長男が小学校に通い始めて、一週間が経ちました。
しかし、この一週間で彼には変化が見られました。瞬きの回数が増え、目を長く強く瞑る時間が多くなりました。また、帰宅すると上唇の上側が赤く腫れている毎日。目の瞬きが多くなったり、唇を強く噛むのは、明らかにチック症の兆候です。
昨日は眼科医で診てもらいましたが、特に異常がなく、医者からも「精神的な要素が強いのでは」と言われました。
昨夜は遅くまで、長男に対する私たち親の言動について、妻と話し合い、反省をしました。振り返ってみれば、長男は、1月に弟が生まれ、そしてこの春、小学校に入学。親である私たちも口には出さないように意識していても、心のどこかでは「もう、お兄ちゃんなんだから」「もう小学生なんだから」とか思っているところがあり、それが言葉や行動の端々に出て、彼に精神的な負担を与えていたのではないかと思うのです。
子供にとって新しいことを始めたり、環境が変わるということは、それだけで相当の精神不安の要因になります。そのことを考えずに、長男に対して一方的な言い方をしていなかったか?
特に私は反省しました。それまでは、妻がしつけに対して小言を言う役割で、私がそれに対して「もう、ママはうるさいね~」などと長男をかばいつつも、度を過ぎたことをやった場合はガツンと怒る。そんな、メリハリのきいた良い循環ができていたような気がします。
しかし、最近の私は普段から口うるさく彼に言ってしまい、彼の中での父親と母親の役割バランスがくずれ、受け皿がなくなっていたのではないか・・・。そのことが彼の精神不安に拍車をかけているのではないか・・・。
そう分かった時、妻と2人で大泣きしました。親として反省しなければならない、長男の気持ちを最優先に考え、しかし甘やかすことなく、バランスを取った言動をすべきだと。
早速、今朝から反省を活かし、努めて彼の不安を取り去るように意識し始めました。
すると、どうでしょう。午後、術後の定期検診から私が帰ってきて仕事に行く前に家に立ち寄ったとき、息子は隣の田んぼでゴルフクラブのドライバーでボールを打ち、奔放に楽しそうに走り回っているではないですか。
「パパ~、凄いでしょう。僕、ゴルフ大好きなんだよ。もう楽しくって
」と。この無邪気さと奔放さが小学校1年生の真の姿だと感じました。
そして、家に入って仕事に行く準備を整えながら彼の様子を見ていると、あれだけやっていた目を強く瞑るしぐさが、激減していました。妻も「私たちが心がけるだけでこれだけ変わるんだね」と、驚いた様子。
これで彼の症状が完治というわけでもないだろうし、それは一時的なものかもしれません。しかし、確実に言えることは、親として一つ成長させてもらった、ということ。そして、子育ては、これからも試行錯誤の連続で、親が子供と話し合う姿勢を持ち、共に成長していかなければならない、ということです。
今日定期検診で訪れた大学病院がある松本は、桜が満開でした。今日の快晴の天気と、長男の以前と同じような生き生きとした姿を見て、彼のこれからの人生が満開に花開くように願い、すがすがしい新たな気持ちになりました。