英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
〒396-0023 長野県伊那市山寺305-16

skinnydip の思い出

2024年06月28日 | 指導現場にて

今日から、母校・伊那北高校の文化祭・第70回ペン祭が行われます。校章が The pen is mightier than the sword.(ペンは剣よりも強し)に由来するクロスペンであるため、ペン祭と呼ばれています。因みに、慶應義塾大学の校章と全く同じですが、その関係性ははっきりしていません。

当塾に通う伊那北生たちも勉強とともに準備にも奔走して、青春という貴重な時間を謳歌しているようで、羨ましく思います(*^^*)

ふと、自分が高3(1989年・平成元年)だった時のことを思い出してみました。当時は第35回でしたので倍の歳月が経ってしまったんですね(^_^;)

時は平成元年。フィルムカメラの時代だったので、気軽に写真を撮る時代ではなく、卒業アルバムからしか思い出を振り返ることができません。

当時は7月14日~17日に行われたようです。ペン祭の代名詞と言えば、玄関で来校者を待ち受ける巨大なハリボテ。私の高3時は、校舎の高さを凌ぐほどのトトロのハリボテを制作。

全校生徒1,200名余りが一堂に会しての前夜祭、屋台で作りまくった綿あめ、フィーリングカップル5対5でつながった女子と付き合うことになり、高校で初めて彼女ができたり・・・。そして、雷雨後の後夜祭。

思い出はたくさんありますが、私は高2のペン祭の方が思い出に残っています。クラス展でお化け屋敷をやることになり、毎晩9時過ぎまで教室に残って制作と準備。汗だくになった体を冷やすため、水着も持ってないのに、友達数人と夜の学校のプールで全裸で泳いだり、ペン祭当日に5人でそのお化け屋敷の教室での宿泊を企て、真夜中に当直の先生に見つかって捕まりかけたり・・・。ハチャメチャなことをやっていたけど、今よりも寛大な世の中だった気がします。因みに、「全裸で泳ぐ」は英語では skinnydip と言います。授業中にペン祭の思い出話と共に生徒にこの単語を教えると、相当受けます(笑)。

 

例年通り今年も、パンフレットに当塾の広告を載せていただきました。

OBとして、地元民として、そして、同窓会理事の一人として、第70回ペン祭の成功をお祈りしております。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高校最初のテストに思う

2024年06月22日 | 指導現場にて

今月は各高校で定期考査が行われています。1年生は高校入学後初めての定期考査であり、中学とは違う高校のテストの”洗礼”を浴びた生徒も少なくないでしょう。

特に進学校に通う高1生は、中学時代には取ったことのない点数や順位にショックを受けてしまう者が多いのも例年のことです。

もちろん、点数が取れないよりは取れた方がいいのですが、たった一回のテストの結果がその後の学力や進路を決定づけてしまうわけはありません。高校最初のテストで感じたことを真摯に受け止め、2回目以降に生かして、少しずつでも点数や順位を上げていければいいのです。

高校最初のテストがあるこの時期、いつも自分が高1の時に受けた最初のテストを思い出します。時は昭和62年(1987年)。長野県の片田舎では、大学受験に関する情報は皆無で、地元の進学校に合格できればそれでOKと思われていた時代。高校進学に満足し、ろくに勉強もせず部活に夢中になり、最初のテストは学年405人中380位。周りの同級生がみな頭がいい別世界の人に見え、「所詮、俺はこのレベルだな」と、始まったばかりの高校時代の立ち位置が決められたかのように思い込んでしまった自分。

母校・伊那北高校

今、当時の自分に声をかけるとすれば、「たった一回のテストで自分の能力の低さを決め付けてんじゃねーよ。大学受験のことすらよく分かってないんだろ?まずは最難関大学を第一志望に定め、要領の良い勉強法で、圧倒的な勉強量をこなしてみろ。東大、京大、早慶上智が意外に近いところにあると気づけるんだよ!」と。

私がそのことに気づいたのは、部活を辞め、クラス替えがあった高2の春のこと。遅かったけど、「やればできるんだ」と努力と結果の相関関係と目標に向かう意義をつかみ、自信が少しずつ回復していくのを実感しました。

 

やれば誰だって目標を達成することはできます。ただ、それにはその道程を知っていて、指南してくれる書物や人などの存在が必要です。私が英語指導と大学受験のコーチングを仕事にしているのは、自分の経験があったからに他なりません。

 

さあ、高1生よ。次のテストに向けてリスタートするために、まずは高めの目標設定です。第一志望の大学は決まっていますか?まだなら、大学をとことん調べよう。将来就きたい仕事、今興味を持っていること、単なる知名度や憧れ。どんな切り口からでも、第一志望となる大学が見えてきて、それが学力向上の起点となります。

母校・早稲田大学

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

能動的だった受験生

2024年06月14日 | 指導現場にて

代ゼミの南平寮で生活していた浪人時代、同じ単語集『試験にでる英単語』を持っていた友人たちと、食堂で毎晩、範囲を決めて英単語を出し合いました。負けると自販機のカップドリンク(一杯60円)を奢ることになっていたので、みんな必死になって覚えました(笑)。そんなゲーム的な感覚でも、当時覚えた英単語は今の私の英語力の大きな部分を占める一生の財産となっています。

英語の指導現場にいると「英単語が覚えられません」という生徒たちに多く出会いますが、これは「覚えられない」ではなく「覚えられる工夫をしていない」だけです。私の高校時代と違って今はほぼ全ての高校で、『LEAP』や『ターゲット1900』などの英単語集が入学早々が与えられます。通学時間に覚える、クラスや部活の友達と範囲を決めて単語を出し合うなど工夫すれば、いくらでも効果的に暗記できるのに・・・。


私の高校時代は学校から英単語集を与えられることなどあるわけもなく、大学合格のためにどの英単語集をやるべきか、エール出版の『合格作戦』を読まなければなりませんでした。英語に限ったことではありません。受験に必要な各教科で、どの参考書や問題集をどの程度やればいいのか、周りの大人たちは誰も教えてくれないので、やる・やらない含めて全てが自己責任でした。

当時読み漁っていた合格体験記

そして、自ら購入した参考書で勉強し続けるのも本人次第。「あの単語集やってみたら、めちゃくちゃ覚えやすかったよ」「この問題集は解説が薄いよね」「内容が高度過ぎて、やり遂げるだけの基礎力がまだ自分にはついていない」「買っただけで満足し、結局は本棚の肥やしになった」といったように、自ら考え、行動し、振り返る「PLAN-DO-SEE」が、受験勉強を通して自然と身についたと言えます。しかし、今はすべてが与えられてしまっている時代。果たして、良いのか悪いのか・・・。

 

電子辞書なんて存在せず紙辞書だけの時代。

教科書傍用のまとまった予習ノートもない時代。

数学の課題で出される過去問集は答えが載っているだけで解説はなく、すべて自分で考えなければいけなかった時代。

「オープンキャンパス」という言葉自体がなかった時代。

インターネットどころかパソコンやスマホ時代が存在せず、入手できる情報が圧倒的に少なかった時代。

そんな不便な時代を生きていたからこそ、自ら能動的に考え、工夫していたんだと思えます。

現代の高校生たちは、すべてが与えられ、利便性が増してしまったからこそ、指示待ちで行動しなくなってきているのではないのだろうか・・・?

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢実現に向けて

2024年06月11日 | 指導現場にて

ある中3生との先週の授業で紹介した英単語たち。

 

precocious(ませた)

down-to-earth(実直な)

eliminate ~(~を排除する)

autonomous(自主的な、自走の)

mourn ~(~を悼む)

 

英検で言うと準1級~1級レベルですが、「中3生だから」は、これらの英単語を教えない理由にはなりません。より実践的で現実的な(authentic)語彙を生徒の英語力に合わせて指導するのは、当然のこと。彼の近い将来の目標は海外への大学進学。そのために、今から文法力と語彙力を高めるのは必須です。

University of Washington(2015年6月撮影)

「留学なんてあり得ない・・・」と思っていたのに、気づいたら留学していたなんてことは、ざらにあります。私自身も、大学を卒業して就職、結婚してから留学するなんて、想像すらしていませんでした。世界は意外に近く、思いと行動が伴えば、留学や海外生活は実現可能です。

夢実現に向けて今何をすべきか?そう考えれば、今日覚えた英単語一つにも大きな意義があることに気づけるはずです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

感覚からの脱却

2024年06月08日 | 指導現場にて

各高校、定期考査が近づいてきました。特に高校1年生にとっては高校最初の定期考査なので、緊張感もハンパないようです(^_^;)

多くの高1生の英文法のテスト範囲が文型や時制なので、既に当塾では指導し終えているところですが、確認のためにいくつか問題を出してみると、その解答が心許ないことに不安を覚えました。

「なぜその答えになった?」と問うと、多くの生徒が「発音的にこっちの方がしっくりくるから」とか「前半に will があるから」とか、全く的外れで、感覚で解答しているのに驚かされます。

毎年思うのですが、授業で習ったことが生かされておらず、正解すればOKという生徒は、その後の学力は伸びません。なぜなら、正解したとしても、なぜその答えになるのか論理的に説明できなければ、それは本物の知識ではないからです。

その答えになるには必ず根拠が存在します。自分が先生になったつもりで、その根拠を説明できるか?できなければ、その知識は砂上の楼閣( a house of cards)です。

 

I don't know when he ------ tomorrow.

(A) comes

(B) will come

(C) came

(D) to come

 

この問題の答えは (B) ですが、なぜ (B) なのか根拠を端的に言えますか?こんな単純な問題でも、英語は奥が深いのです。

 

我が家の庭ではアルストロメリアが咲き始めました。実はJA上伊那はアルストロメリアの生産量日本一なのです。高校生はテストが近くて大変ですが、周囲を見渡し、季節の移ろいを感じられる感性を持ちたいですね。高校生の頃の私は、そんな感性は微塵もありませんでした・・・(-_-;)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大学受験のコーチング

2024年05月26日 | 指導現場にて

今月から当塾に通い始めた高1生のお母さんから、「先生の授業を新鮮に感じているようです」とコメントをいただきました。私の授業は、特に高1生が対象なら尚更ですが、まずはガッツリと文法をやっていき、その中で大切な英単語も掘り下げて指導しています。言ってみるなら、昭和時代から延々と受け継がれてきた陳腐な授業ですが、令和時代の高1生には、逆に新鮮なようです。

当塾に通っている全高校生に聞くと、高校での授業はペアワークやグループワークが多く、英語を発話する方に重きが置かれているようです。これはこれで大切だと思うのですが、大学受験では発話の力が問われることはほとんどなく、文法問題で文法力が試され、英文解釈では英文法に基づいて論理的に英文を読めているか問われるので、高校の授業と大学受験にギャップがあるわけです。

この近辺の進学校では、高2の冬あたりから大学受験用の教材や過去問演習で、文法を含めた入試で求められる実践力を養っていくわけですが、やはり一年生から文法を重視していると相当なアドバンテージとなりますね。だからこそ、基礎の基礎から英文法を積み上げていく授業が、この高1生には新鮮に感じられたのでしょう。

文型、時制、助動詞、受動態、不定詞、動名詞、分詞、関係詞、仮定法、比較、代名詞、否定、特殊構文・・・と大きく分けられる英文法の単元で、もっとも速いペースで進んでいる高1生は不定詞が終わろうとしています。年内に一通り文法を理解し、共テレベルの単語集一冊を暗記できていれば、高1のうちに英検2級には合格でき、全国模試で偏差値60以上は維持できますので、大学受験に向けてはいいスタートを切ったと言えるでしょう。

これからも塾生たちをしっかりとコーチングしてまいります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1990年代の予備校講師のカリスマ性

2024年05月22日 | 指導現場にて

goo blog の管理画面では、過去記事のアクセス解析が詳しくできるのですが、最近の記事ではないのにアクセスが多い投稿記事があり驚きます。

そのうちの一つが、2022年11月30日投稿の「だみ声に魅せられて」です。今月のアクセスランキングは、全投稿記事(約5,400件)のうち28位に入っていて、先月は30位、先々月も28位で、安定して上位に入っています。

1991年度 代々木ゼミナール冬期直前講習会のパンフレットより

おそらく、私と同世代の方が受験生時代や予備校時代を振り返って検索されて、アクセスされているのだと思います。大学受験産業が栄華を極めた1990年代から30年の月日が流れているにもかかわらず、今だ多くの人々の記憶に残っている当時の予備校講師のカリスマ性は、一塾講師として見習わなければなりません。

「あの先生の指導を仰ぎたい!」と常に思われるよう、この仕事と向き合っていきます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

英熟語の最前線は?

2024年05月16日 | 指導現場にて

look up to ~(~を尊敬する)が出てくると、必ず、同義語 respect ~、反意語 look down on ~、despise ~(~を軽蔑する)を教えるのですが、これらを知らない大学受験生がいて少し驚いてしまいます。厳しい言い方をすると、これらは"常識"であって、知らなくて大学受験をするなんて、武器を持たずに戦場に行くようなものです。特に難関大学受験を考えているのなら、この程度のものは高1までに暗記を終わらせておくのが当然です。

このような常識的熟語はたくさんあり、それらは必ず覚えなければならないものですが、その一方で、時代の変遷と共に大学入試の出題傾向も変わり、求められる熟語の質も変わってきています。先月末、こんな参考書が発売されました。

昭和の時代から振り返ってみると、『試験にでる英熟語』『英熟語ターゲット1000』『英語頻出問題総演習』『Next Stage』『解体英熟語』等々、その時代に支持された熟語集があります。果たして、大学全入時代を迎え、推薦入試での大学進学者が全体の7割近くを占めるようになったこの令和時代の英熟語の最前線はどのようなものか・・・。少し時間をかけて『英熟語最前線1515』と向き合って、またレビューを書きたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大学受験の点数開示

2024年05月08日 | 指導現場にて

4月下旬、京都大学の2024年度入試の合格最低点等が開示されましたが、京都市丸太町にある英語専門塾「English Coach Style」の木下陽介先生が、次のようなツイートをされてました。

開示の結果に落ち込み、2点とか3点のためにもう1年と思うかもしれない。ただ、きっとそれは意味があるからだと思う。予備校で出会う人や、出来事に意味があるから、後でそれは必要な経験だったと思えるときが来ると思う。自分の過去を振り返ってもそう思えます。そのときはわからないものなのですが。

 

このツイートを読んで、私は自分自身の受験時を思い出してしまいました。

私は一浪して受けた第一志望の大学に4点足りずに不合格となり、もう一年の浪人を決意しました。

郵送されてきた実物

配点230点中、合計得点は140点。合格最低点は144点。4点と言えば、もう2問ほど正解していれば合格していた訳です。「わずか4点のために、なぜもう一年も・・・」と当時は思ったものでしたが、その4点の差を埋められない中途半端でいい加減な勉強をしていた自分を悔い改める機会となり、そして、英語指導という天職に巡り合うための必然であったと、時間が経った今は断言できます。

GWが終わり日常に戻りました。来年第一志望に受かる浪人生は、連休も楽しめずに勉強をしていたはずです。勉強できる日常に感謝して、あと約10ヶ月の浪人生活を過ごしてください。高校生は進学年の生活リズムがつかめたはずです。楽しいことばかりを追いかけず、将来のために、日々の生活の中で己と向き合う時間を取るように心がけていきましょう。そうすれば、今は何を優先すべきかが見えてくるはずです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

追加合格の可能性

2024年03月25日 | 指導現場にて

早いもので3月も最終週に入りました。トラスト英語学院では今日から春期講習&補習が始まり、2023年度の締めくくりとなります。

さて、そんな3月ですが、今月の当ブログ「英語道」のアクセス解析を見ると、興味深いデータがあります。

なんと、昨年の3月30日投稿の「「追加合格です」と今さら言われても・・・」がトップページのアクセス数に次いで多く、3位で今月15日に投稿した「「死語」の世界へようこそ(^▽^;)」の4倍以上のアクセス数になっています。

国公立大学二次試験後期日程の合格発表は既に終わっていますが、国立大学協会のHPによると今年も3月28日から追加合格の発表が行われます。「もしかしたら・・・」と思われる受験生は、出願時に記入した電話番号の近くにいた方がいいかも知れません。

と言っても、ほとんどの受験生が既に4月からの進路を決めてしまっているでしょうから、合格となっても、特に金銭面で困りますね(-_-;)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする