「各部屋に一台、除湿器を置いているよ。」
そんな衝撃的な発言を、地元の人から聞いた。
前回の沖縄暮らしでは、クローゼットの背広にカビが生えてしまった。
洋服タンスにいれる「湿気取り」では不十分だったようだ。
さっそく、家電ショップを回って、安くてよさそうな除湿器をゲット。
仕事で出かける際、タイマーでセットして、帰宅してびっくり。
3リットルの水が、溜まっていた。(普通は2リットルくらい)
トイレで一回流せるくらいの、大量の水。
この水は、いったいどこから来たのだろうか。
沖縄の湿度を調べると、夜は90%、昼は72%くらい。
昼と、夜で、大気が移動するわけはないのに、なぜ20%も値が違うのか。
空気中の水蒸気は、気温によって、空気に吸収される量(飽和水蒸気量)が違う。
28度の夜は、1立方メートル当たり27.24グラム。
32度の昼は、1立方メートル当たり33.82グラム。
⇒昼の方が、空気に溶け込む量が多い。
昼の湿度が100%だったら、気温が下がる夜には露がつくことに。
湿度は、空気中の水分量/飽和水蒸気量なので、1立法メートル当たり、
28度の夜の水分量は、27.24×0.90=24.5グラム。
32度の昼の水分量は、33.82×0.72=24.4グラム。
⇒ほぼ同じ。温度の違いで湿度が変わるが、空気中の水分量は、昼も夜も同じだった。
沖縄の蒸し暑さの原因は、海に囲まれており、昼も夜も、空気中には1立方メートル当たり約24グラム(24cc)の水分が含まれていること。
除湿器の働きを検証してみると、
除湿器が届く範囲の部屋の面積は、約18畳で30平方メートル。
部屋の高さが2.5メートル。
部屋の中の空気量は、30×2.5=75立方メートル。
部屋の中の水分量は、75×24.5=1838グラム=約1.8リットル
⇒空気中の1.8リットルの水が、除湿器の活躍により、除湿されていた。
寝ている間に、0.3~0.5リットルくらいの汗をかくといわれ、室内外の空気の出入りはあるので、
2リットルから、多い時では3リットルの水がたまるのかな、と納得。