英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

12年間の積み上げ

2024年11月25日 | 英語勉強法

今から12年前の2012年11月23日に宿泊した群馬県富岡市のホテル アミューズ富岡の朝食の写真。

2012年11月24日 撮影

なぜ、この写真に思い入れがあるのか。

当時、塾業界に転職して9年目を迎えていました。その年の夏頃から、そろそろ独立開業して、自分の英語塾を開きたいと考え始めていました。そのためにはまず、970点で満足してしまっていたTOEICで990点満点を取得しようと決心しました。12年前の勤労感謝の日、妻の実家に久しぶり家族で出かけて義父母宅の近くにあるこのホテルに宿泊したのですが、家族がカラオケに行っている間、駐車場の車中で私は独り公式問題集をやっているほど、本気でした。そして、翌日は富岡から伊那へ戻ってきて夜10時まで仕事をしたのですが、出勤途中にドラッグストアの駐車場に車を止めて、公式問題集のパート3と4のスクリプト各1セットを10回ずつ、計20回音読したのを覚えています。この時から、「990点満点を取るまでこの音読のルーティンを続けていこう」と決意しました。そしてなぜか、その日の朝食が記憶に残っているという・・・(笑)。

あれから12年。2014年4月に990点満点を取得してからも、TOEICパート3と4のスクリプト各1セット10回ずつの音読ルーティンを一日もサボらずに継続し、一昨日でちょうど12年を迎えることができました。2012年11月24日から2022年11月23日までの4,383日間、回数にしたら87,660回を音読したことになります。私以上にTOEICのスクリプトを音読している人は、いないでしょう。

TOEICにしろ大学受験にしろ、結果が求められる時に人は安易な方法を模索しがちです。でも、そんな付け焼き刃的な勉強では実力が醸成されることもなく、望む結果を手にすることはできません。足元を固める、揺るぎない基礎を作り上げる勉強こそが実は近道なのです。

このパート3と4のスクリプト音読は、先日丸6年間の音読継続を達成できた『700選』の音読と共に、これからも毎日続けていくことでしょう。おそらく死ぬ時まで。なぜなら、それらが私の英語力の生命線だからです。

因みに、毎年出場してきた群馬サファリ富岡マラソンでは、アミューズ富岡がコースになっています。後半の上り坂が始まるきつい所ですが、毎回あの日の朝食を思い出して、乗り切っています(笑)。

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『700選』×314周

2024年11月19日 | 英語勉強法

2018年11月19日から毎日続けている『新・基本英文700選』の一日100英文音読。一日100英文を声に出して音読するだけですが、一週間で一冊を1周できます。

一日もサボらず続けて、今日で丸6年。314周しました。 平日だろうが休日だろうが、旅先であろうが、フルマラソンを走った後だろうが、体調が悪かろうが、やると決めたことはやる。そうでないと、英語力は伸びないし、維持できません。

 

一文ずつ暗記しようとするのではなく、一日に100英文を、ただ声に出して読むだけ。でも、100周した位から、読んでいる英文の次の英文が自然と口をついて出るようになり、200周を超えたあたりから、英文と同じ状況に出くわすと、その英文を知らず知らずのうちに口ずさんでいる不思議な感覚を覚えました。

大学受験時代に最も取り組んだ『700選』。大人になった今、受験生の時よりも時間をかけて取り組んでいることによって、英語をより体系的に捉えることができるようになりました。

そんなレベルに達するには、平凡でつまらないことを愚直に繰り返すしかありません。やると決めたらやる・・・。自分で言うのも変ですが、私の長所です。

一日100英文の音読。時間にして10分程度。でも、Easier said than done. (言うは易く行うは難し。)

継続すれば結果は必ずついてきます。「英語ができない」「TOEICで目標点が取れない」「模試の偏差値が伸びない」と言っている生徒に共通してるのは、できない言い訳探しに奔走して、自分で勝手に限界を決めて可能性を否定し、継続していないこと。

「今日は疲れているから」と翌日や週末にまとめてやろうとしてもダメ。それを“サボり”というのです。結果を残すには単純なことを愚直に毎日続ける姿勢が求められます。やると決めたことは意地でもやり続ける。たった10分の音読でも、毎日継続すれば、人生は変わります。

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15歳の時に覚えた英単語

2024年10月23日 | 英語勉強法

高1生との授業で、教材の英字新聞記事中に heed という英単語が出てきました。もちろん、その生徒は初めて出会う英単語で意味も知りませんでしたが、私が heed を覚えたのは実は高1の時です。

合唱コンクールでクラスで歌ったのが、当時(1987年)世界を風靡していた「We Are The World」。

「せっかく歌うのなら、歌詞の意味も完全に理解しよう」と、英語の時間を使って副担任だった先生が教えてくださいました。その歌詞の最初に、heed が出てきます。

There comes a time when we heed a certain call.

(私たちがある声に耳を傾ける時が来る)

heed

①「注意、用心」

②「~を心に留める、~を気をつける、~に注意を払う」

 

①の名詞で使う場合、pay heed [attention] to ~で「注意を払う」のように、attention に言い換えができます。

 

あの頃、何気なく覚えたことが一生の知識となっているわけですから、ありがたい限りです。

 

因みに、合唱コンクールで歌った「We Are The World」ですが、私は伴奏を担当しました。当時は正式な楽譜がなく、おそらくはどこかの音楽の先生が手書きで起こした楽譜を渡されて、それをピアノ教室の先生と解釈しながら練習して仕上げていったのを覚えています。

当時から使い続けているアップライトのピアノ

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泥臭い勉強法

2024年10月13日 | 英語勉強法

先週の芸能ニュースで気になった記事をご紹介します。

中学受験トップ合格!つるの剛士の秀才三女のノートが凄すぎた

「狂気すら感じる」父もビビる勉強量 中3で驚愕英検級位

タレントつるの剛士が8日、SNSを更新。中学3年の三女いろさんが英語学習ノートを紹介。あまりに鬼気迫る勉強ぶりに父ながら「驚愕。やっぱり凄すぎる」と褒め讃えた。

 「リビングの机の上に何気なく開いて置いてあった娘(三女)のノート、二度見、驚愕。やっぱり凄すぎる。パパも頑張ろ。」というコメントとともにアップした写真は、一面を埋め尽くすように小さな文字が書かれたノート。黒のペン、青、赤と重なるように書いてあり、判読できないほどだ。ボロボロになった英検準一級の問題集なども置かれており、とにかく、猛烈な勉強量が伝わる。つるのも「解読不能。狂気すら感じました」と畏敬の念を持っていた。

 いろさんといえば2022年にテレビで中学受験に合格したことをつるのが報告。「娘が中学受験をして合格したんですけど、トップ合格したんですよ。3年間、免除になったんですよ。授業料が」と告白と秀才ぶりを明かしていた。

 それから2年半。中3で英検準一級とはすごい。コメント欄には「いつ2級に合格したのか」と聞かれ「小6です」とサラリ。ほかにも「これは凄すぎます。頑張りが伝わりまくります」「ルーズリーフにぎっしりすっごいですね」「天才だ」などの声が。「私も英語の勉強頑張ります」と触発される声も挙がっていた。

(デイリースポーツより)

 

こういう勉強をしているZ世代がいて、正直ホッとしました。やっぱり、手を動かし、ノートに書きなぐり、暗記するのが勉強ですよね。タブレットを見て分かったつもりになったり、問題を解いて丸付けしたりするのは、勉強じゃないですよ。その過程で理解したことを覚えないとね。

こういう泥臭い昭和的な勉強法、私は大好きです。なぜなら、私が大学受験時代にやっていた勉強法がまさにこれでしたから(^^♪

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自ら英文を追いかける

2024年08月20日 | 英語勉強法

英検や大学入試の長文を読んでいると、「へ~、そうなの!」と新たなことを知れる喜びがあります。

例えば、今年6月に実施された英検2級の長文空所補充の長文では、トウモロコシを育てるとその地域が暑くなるという内容。トウモロコシが育っている時に大気中に水分を放出し、湿度が増すことによって気温をより高く感じさせるそうなのです。普通に考えれば、緑を育てれば環境によくて地球温暖化の進行を抑えられるし、野菜を育てれば地産地消につながり、フードマイルを抑えることができるので、やはり地球にやさしいと思い込んでいたのですが、逆のパターンもあるんですね。

伊那市西箕輪のトウモロコシ畑

実際にトウモロコシ畑で温度を計って、周辺地域と比べてみても面白いかも・・・(^_^;)

 

英語がまだ得意でなかった高校生の頃、英語の長文を読むのが怖かったです。「知らない単語や、分からない英語構文が出てきたらどうしよう」と、いつもビクビクしながら読んでいた記憶があります。これは英文に振り回されている状況です。これではいつまで経っても、正しい内容理解にはつながりません。そうではなく、「この英文を読むことで、どんな新しいことをしれるのだろう」と楽しみにしながら、自分から英文を追いかけるようにすると、理解が深まります。そもそも、母国語ではない他言語を学ぶのは、新たなことを知るために学ぶのですから、いつまでも英文に振り回されず、自分から追いかけていくイメージを持てるようになるといいですね。

 

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毎日のルーティンにこだわる

2024年08月05日 | 英語勉強法

暑い日が続きます。伊那市も8月に入って4日連続、今年9回目の猛暑日となっています。

「災害級の暑さです。不要不急の外出や屋外での運動は控えて下さい」と、メディアでよく耳にしますが、私の周りのランナーたちは、暑いと逆に走る距離が伸びています。まあ、それだけ変態的であるとも言えますが。

かく言う私も先月は420kmを走り、今月も昨日までの4日間で58kmを走りました。日曜日の昨日は3時間以上も草刈りや畑仕事をして、最も暑い午後2時半過ぎから14kmを走ったのですが、ランニングを始める前の自分では到底考えられない体力です。継続の力は偉大だと、実感しています。

英語の勉強も、毎日これだけやるというルーティンを何があっても継続していくと、それが当たり前になり、気づいた時は揺るぎない基礎力となっています。大切なことは、何があってもサボらないこと。とにかく継続すること。「今日くらいはやらなくてもいいかな」「明日まとめてやればいいや」というちょっとした妥協からルーティンが崩れ、以前と変わらない自分に戻ってしまいます。

私の英語学習の毎日のルーティンは、6年近く続いている『新・基本英文700選』の100英文音読と、12年近く続いているTOEICパート3・4の各スクリプト・1セット10回音読(計20回)。一日もサボらずに続けているので、やらないなんて考えられません。どれだけルーティンにこだわれるか。継続力が培われるポイントです。

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『実況中継』で英文法の見直しを!

2024年07月28日 | 英語勉強法

毎週土曜日の信濃毎日新聞の朝刊に掲載される「売れてる10冊」。昨日は紀伊国屋書店新宿本店のベストセラーが載っていましたが、何と、私が大学受験生だった35年前から支持されていた『英文法講義の実況中継』が、4位にランクインしていました!

なぜ急に今頃?でも、口語体で書かれていて、実際に授業を聞いているかのような構成はとても分かりやすく、私も生徒に薦めております。

今日はTOEICが行われますが、なかなか目標点をクリアできなかったり、何から手をつけて勉強し直せばいいか分からなかったりする英語学習者は、本著を一度手に取ってみることをおススメします。英文法をこれまでいかに「分かったつもり」だったのか、思い知らされると思いますよ(^^)。 文法を最初から鍛え直すと、英語力は激変します(^^)/

 

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いつだって英単語をリサイクル

2024年07月02日 | 英語勉強法

一昨日、諏訪湖一周ランを敢行していた時のこと。南信州人の母なる川・天竜川の源流である諏訪湖の釜口水門を通過した際、「Kamaguchi Sluice、Kamaguchi Sluice・・・。」と呟きながら走っていました。

sluice は「水門」です。「水門」には water gate という分かりやすい単語もありますが、留学前には sluice という英単語を覚えていたので、私はこちらを好んで使っています。

@Kamaguchi Sluice

「英単語がなかなか覚えられない」という英語学習者は少なくありませんが、それは覚えられないのではなく覚えようとする工夫をしていないだけです。普段から目に入っているくるものを英単語で言えるようにすれば、単語集で暗記するより容易です。日常的にカタカナで使っている言葉の語源を調べるだけでもボキャビルできます。私は目に入ってくるものを英単語で言うように心がけ、頭の中でリサイクルしています。

湖で鳥を見かけたら waterfowl と口に出す。コンビニの駐車場で「アイドリングはお止めください」の看板を見たら、アイドリングの語源 idle を調べ、類義語の lazy と同音異義語の idol も覚える。そんな努力の積み重ねが、強力な英語の語彙力の礎となっていくのです。

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最強最高のイディオム集

2024年06月12日 | 英語勉強法

先月の投稿で紹介させていただいた『大学入試 英熟語 最前線 1515』。少し時間をかけて取り組んでみましたので、レビューを記します。

look up to ~ 、take after ~、account for ~、call for ~など、言わずと知れた定番のイディオムはもちろんのこと、最も驚いたのが、私が留学中の米国で出会い、当ブログ記事でも紹介してきたイディオムが多く収められていて、デジャヴ感が半端ありませんでした。

そのいくつかを紹介します。

call a spade a spade(単刀直入に言う)

once in a blue moon(めったに~ない)

have a green thumb(園芸の才がある)

the pros and cons(プラス面とマイナス面)

be wet behind the ears(未熟である)

 

これらは本当に一部であり、私が留学中に覚えた生きたイディオムが数多く収められています。従来の大学受験の熟語集とは明らかに一線を画してします。

動詞句を中心とした基本イディオムだけでなく、ネイティブが好んで使う生のイディオム、そして、口語表現も収められているので、英会話に役立ちます。英検準1級のイディオム問題にも対応できるでしょう。

ということで、『大学入試 英熟語 最前線 1515』が私史上、最強最高のイディオム集と認定させていただきます。

ちなみに、書名に『大学入試』って書いてありますが、大学受験に関係なく、英語ができるようになりたければ知っていて当然のものが全て収められていますので、英語を学ぶすべての人にオススメします。

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3月は語彙力強化と文法総チェック

2024年03月16日 | 英語勉強法

3月もあっという間に半分が過ぎました。現高1・2生には、大半が休みとなるこの3月に語彙力強化をするように指示しています。

1年時から利用している単語集『LEAP』をもう一度やり直して、見出し語以外の単語も覚える。

英検受験時に購入した『Pass単』を徹底暗記する。

第一志望の大学の英語過去問を一年分でもいいから解いて復習し、出てきた単語をすべて覚える。

等々、具体的なやり方も紹介していますが、果たしてどれだけの生徒が行動し実行に移すか。この3月の頑張りで1、2年後の大学受験の結果は変わってきますね。間違いなく・・・。

今年、トラスト英語学院の塾生たちは、京都大学、北海道大学、東北大学、信州大学(医学部医学科)、早稲田大学、上智大学、明治大学、中央大学と、数々の難関大学に合格しましたが、文系理系問わずそのすべての塾生が「英語に助けられた」と異口同音に言っています。

英語力を身につけるにはまずは語彙力です。単語や熟語を知らなければ何も始まりません。

そして、出来れば文法の見直しもやっておきたいですね。

私のおススメは一問一答形式の問題集『英文法・語法 一問一答』(東進ブックス)です。2年前に出版されたと同時に私はすぐに購入し、一週間かけてチェックしましたが、大学受験で問われる文法問題が全て網羅されています。本著に収められている問題がサッと出来るようになるまで繰り返せば、難関大学受験に耐えうる文法力が備わっている証拠となります。

「共通テストでは文法問題は一切出題されない、難関大学でも長文読解中心だから、そこまで必要ないです」と言う輩がよくいますが、まだ経験していないから知らないのも当然だと思いますが、そんな生徒が第一志望を受かるほど大学受験は甘くないのでよ。

3月も残り2週間。単語と文法を総ざらいするだけで、英語力はブラッシュアップされ、揺るぎない本物の英語力が礎となるでしょう。

やるかやらないかは、皆さん次第です。

 

 

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