英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

英検一次試験の結果に見る甘えの構造

2025年02月26日 | 指導現場にて

今週末の3月2日と翌週9日に、英検二次面接試験が行われます。トラスト英語学院でも一次試験を突破した多くの塾生が対策を行っていますが、その一方で、一次試験をクリアできなかった塾生もいます。

悔しがる者もいれば、落ちるのが当然だったように言う者もおり、中には自己採点すらしていなかったり、解き直しもしていない者もいて、呆れてしまいます。英語の前に、こういう態度を改めるところから指導していかなければならないのかと・・・。

当塾生たちには早期の英検準1級合格を目標に指導しております。大学受験における英検準1級の優位性は、以下の当ブログ記事でも記したとおりだからです。

英検準1級の優位性(2024年1月24日 投稿)

英検準1級が当たり前(2023年3月5日 投稿)

トラスト英語学院を開塾して10年余り、英検準1級に合格していない生徒がMARCH以上の大学に合格した例はありません。これは、厳しい、否、当然の現実です。

 

では、その準1級合格のためには、段階としてもちろん2級があるのですが、それらの合格のために本当に日々努力を積み上げてきたのか、塾生諸君に問いてます。

英語や受験勉強に限ったことではなく何事もそうですが、更に上のレベルに行くにはそれまでの努力よりも多大な努力をしなければ到達できません。英検4級から3級に合格するのは簡単です。でも2級から準1級に合格するには、4級から3級に合格するために要した数十倍の努力が必要です。準1級から1級に合格するなんて、私自身の経験を振り返ってもそうですが、血反吐をはく思いで勉強しなければなりません。

TOEIC300点の人が600点を取るのは比較的短時間で達成可能です。でも600点から900点になるには、その数十倍の勉強時間が必要です。900点の人が990点満点を取るには、想像もできない勉強量と精神力が求められます。

フルマラソンで例えるなら、5時間近くかかって完走していたランナーがサブ4するのは意外と短時間で可能でしょう。しかし、サブ4からサブ3.5となると、それまでの数十倍の練習が必要です。サブ3.5のランナーがサブ3を目指すとなると、想像を絶する練習とそれによって培われた体力と精神力がなければなりません。

 

目標達成のために、日々やると決めたことを一日もサボらずに積み上げることができるか。それだけです。一切言い訳をせずに、毎日の小さな努力を積み上げる。

「今日は疲れたから、明日まとめて2日分をやろう」

「今日は友達と遊びに行くから、日曜日のまとめてやれば大丈夫」

こういう甘えこそが、目標達成から遠のかせる元凶なのです。

 

今回の英検で悔しい思いをした人は、まずは今回の問題用紙を引っ張り出してきて、再度解き直して、完璧に復習することです。語彙問題なら、正解の選択肢のみならず、それ以外の選択肢の単語も完璧に覚える。長文読解は、精読をした後に声に出して数十回音読する。それぐらいのことをやって当然です。自己採点しただけで終わり。そんな姿勢だから、受からないんです。

準1級は10,500円、2級は9,100円(準会場受験でも6,900円)も払っているんですよ。そのお金を払っているのは誰でしょう。学生諸君がこのお金を稼ぐとなると、アルバイトで10時間くらい働かなければならない金額です。親への感謝の気持ちがあれば、復習をやるのは当然です。いつまでも甘えの姿勢から脱却できなければ、合格は難しいでしょうね。

雪の中でも走る。その意気込みがあれば、弱い自分に打ち克って目標達成することができるでしょう。

 

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今日は国公立大学二次試験

2025年02月25日 | 指導現場にて

今日は国公立大学二次試験の日。そして、長野県公立高校後期選抜試験までちょうど2週間となりました。今年度の入試も大詰めを迎えつつあります。

試験時間中は、誰しも焦る時もあるし、難しいと感じる時があるでしょう。そんな時は、もう一度、設問文や問題文を読み返してほしい。そうすると不思議なことに、出題者が何を試そうとしているのかが見えてきます。

入試問題を通して、出題者と対話をすればいいんです。出題者が何を求めているのかを常に考え、その意向に沿った解答を、解答用紙に丁寧に載せましょう。

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嬉しい合格報告

2025年02月14日 | 指導現場にて

立春を過ぎても大寒波のため寒い日が続きますが、それでも日差しに力を感じるようになってきました。愛犬Ryeも朝日を浴びて、春を遠くで感じているようです。

さて、2月も中旬となり、高3生たちから合格報告が入ってくるようになりました。一昨日には、共通テスト利用の推薦入試で名古屋大学に合格を果たしました!他にも、明治大学、法政大学、國學院大学に合格した報せを受けました。

最近は国公立大学に共テ利用を含めた推薦で合格する塾生が多いですね。昨年度の塾生たちは、国立大学では京都大学、北海道大学、東北大学、信州大学医学部に合格を果たしましたが、京都大学以外は共テ利用の推薦入試での合格でしたので、 国公立大学の戦い方も時代とともに変わってきているのが分かります。

国公立大学一般入試の二次試験は今月25日に行われます。大学受験生諸君、あと10日です。これまでの勉強を継続して日々のルーティンを積み上げ、万全の体調で臨みましょう。ゴールはもうすぐそこまで来ています!

 

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伸び切れない生徒の特徴

2025年02月05日 | 指導現場にて

2月に入り私立大学入試が本格的に始まりました。そして、長野県内では3月11日に行われる県立高校入試に向けて、受験生たちは最後の追い込みに必死です。

残念ながら、受験期が迫っても伸び切れていない生徒がいるのも事実です。指導しているとそんな生徒たちに共通する特徴に気がつきます。

 

①初見の英文がサッと読めず、発音もつまづく。

work を平気で「ウォーク」と発音し、wander を「ワンダー」と発音する。複数形の s がついているのに、無視して発音しない。

 

②時制を気にしない。

現在形の文章なのに過去形で、過去形の文章なのに現在形で訳す。

 

③態を気にしない。

能動態なのに、勝手に受動態で訳す。

 

④There is 構文を、「それらは~」と訳す。

 

上述した①~④のポイントに当てはまる生徒には、もちろんその都度、指摘してもっと注意するように指導しているのですが、伸び切れない生徒は、どうもその指導されたことを忘れてしまい、自学の時に習慣化できていないようです。

 

これらのポイントは果たして細かいことなんでしょうか?いえいえ、「神は細部に宿る」と言われています。そういうところを無視して、単語の意味をつなげてそれとなく日本語訳を頭の中ででっち上げて、分かったつもりで進んでいってしまうことほど、恐ろしいことはありません。いつまで経っても感覚で英語を読んでいることになります。常に主語と動詞を意識し、主語がしているのかされているのか態に気をつけ、いつの話なのか時制に気を配る。英語では当たり前のことです。当たり前のことを当たり前にできるようにするのが、勉強です。

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自信をまとった自分

2025年01月31日 | 指導現場にて

指導している高3生たちは、2月になると私立大入試に臨む生徒が多くなるため、そのほとんどが1月いっぱいで授業が終了となります。一月最終週となった今週は、生徒一人一人の出願先を確認しつつ、最後の授業でパワーワードを送りました。もう私は、彼らから朗報が届くことを待つことしか出来ません。

最後に頼れるのは、これまでの勉強で培ってきた自信をまとった自分自身。

Your best opportunity is in yourself.

彼らの健闘を祈ります。


妻が羊毛フェルトで制作してくれた私。オクトパス=置くとパス(試験に合格)をまとっています(^^)

ランニングですが、今週は体調が思わしくなく、29日(水)しか走れていません。でも、今月の走行距離は276kmで十分に走り込んで来ているので、むしろ休養に充てるつもりで大きく構えています。これも、ランニングを継続しているからこそ培われる自信。そして、旧正月(1月29日)に走ったということで、GARMINから「巳年チャレンジ2025」のバッジを獲得しました。縁起が良い(auspicious)ですね(^^)v

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共テと英検が終了

2025年01月29日 | 指導現場にて

大学入学共通テストから十日が過ぎました。今年度指導していた高3生の自己採点の結果も出て、国公立二次試験の出願が始まりました。

毎年、生徒それぞれが英語で何点取るか予測をするのですが、実際の得点との誤差が±5点以内に収まります。これは、指導しているときに感じる生徒の実力を私が客観的に捉えられている証拠であり、また共通テストがその生徒の実力を忠実に反映する素晴らしい試験だという証に他なりません。この感覚を大事にしながら、これからも指導に打ち込んでまいります。

今週は先日の英検を受けた生徒の自己採点の結果も集めて、二次対策や今後の勉強方針を指導しています。今後の勉強方針といっても、まずは「四の五の言わず、英単語を覚えろー!」がアドバイスですが(笑)。

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まっすぐな道でさみしい

2025年01月24日 | 指導現場にて

大学入学共通テストから一週間。生徒たちの結果から、実力が如実に点数に表れたというのが実感。そういう意味では、やはり、よくできた試験と言えるかもしれません。予定通りの点数を取れた生徒もそうでない生徒も、受験生たちは自己採点の結果を受け入れ、これからは二次試験や私立大一般入試に向けてプレッシャーと向き合っていかなければなりません。そして、それを乗り越えるにも、勉強するしかありません。

一人一人がそれぞれの想いを抱いて、最後の壁を乗り越えるために過ごすこれからの約一ヶ月。自分の歩むべき道を選択するために、自分自身と真摯に向き合う時間。生徒一人ひとりが大人に変わっていくのを感じることができる時間でもあります。選択する道は、それまで思い描いてきた道とは違っているかも知れません。でも、その道は必ず未来へとつながり、そこには、なりたい自分への道標があるはずです。

すべての受験生に、エールを!

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令和7年度大学入学共通テスト 英語

2025年01月20日 | 指導現場にて

二日間にわたって行われた大学入学共通テストが終わりました。

一日目の英語のリスニングが終わるのが午後6時20分、二日目は新設の『情報Ⅰ』まで受験すれば終わるのが午後6時。受験生のみなさんは、長丁場をお疲れ様でした。

英語に関しては、全体の語数が大幅に減り、変に捻った設問もなかったので、取り組みやすかったと思います。平均点は昨年度の51.5点から上昇すると思われます。

私が興味を持って読めたのは、第7問の動物の睡眠パターンについて論じた文章。犬を飼っているので、「なんでこんなに昼寝するんだろう?」と思うことが多いのです(笑)。

睡眠パターンを表す、monophasic、biphasic、polyphasic。いずれも本文中に定義が書かれているので、これらの単語の意味を知らなかったとしても大丈夫ですが、それぞれの接頭辞 mono-、bi-、poly- の意味を知っていれば、容易に想像がつきますね。英語学習者は英単語を覚える時に意識すべきことです。また、英文の最後から2つ目の段落に出てくる hibernation も定義が書かれていますが、その意味を知っていれば精神的にゆとりが持てますから、覚えておきましょう。

受験生は今日から自己採点の結果を見て、出願先を決める大事な時期に入っていきます。今月末から私立大学を受験する人も多いでしょう。今まで以上に体調に留意して、大学受験戦線を乗り越えていきましょう!

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センター試験とTOEICの思い出

2025年01月12日 | 指導現場にて

大学入学共通テストまで一週間となりました。受験生たちは「あれもしなきゃ」「これもしなきゃ」とピリピリしてくる時ですが、日々のルーティンを崩さずにいつも通りの勉強をしましょう。

そして、本番が近づくとついついやってしまうのが験担ぎです。私も以前はTOEICを受ける朝は990点満点取得を祈願して、朝からククレ(990)カレーを食べていたものです。

しかし、験担ぎも行き過ぎると、やはり「あれもしなきゃ」「これもしなきゃ」とストレスになりますので、ほどほどがいいですね。私は大学受験時代は私立専願だったので当時のセンター試験は大学受験の結果に影響がありませんでしたが、一応受けました。マーク模試も受けず、過去問も解かずに臨みましたがちょうど8割取れました。それくらいの気軽さで受ける方がいい結果につながるのかも知れません。知らんけど・・・(^_^;)

TOEICも、会場に早く着き過ぎて1月の寒空の下、2時間ぐらい外で待たされてお腹を下してしまい、ピーピー状態で試験を受けざるを得ない時もありましたが、その時は満点でした。験担ぎのルーティンが崩れましたが、逆に開き直れて最高の結果につながったのかも知れません。知らんけど・・・(^_^;)

とにかく、あと一週間、やり切ったと思えた状態で本番に臨めればOKです。共テだけで大学受験の結果が決まるわけではないですし、そもそも、長い人生から見たら大学受験はそのほんの一部にしか過ぎないのですから。でも、そのほんの一部に真剣になれる受験生の姿こそ、素敵です。

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Easier said than done.

2025年01月05日 | 指導現場にて

昨日は2025年の仕事始め。

大学入学共通テストまで2週間ですから、高3生は年始気分もそこそこに、最後の追い込みに全力投球です。

その一方で、危機感がないのが高2生。大学受験をまだまだ先のことで他人事のように考えている生徒も多いです。

昨日は、先月の授業で指導したことを復習せずに覚えていない生徒たちに活を入れました。「国立の○○大学に合格したい」なんて誰でも言えます。大切なのは、その目標を達成するために行動しているのか否か。言うは易く行うは難し。Easier said than done.

「フルマラソンを完走したい」なんて誰でも言えまよ。では、そのために日々何をするのか?中途半端な気持ちや、一週間に十数キロ走っただけでは、マラソン大会当日に文字通りの痛い目に会い、後悔しか残りません。

 

高校生たちには、目標に向かって一日一日の小さな努力を継続し、それを積み上げていく年にしてもらいたい。

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