英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

不要なTOEIC不要論

2022年02月28日 | TOEIC・英検など
昨日はTOEICと英検二次面接試験が行われました。受験された方はお疲れ様でした。試験を通して感じたことを、今日からの英語学習にすぐに役立てていきましょう。それこそが試験を受ける意義の一つです。

さて、昨日のTOEICの感想を記されているSNSやブログ記事も多い中ですが、『TOEIC L&R TEST 超上級単語特急 暗黒のフレーズ』等の著者で知られるRabbitさんこと藤枝さんが出くわした場面を記したブログ記事「天使降臨!」を、是非ともお読みください。

ブログ記事中にもありますように、TOEICを英語学習の目的や目標にすることに異議を唱える“TOEIC不要論者”がいます。

TOEICを受ける理由は人それぞれであり、TOEIC高得点を目的にしたって誰に迷惑をかけるわけでもありませんし、TOEICの点数を上げることを目的化した結果、英語力全体が底上げされる人がほとんどです。どんなハンディがあろうと、2時間・200問と向き合うために、一人一人が真剣になり、そこには人生のドラマがあるはずです。

TOEICに全力を注ぐ人がいる。

TOEICで繋がれる人がいる。

TOEICで人生を変えたい人がいる。


TOEIC不要論こそ不要です。


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想いと行動が交錯する大学受験

2022年02月27日 | 指導現場にて
国公立大学二次試験前期日程が終わりました。

志望順位の高い私立大学に既に合格し入学を決めながらも、「せっかく出願したのだから二次試験前期日程も最後まで受ける」と言っていた高3生がいます。今日の授業で、昨日の二次試験の出来を聞いたところ、

「やっぱり、二次試験の受験を辞退しました。受かっても入学する気のない私が受けることで、他の受験生の合格可能性を失くしてしまうのはいけないと思いまして・・・」

という返答。

第一志望でなくても、受験料を払ったのだから最後まで受験して結果を残すのも大事という考えた方もある一方で、この高3生のように他の受験生に合格の可能性を譲るという考え方もある。そして、合格するであろうその受験生の人生もまた、合格したことで大きく変わっていく。

人間同士の想いと行動が交錯する大学受験。改めて、大学受験はシナリオのないドラマだと思う。


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あのゴルバチョフの時代は何処へ

2022年02月26日 | 閑話
大学受験時、社会は「政治・経済」を選択していました。自慢でも何でもなく、全国模試の偏差値は80を超え、全国1位や2位になることもしばしばでしたが、それほどまでに夢中になっていたのは、勉強すればするほど世の中の動きが分かるようになる「政治・経済」という科目の魅力に憑りつかれていたからでしょう。

政経選択者にとって時事問題は必出だったので、世界情勢には特に敏感になり、毎日新聞を読むことが日課になりました。重要と思われることは京大式カードにまとめて暗記に努める日々でしたが、ソ連を中心とした共産圏が崩壊に向かっていた当時(1990年前後)は、歴史が動くのを肌で感じることができました。

その中で、あの共産大国・ソ連を崩壊へと向かわせたゴルバチョフの存在は、私にとっては別格の存在でした。ペレストロイカ、グラスノスチ、マルタ会談、冷戦終結という言葉を幾度と聞き、模試や入試で解答欄に何回書いたことでしょう。大学のゼミの面接で「尊敬する人物は?」と聞かれ、「M・S・ゴルバチョフ」と間髪入れずに答え、ソ連崩壊後のロシアとCISは訪れてみたい国となりました。

その後、ロシアの大統領がエリツィンになると少し雲行きが怪しくなり、プーチンになったらロシアの魅力が無くなってしまいました。権力を自らに集中させて独占し、誰の意見も受け入れようとしない戦々恐々とした昔のソ連に戻る感覚・・・。そして、ついに今回の武力行使。今、ロシアを訪れようという気には毛頭なれません。
この写真は、ウクライナ出身のジャーナリスト・Anastasiia Lapatina さんのツイッターに掲載されたものです。“No to war”の意味をあらわすロシア語の落書き(graffiti)がモスクワの多くの場所で見られるとのこと。ロシア国民も多くが戦争に反対しているようです。


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戦争と大学受験

2022年02月25日 | 閑話
昨日、ロシアがウクライナに侵攻し、戦争が始まりました。世界が揺れ動いている中、今日は国公立大学二次試験前期日程が行われます。

振り返ると、私が浪人していた1991年1月17日、湾岸戦争が始まりました。戦争への機運が高まるその5日前に、大学入試センター試験を受けていました。代ゼミの寮の自室で開戦を告げるラジオを聴きながら、2月の入試に向けて勉強していたのを思い出しました。

代ゼミ南平寮の自室
新型コロナウィルスの脅威はあるものの、幸い、日本国内は平和です。受験生は落ち着いて試験問題と対峙しましょう。そして、この大学受験が終わったら、今回の戦争について思慮を巡らし、世界平和とは何かを問い続けてもらいたいです。それこそが、大学で学問を修める意義です。


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明日は二次試験前期日程

2022年02月24日 | 閑話
朝晩の冷え込みは相変わらずですが、日中は遠くで確実に春を感じられるくらいに太陽の力を感じることができる最近です。週末に向かってもっと暖かくなりそうです。
明日からは国公立大学二次試験前期日程が始まります。北海道や東北・日本海側の大学を受験する受験生は無事に到着できたでしょうか。

二次試験は一次試験(共通テスト)と比べて時間に余裕があります。出題者が何を聞こうとしているのか、何を求めているのかを常に考え、その意向に沿った解答を解答用紙に載せましょう。

2022年度大学入試もあとわずか。体調管理と感染予防は抜かりなく行い、最後まで走り抜けるだけです。


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頑張る姿

2022年02月23日 | ランニング・筋トレ
立春、雨水と過ぎ、季節は確実に春へと向かっていますが、今年は雪が多く、寒さもまだまだ厳しい日が続く信州伊那谷です。
「毎日頑張って走ってるね」といつも声を掛けてくれる近所のおばあちゃんがいます。昨日は小雪が舞う中でウォームアップしていると、「今日は一段と寒いから止めようかと思ったけど、5分でもいいから歩こうと思って・・・」と話しかけてくれました。このおばあちゃんもウォーキングが習慣化できていますね。すごい!

頑張る姿は必ず誰かに見られています。だから、もっと頑張れる。

そんなおばあちゃんに触発された私も、昨日は思わず11km走ってしまった。今月の走行距離が162kmを超え、月間200km以上のペースを維持できています。長野マラソンまで52日です!

昨日は2022年2月22日。記念に22時22分のスクショをどうぞ(^^)/


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TOEIC IPテスト オンライン

2022年02月22日 | TOEIC・英検など
2月も下旬となり、私立大学の合格発表も佳境を迎えています。今週25日には国公立大学二次試験前期日程が行われますので、大学受験生はもう一踏ん張りですね。体調管理と感染予防対策を万全にして、当日を迎えましょう。

さて、大学合格が決まると、合格者に対してTOEICやTOEFLなどの英語の試験を課す大学が多いです。入学者の英語力の現状把握と入学後の英語授業のクラス分けが目的ですが、昨年からTOEIC L&R IPテスト(オンライン)を使っている大学が多くなっています。

従来のIPテストは公開テストで使われたTOEICの過去問を再利用し、学校や企業が受験者を募り一堂に会して実施していましたが、オンラインはインターネット環境があればどこででも受けられるので、密を避けることが出来ます。これもコロナ禍の産物と言えるでしょう。

問題形式ですが、TOEIC公式HPに詳細が出ています。


TOEIC公式HP
より

試験時間は約1時間で公開テストの半分で済みます。リスニング、リーディングとも2つのユニットからなっていますが、合計の問題数を見ると、

【リスニング】
 パート1 3問
 パート2 9問
 パート3 18問
 パート4 15問

【リーディング】
 パート5 12問
 パート6 8問
 パート7 25問

となっており、それぞれ45問・合計90問です。公開テストのそれぞれ100問・合計200問と比べると、負担は相当に少ないですね。受験者の能力に合わせて出題するテスト問題を変化させていくCAT(Computer Adaptive Test)を採用しているので、少ない問題数(=短時間)で受験者のスコア算出が可能となっています。テスト終了後すぐにスコアも分かるのも特徴です。

問題が冊子にまとめられていないオンライン受験では、パート3と4に相当するユニットの設問と選択肢の先読みができませんので、この形式に慣れるトレーニングは多少必要となるでしょう。

しかし、内容やレベルは公開テストと変わりませんから、勉強法を変える必要は全くありません。英単語を覚え、文法を学び、英文構造を瞬時にとらえる力を養う。公式問題集を使って試験の内容とレベルに慣れる。地道な勉強を積み上げていきましょう。


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700の英文と共に歩む

2022年02月21日 | 英語勉強法
母校・早稲田大学政治経済学部の入試日はいつからか2月20日になりましたが、私が大学受験生だった約30年前は21日でした。だから、毎年この日が来ると、当時を振り返ります。不甲斐ない自分にサヨナラしたのも2月21日でした。

30年前(1992年度)の早稲田大学入試日当日の様子(入学アルバムより)
大学受験生当時、英語の勉強で私が最もやり込んだのが、『基本英文700選』でした。著者である伊藤和夫先生のもう一つの名著であり、大学受験英語史に燦然たる功績を残した『英文解釈教室』に挫折した私は、『700選』を完璧にすることでその挫折感を克服しようとしていました。1番から700番までの700英文を当時は曲がりなりにも諳んじることが出来ました。

2018年11月、ひょんなことからその『700選』のやり直しを決意し、一日100英文・一週間で一周(700英文)の音読をノルマにしました。

そして、3年3ヶ月の間、一日もサボることなく一日100英文の音読を続け、170周しました。大学受験の時も相当に徹底して取り組んだので、日本で一番『700選』をやっているという自負をようやく持てるようになりました。右ページの和文を言われれば、瞬時に左ページの英文が口をついてくるレベルですが、こんなにやりこんでも分かったつもりになっていた表現や言い回しがあり、音読するたびに新しい発見に気づかされます。

先週50歳の誕生日を迎え、長野県内で名実共に大学受験英語指導No.1講師となるべく、更にスキルを磨く決意をしました。『700選』という一冊と一生を終えるくらいの覚悟で、さらに音読暗誦と内容理解の掘り下げを徹底してまいります。


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ハノン的トレーニング

2022年02月20日 | 英語勉強法
今日は英検二次面接試験が行われます。トラスト英語学院でも二次面接対策を徹底して行いますが、英語を発話する時に生徒たちの英語力の脆さが露呈することに毎回気づきます。

例えば3級二次のイラストを見て答える問題。What is he doing? という質問文に対して現在進行形で答えないといけないのに、He looking at rabbits. と、平気で be動詞 を欠如させた英文を言う生徒が多いです。

これは、普段から発話を意識したトレーニングが徹底できていないのが原因です。文法の基礎をきちんと学び、学校の教科書を“徹底音読”していればありえないミスですね。因みに、私の言う“徹底音読”は、1ページ最低100回以上ですよ(苦笑)。

学生は教科書に従って勉強していけば大丈夫ですが、大人が英語をやり直す際はなかなかそうもいきませんので、テキスト選びが大切です。英語の発話を鍛えるテキストなら一昔前は『アメリカ口語教本』が定番でしたが、今なら『英語のハノン』でしょう。肯定文を疑問文や否定文にしたり、主語を入れ替えたり、現在進行形にしたりという地道で愚直なトレーニングが、揺るぎない本物の英語力を培ってくれます。

学校の勉強に加えての負担を増やしてしまう場合がありますから、中高生諸君はまずは学校のテキストの音読を徹底してみましょう。そして、時間に余裕があったり、もっと英語力を鍛えたい場合は『英語のハノン』のようなテキストをやってみるのも一手です。


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ある高1生の変化

2022年02月19日 | 指導現場にて
高校に入ってから英語が苦手になり始めていた高1生。英文法の基本・5文型から始めて、日本人が英語に触れる際に最も大事なことを刷り込みながら、英語力を再構築してきました。

そして、今週「先生!英作文のコツがつかめました。関係詞を使うと、英文の幅が広がりますね(^^)」と話してくれました。関係詞は英語の最大の特徴である後置修飾の最たるもの。ライティングでその点に気づけたということは、リーディング、リスニング、スピーキングでも当然レベルアップできます。

私は授業できっかけを与えるだけであり、それを自学で昇華させるのは生徒の努力。彼の今後の更なる飛躍が楽しみです。


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