首里城の正殿の2階、階段を上がったところに「おせんみこちゃ」と呼ばれる部屋があります。
国王は女官とともに毎朝、東方に向かって拝んでいました。(窓の方向が東です)。
「御床(おとこ)」には神棚として神霊が祀(まつ)られ、女官は抹香(まっこう)を焚いて「火の神(ひぬかん)」等を拝礼しました。
身分の高い神女(しんじょ)の任命儀式なども、国王、王妃臨席のもとここで行われました。
首里城公園Official Sitehttp://oki-park.jp/shurijo-park/guide/inside_s.html
テンペスト第3話p134では、「神棚のおせんみこちゃに線香当番の女官が火を灯しにやってきた。」とあります。
神棚にある香炉に、線香か抹香を炊いて、火の神(ひぬかん)を礼拝したのですね。
実際はもっと暗いのですが、写真を工夫したら、香炉が写っていました。
夕方だったので、ちょうど、女官が火を灯しにやってきたところでした。
おせんみこちゃでは、朝と夕方の2回、礼拝が行われます。
テンペスト第3話p175では、「真美那の安産を祈るため、国王と神女・さしのあむしられ、随行を許された女官だけの特別な儀式が行われた。」とあります。
この時、恩戸(うみとう)は、おせんみこちゃ拝礼供之勢頭部(作事のあむしられ)として、用意した供物を差し出していました。
しかし、恩戸は心の中では、女官の世界にクーデターが起きることを火の神に祈っていた。
このクーデターが現実に起こり、恩戸は主人公への約束(第2話p300)を果たすとともに、主人公を助けることになります。
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