縁があって、急遽、沖縄へ行ってきました。
テンペストの舞台の首里城にも行きましたよ。
首里城は3つの空間(1政治・行政空間、2祭祀(さいし)空間、3国王の生活空間)に分かれていますが、現在開園されているのは1,2です。
首里城の祭祀空間は、京の内(きょうのうち)と呼ばれ、聞得大君(きこえおおきみ)が支配していました。
聞得大君は、琉球王国の神女(ノロ)の頂点として、国王や王国を守る存在で、王の親族が任命されています。
テンペストでは、主人公の敵役というか、かなり個性的な描き方がされていて、大丈夫かなと、心配ですが…。
聞得大君が支配する京の内。
入口から、中に入ると森が広がっています。
まだ樹木の支柱が外れていませんが、時間の経過とともに、もっと大きな森に成長していくのでしょう。
奥には、神秘的な祠があります。もちろん、立ち入り禁止です。間違っても入ってはいけません。
この広場のような場所は、祭祀が行われたのでしょうか。
テンペスト第2話p269で、主人公の孫親方がうっそうと茂る原生林の祭壇に立ち、馬天ノロの勾玉を頭上に掲げ、琉球の大神キンマモンを降臨させた、とあります。
京の内は、神聖な区域ですので、城壁に囲まれています。
ここを抜けると、京の内のアザナの物見台があります。
テンペストのラストシーンで、聞得大君だった真牛は、ここにやってきます(第4話p302)。
真牛は、この物見台から見る首里城正殿が好きだった。
正殿の屋根の龍が迫って見える、聞得大君だけが知る王宮の横顔。
目の前に広がる王国南部、自分の領地だった知念間切を望み、真牛は、この城壁から身を投げた。
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