昨日は17回目の結婚記念日でした。しかし、私にとってその日は、結婚記念と同じぐらい大切な日なのです。なぜなら、我が母校・早稲田大学政治経済学部の入試日だからです。
私が受験生だった頃は2月21日でしたが、いつからか20日になり、私の結婚式と婚姻届を出す日も大安と重なった1999年2月20日にあわせた次第です。
仮面浪人も含めて、早稲田大学政治経済学部は3度受験しました。
高3の現役時に初めて受けた早稲田政経の入試日の夜を今でもよく思い出します。試験があまりにもできず、「不合格」という3文字以外考えられなかった夜。半ばやけっぱちになり、宿泊していたビジネスホテルの近くのゲームセンターで無為に時間を過ごし、夜9時くらいにそのゲーセンを出たときに見上げた東京の空。
2月にしては暖かく、雨になりそうな、湿った思い空気が私を取り囲みました。そう、ちょうど昨日の夜のような感じでした。「今夜、合格を確信して、この空を見上げている人もいるだろう」と、少しポエティックになった自分。その直後、「よう、兄ちゃん。何か空に見えるのかい?」と、ホームレスに話しかけられたことも、昨日のことのように思い出します。
そして、
不甲斐ない自分にサヨナラできたのも、この日でした。
1浪時に受けた早稲田政経の試験日の夜は、「合格しているかも」という期待を抱いて過ごせました。しかし、結果は不合格。4点足りずに不合格だったとわかったのは、それから数ヶ月経ってからのことでした。
明治大学法学部に通いながら仮面浪人し、向かえた3度目の早稲田政経の試験日。前日は今まで感じたことのない不安感に襲われましたが、夜中に、当時の自分のテーマソングであった槇原敬之「どんなときも」を聞いて、涙を流しながら自分を鼓舞させました。
試験当日は、英語で失敗して「あー、ここまでか」と思いましたが、苦手の現代文はほぼ満点という奇跡で挽回。そして、模試で全国1位・偏差値80以上だった得意の政治経済で逃げ切りました。大学受験は何が起こるかわからないということを感じさせられた日でした。
あの日から24年。今年も2月21日がめぐってきました。
大学受験にはドラマがあります。全ての受験生が最高の結果を残せるように、最後まであきらめずに頑張ってもらいたいと思います。