甘い。その辺の意識改革ができた受験生だけが、難関大学に合格できる英語力をものにできるのです。

代ゼミ南平寮の自室


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「表彰状」でボキャビル

2019年05月28日 | 英語勉強法
今場所の優勝力士にトランプ大統領がアメリカ大統領杯を授与するという情報を知ってから、大相撲ファンの我が家はずっと楽しみにしていました。さすがに「見せる文化」のアメリカ。その最たる大統領ですから、あの場面でも落ち着いてしっくりきてしまうのは流石です。

ネットを検索してもアメリカ大統領杯の「表彰状」からの英語全文が載ってなかったので、英文に起こしました。
Certificate of Commendation

Asanoyama Hideki

In honor of your outstanding achievement as sumo grand champion, I hereby award you the United States President's Cup.

May 26, Reiwa One

Donald J. Trump, President of the United States

Thank you
commendation は格式語ですが、動詞形の commend ~「~を称賛する」は英検準1級以上でも出題されそうですね。

commend … to praise someone or something, especially in public

commend A for B で「AをBのことで称賛する」のコロケーションで覚えておきましょう。

outstanding は「傑出した」という形容詞ですが、stand out「目立つ」というイディオムを知っていれば覚えやすいです。achieve は同義語で perform, fulfill, execute, carry out などと一緒に使いこなしたい語彙です。

award は名詞で「賞」を知っている人は多いですが、授与動詞として第4文型もとれます。この用法はTOEICで出題されそうです。

「令和元年」を英語で Reiwa One と読んだことは、ツイッターでもトレンドに入ったようです。西暦ではなく元号だったのは日本文化を尊重してのことだと思われます。coolです 。

追記:ネット上を探してもどこにも実物の画像がなかったので、100%想像で作成してみました。自分で言うのもなんですが、なかなかのクオリティです(笑)。


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私と大学受験英語 #4

2019年05月27日 | 英語勉強法
高3の後半は『時事英文問題演習』(駿台文庫)に取り組み音読をしていたのを記憶していますが、語彙・文法は穴だらけでした。文法とイディオムに関しては、当時受験生を二分していた駿台文庫の『英文法頻出問題演習』と桐原書店の『英語頻出問題総演習』のうち前者を使っていましたが、これも中途半端で徹底できていませんでした。模試は復習せずに受けっぱなし、赤本も持っているだけ・・・。これでは学力も伸びるわけもないし、大学に合格できるわけもありません。なのに、「自分だけは受かる」という根拠のない自信。救いようのない受験生でした。

【第3回 全統記述模試】
 得 点 136点(200点満点)
 偏差値 62.9
 校内順位 24位(373人中)

【第4回 全統記述模試】
 得 点 136点(200点満点)
 偏差値 62.0
 校内順位 29位(222人中)

【第4回 全国総合模試】
 得 点 82点(150点満点)
 偏差値 59.4

【第5回 全国総合模試】
 得 点 74点(150点満点)
 偏差値 57.5

【第6回 全国総合模試】
 得 点 66点(150点満点)
 偏差値 54.6

模試の結果からも明らかなように、英語力は頭打ちでした。入試直前期は、『毎年必ず出る・・・』的な問題集を購入して、安易な方法を模索していました。それをやればまだましなのですが、買っただけで満足するというどうしようもない受験生。浪人は当然の帰結でした。

想いだけでは結果は伴わない。
行動しなければ何も変わらない。
人生は甘くない。

大学受験を通して、高3時に学んだことです。浪人決定と共に代ゼミ代々木校へ通うことにしました。そして、持っていたすべての参考書類を整理し、本当に使うものだけを残して処分しました。

次回は浪人時の勉強法を模試の結果と共に振り返ります。


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私と大学受験英語 #3

2019年05月26日 | 英語勉強法
高2時に『基本英文700選』と『試験にでる英単語』を始めました。少しずつやってはいましたが、毎日やるという習慣がついておらず、気の向いた時にやるという感じで徹底できず。それでも英語力がついてきているのは分かりました。

志望校に関しては地方の進学校によくある国立偏重志向にとらわれていましたが、高3になって私立文系の最難関・早稲田大学政治経済学部を目指そうと決意しました。
高3時の夏までの全国模試の結果です。

【第1回 高3進研模試】
 得 点 41点(100点満点)
 偏差値 61.8
 校内順位 92位(399人中)

【第2回 全統記述模試】
 得 点 149点(200点満点)
 偏差値 61.9
 校内順位 ‐‐‐(個別申込のため)

この頃やっていたのは、『標準英語構文160』『基本英文700選』『試験にでる英単語』の3冊だったと記憶しています。合格体験談を読み漁り、他にも参考書類は持っていましたが、購入するだけで満足する典型的なダメダメ受験生。当時のバイブル的存在であった『英文解釈教室』も購入しましたが、ご多聞に漏れず挫折しました。

偏差値は60以上で安定するようにはなってきましたが伸び切れていない状況。高3の夏までに、文法・イディオム・単語を一通り終え、長文に関しては音読を中心に繰り返すべきだったと後悔しています。


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“改悪”へ向かう前に

2019年05月25日 | 2020年大学入試制度改革
先日のエントリでも書きましたように、混迷を極めている大学入試における英語民間試験活用ですが、そもそもの始まりは「中高6年間も英語を勉強しているのに日本人は英語が話せない。だったら、大学入試でスピーキングを取り入れよう」ということが、事の発端でしょう。大学受験で話す力を含めた4技能を課せば、英語が話せるようになるという短絡的な結論に見えます。

しかし、一体全体、どれだけの人が中高6年間に英語を勉強したと言えるのでしょうか。

先月発表された文部科学省の調査では、高3で英検準2級程度以上の英語力がある人は40.2%です。はっきり言って準2級では英語力があるとは言えません。そもそも、高3なら2級(=高校卒業程度)以上でデータを公表すべきなのに準2級なのも納得できません。2級以上で調査すると恐ろしいほど低い数字になるからでしょう(笑)。

以上のことから、日本人は中高6年間で英語を勉強しているとは言えません。たとえ高卒程度とされる英検2級に合格していても、全く大した実力ではありません。中学生で合格する学生は多いですし、合格していても、指導していると「え、その英語力でよく合格したね」と感じる場面に多々遭遇します。英検などの資格試験は学習を進める上での目標にはなりますが、実力を担保するものではないのです。

「中高6年間も英語を勉強しているのに・・・」というそもそもの前提が間違っているのだから、大学入試制度改革が頓挫するのは当たり前なのです。拙速な“改悪”へ向かう前に、今一度ここで立ち止まり、否、従来のセンター試験へと戻る勇気も必要だと考える英語教育関係者は、決して少なくありません。
花壇で手入れされた花々も素晴らしいですが、道端で咲くジャーマンアイリスも圧巻です。毎年変わらず繰り返される自然の強さ。変わらないものにこそ真の強さを感じることが出来ます。日本の英語教育においても、「変える必要がないものを変えない勇気」を持ちたいですね。


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私と大学受験英語 #2

2019年05月24日 | 英語勉強法
バレーに夢中になってしまった高1。毎日の朝練と夜8時近くまでの練習で、何のために高校に通っているのかさすがに自問し始めました。そして、11月くらいに部活を辞め、勉強をやろうと決意しました。しかし、何をどのようにやっていいか分からず、迷走していました。

ここで転機が訪れます。高2時のクラス替えで向学心あふれる友達と同じクラスになり、情報交換をしていく中で、大学合格に向けての勉強法が見えてきた気がしました。当時最も取り組んだのが、このブログでも何度も紹介させていただいた『標準英語構文160』です。例文を覚えるのは当たり前ですが、「Exercise」や章末の「Further Practice」にも取り組み、そこに出てきた語彙もカード化して覚えました。

高校時代に徹底して取り組んだ『標準英語構文160』

高2時に受けた全国模試の結果です。

【第1回 全統高2模試】
 得 点 112点(200点満点)
 偏差値 57.1
 校内順位 31位(138人中)

【第2回 代ゼミ高2学力判定模試】
 得 点 50点(100点満点)
 偏差値 57.4
 校内順位 45位(281人中)

【第4回 全統高2模試】
 得 点 94点(200点満点)
 偏差値 49.2
 校内順位 197位(398人中)

高1時と比べれば伸びてはいましたが、まだ安定しない成績でした。勉強時間は増えてはいたものの、語彙・文法ともまだまだ穴だらけ。志望校も決まっていなかったのも、伸び切れない要因の一つだと思います。


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故障から学ぶ

2019年05月23日 | ランニング・筋トレ
先週水曜日に左股関節痛を発症し、ランニングを一週間控えていました。そして、昨日は実に一週間ぶりに6kmを走りました。最初はウォーキングのつもりで始めましたが、足に違和感がなかったので、ゆっくりと走りました。41分27秒で6分54秒/kmでしたが、タイムなんて関係なく、「走れるってこんなに幸せなことなんだ!」と再認識しました。痛めた股関節も問題なさそうで、10日後のハーフマラソン大会も出られそうです。

昨年は1,500km以上、ここ2ヶ月は毎月200km以上を連続して走っていたので下半身の筋肉が発達していましたが、上半身が少し疎かになっていました。そして、体の柔軟性を意識していなかったのでケガにつながったとも思います。ですので、この一週間は、上半身の筋トレや股関節中心のストレッチ、そして四股を踏んでいました。上半身と下半身の筋肉をバランスよくつけ、内転筋と臀部の筋肉をビルドアップしつつも柔軟性を保つことを意識しました。

トレーニングを積むだけでなく、休養や筋肉のバランスも大事だと、今回の故障から学びました。もう一段階レベルアップして、今秋の初フルマラソンでサブ4を目指します。

Spread your wings and fly away!


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私と大学受験英語 #1

2019年05月22日 | 英語勉強法
昨日のブログ記事「英語教育の疑問」には普段の倍以上のアクセスがあり、SNSでは多くの「いいね!」をいただきました。やはりみなさん、日本の英語教育について感じていらっしゃることは同じなのだと実感しました。

私が伝えたい想いは、従来の英文解釈力・長文読解力を中心とした「読む力」をつける、いわゆる“受験英語”に回帰するということです。

そこで、私自身が高校時代から大学受験にかけてどのように英語力をつけたかを、手元に残っている模試の成績を見ながら客観的に検証してみたいと思います。どんな参考書を使って勉強したかを振り返ることで、いわゆるベストセラーとして現在も書店で手に入る書籍がいかに有効かも検証できるはずです。

まず、高校入学時点での英語のレベルですが、中学時代は NEW HORIZON を全て暗記し、どこに何が書いてあるかを諳んじることができました。中学3年間の学校のテストは、中3時に76点を一回取っただけで、あとはすべて90点以上でした。英検は中2の時に4級は受かりましたが3級は不合格。しかし、検定取得が現在ほど盛んではなかったため、中3では英検を受けませんでした。高校は地元の進学校に合格しました。

伊那北高校
高1の時は部活動でバレーに夢中になり、勉強は全くしていなかったと断言できます。あれだけ得意だった英語も、高校最初の定期考査では30点ぐらいだったと記憶しています。高校の教科書の理解すらままならず、大学受験など遠い先のこととして眼中になく、毎日部活で疲れていて、授業中は格好の睡眠時間でした(・_・;)。入学後に成績が振るわなくなってしまった公立進学校に通う典型的な高校生ですね。そんな状態で受けた高校最初の全国模試の結果です。

【第3回 全統高1模試】
 得 点 54点(200点満点)
 偏差値 46.5
 校内順位 213位(398人中)

大問3の読解総合問題では、配点60点中0点という散々たるものでした。英語がどういうものか全く分かっていない暗黒の世界にいることすら自覚できない、典型的な英語難民となってしまいました。


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