浜松市天竜の夏祭り。二俣諏訪神社の祭礼です。
町内の14台の屋台(浜松では山車のことを屋台といいます。)をハッピ姿の衆が引き回す。
浜松で諏訪神社とは、ちょっと意外な気がしますが、天竜川の源は長野県の諏訪湖。
信州諏訪大社の御柱祭でも、浜松祭り同様に進軍ラッパ(信号ラッパ)が演奏されるので、関係が近いのかもしれない。
二俣城は、五百年前に信州の武田信玄と、浜松の徳川家康が争ったところです。
大明神とありますが、昔はここに二俣諏訪神社がありました。しばしば洪水に見舞われたため、山の方(本田宗一郎ものづくり伝承館の隣)に移転しています。
以下の屋台の解説は、二俣祭り 参加各町と屋台紹介 より
城南連です。連は町の意味です。
屋台の上には子供たちが乗って笛太鼓を演奏をしています。
屋根は唐破風(からはふ:首里城の正殿を思い出します)です。
城下連です。見送り幕は鳳凰の図柄だそうです。
古城連です。みんな”城”の近くなのかな。雨がぱらついているので、大切な屋台にシートがかけられています。
旭連です。ちっちゃな子供が走っています。見送り幕は牡丹。
二府連と笹若連。
「戻せ!」の掛け声で、屋台を後進させるのが、天竜二俣祭りの特徴だそうです。
ぶつかりそうになる寸前で、止めていました。暑い中、大変な力仕事です。
又水連です。屋根は二層唐破風で、一段と高いです。
こちらは白糸連。見送り幕には般若が描かれていますが、源氏物語の六条御息所の化身だそうです。
大明神がある狭い路地から、勢いよく飛び出してくるところ。オジサンがカーブで振り落ちていました。
吾妻連です。
白山連です。天竜二俣駅周辺の大きな町内なので、綱を引いている人が一番多いです。見送り幕は、竜虎です。
南がく連です。大明神のお膝元の町です。
帽山連です。天竜二俣の北の玄関口として栄え、若連の歴史も一番古いそうです(はんじぃさん、ご指摘ありがとうございます)。
連名の帽山は、「初日から鬼門守るや烏帽子山」の句がある二俣の烏帽子山にちなんで名付けられたそうです。
短時間でしたが、12台の屋台を見ることができました。
静かな街に、こんなにたくさん人がいたのか、と思うくらい盛り上がっていました。
屋台が一か所に集結する"屋台合わせ"を見たかったなあ。機会があったら、ぜひ行きたいです。