(「サブ200の世界へ #3」の続きです)
今回の長野マラソンは自身5回目のフルマラソンでしたが、3回目だった昨年11月の松本マラソン、4回目だった京都マラソンと同様に、一度も立ち止まらず、歩きもせず、気持ちも身体も最後まで余力を持って走り切ることができました。足攣りもなく、マメもできませんでしたし、筋肉痛もほとんどなく、翌日にはもう走っていました。これは、それまでのフルマラソンで学んだことを、普段の練習や当日のレースプランに生かした結果だと自負しています。
今回のレースで私がこだわったことや練習について記します。
Ⅰ.ウェアとシューズ類はすべてWORKMAN
「WORKMANでサブ3.5」が私のモットー。2年前からランニングに使うウェア類は全てWORKMANのオリジナルブランド・Find-Outを使っています。安くても侮るなかれ、機能は一流ブランド並です。今回の長野マラソンも、帽子、トップス、短パン、靴下、シューズの全てがWORKMAN。用具へのこだわりと愛着が継続力と自信を生み、実力を押し上げてくれます。今回もサブ3.5を達成し、WORKMANで3回連続サブ3.5達成です(^^)v
Ⅱ.コースの熟知
2回目となる長野マラソン。一度でも同じコースを実際に走っているのは心理的に有利になります。しかも、長野マラソンのコース後半は銀行員時代に担当していた地区でもあるので、勝手に地元だと思い込んでいるほど愛着のある土地です。また、2018年6月に放送されたNHK「ラン×スマ ~街の風になれ~」の長野マラソンスペシャルを録画してあり、この5年間、少なく見積もっても50回以上、何度も何度も繰り返し見てきました。
Ⅲ.3週間前からの20km以上走
大会3週間前の4月2日から、日曜日に必ず20km以上のロング走を行いました。その際に必ず高低差のあるコースを走り、負荷をかけました。
4月2日 21.1km
4月9日 31km
4月16日 17km(一週間前なので控え目に)
もちろん、日曜日以外も毎日約10kmは走るようにし、今年元旦から大会前日までの走行距離は1,026kmとなりました。一日平均約9kmを走ったことになります。
Ⅳ.脳ミソに栄養
いわゆる「30kmの壁」を感じず、最後まで走り切るために次の3点に留意しました。
①練習で距離を踏む
②ペース配分に気をつけ、ネガティブスプリットでいく
③レース前・レース中の栄養補給
①について。サブ4以上を狙うのなら最低でも月間200kmは走っておきたいところです。
②について。フルマラソンではよく「前半の貯金は後半の借金」と言われます。前半のオーバーペースは後半に必ず足にきます。目標タイムと普段の練習量から、イーブンペースを心がけ、後半にタイムを上げていくネガティブスプリットが理想です。
③について。月間250~300kmを走るほど普段の練習から距離は踏めていて、オーバーペースでもないのに足が止まってしまう原因は、「これ以上連続で走り続けたら体が危ないから止めさせよう」と脳が指令を出してしまうんですね。ランニング時のエネルギー源は、体内のグリコーゲンです。そのグリコーゲンが25kmを過ぎて使い果たされてくると、脳の栄養源でもあるグリコーゲンが不足してくるわけですから、生命維持のために脳がそれ以上のエネルギー消費を止めさせようと指示するのは当然のことです。だからこそ、糖質補給をきちんと行うことで防げます。
今回の長野マラソンでは以下を実践し、レース前から積極的に炭水化物と糖分の摂取を心がけました。
・当日の朝食時に MAURTEN DRINK MIX 320 の半分を摂取
・スタート1時間前に、どら焼き、バナナ、amino VITAL を摂取
・5kmごとにカバヤ食品「塩分チャージタブレッツ」一粒を摂取
・16kmで Mag-onエナジージェル、25kmで amino VITAL(エイドでもらえます)、31kmで AMINO SAURUS 01 を摂取
Ⅵ.大殿筋を使って走る
どのフルマラソンでも必ず、25km過ぎから歩き始めるランナーが増え、30km過ぎると足が攣って動けなくなっているランナーを多く目にします。そのほとんどが腓腹筋(ふくらはぎ・calf)が攣ってしまっているからです。足攣り予防のために、練習で月間200kmは走り、普段の食事でカリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラル分を摂るのを前提条件として、私は上記の塩分チャージタブレットもその予防になっています。塩分チャージタブレッつは市販されている同等品の中で、最もカリウムが多く一粒当たり15.5mgも含んでいます(^^)v
ただ、これだけではダメで、ふくらはぎのような小さい筋肉を使って走っていると、いくらミネラルを補給していても攣ってくるのは時間の問題。そのため、お尻の大きな大殿筋を使って走れるようになると、足攣りは防げます。
「胸を張り、顎は引いて目線はまっすぐ。足首は返さず、足を後ろに流さない。背筋を伸ばし、肩甲骨と股関節を連動させ、前傾で重心を真下におろし、地面からの反発をもらう」
これが私が考える理想のフォーム。一言で表すのが難しいですが、このフォームをイメージしながら、普段から走っています。
(「サブ200の世界へ #5」へ続く)