名門のオックスフォード大学はどこにあるの?
日本のような「敷地で囲まれた大学」ではなく、「街の中に点在する教会や歴史的建造物を総合したものが大学」らしい。
街の中を歩いて、オックスフォード大学を探すことに。
カーファックス塔 Carfax Tower
1032年に建造された時計塔。かっては教会の一部だったが、今は有料の展望台。大学ではない模様。
1167年、国王ヘンリー2世は、イングランドの学生がパリ大学で学ぶことを禁じた。このため、オックスフォードの修道院や教会にパリから学生が集まり、暮らすようになって大学が形成された。
ホール(寮)が設立され、ホールはカレッジ(学寮)へと発展した。カレッジは、学生だけでなく教職員やその家族も暮らす共同体機能を持った。カレッジは、多くが修道院や教会から支援を受けていた。
オックスフォード大学は、現在、独自の歴史や特色を持つ38のカレッジと、6のホールで構成される。
学生は、学部やコースと同時に、カレッジ・ホールに所属し、学部の指導教官とカレッジの指導教官から、それぞれ指導を受ける。大学入学の許可とともに、カレッジの入学許可が必要。
大学は、学生に対して講義や実験、試験などの教育を提供し、学位を授与する。
カレッジは、学生に対し少人数での指導や、宿舎、食堂、バー、図書館、スポーツ施設など福利厚生を提供する。
ここを左折して、東に延びるハイ・ストリート High St. 沿いに、カレッジや関連施設があるらしい。
1427年に設立された古いカレッジの図書館。カレッジは冷戦時代のスパイ小説作家のジョン・ル・カレが卒業。
この小路を左(北)に進むと、リンカーンカレッジがある。
さらに進むと、コッツウォルズの美しい村を広めたウイリアム・モリスが学んだエクセター・カレッジ Exeter Collegeがある。
ラドクリフ・カメラ Radcliffe Camera
医師のジョン・ラドクリフが、死の2年前に大学図書館建設を企画し、その遺産で1749年に建造。
カメラは、ラテン語で”円天井の部屋”の意味で、写真機のカメラも同じ語源。
オール・ソウルズ・カレッジ All Souls College
カレッジで唯一、学生を受け入れず、大学の研究施設となっている。
ここから、南へマグパイ小路 Magpie Laneという狭い道を進む。マグパイはカササギ。日本ならセキレイのような身近な鳥。
マートン・カレッジ教会 Merton College Chapel
1264年設立のカレッジの教会。カレッジは血液循環説を唱えたウイリアム・ハーベーなど著名人を輩出し、今上天皇も留学。
マートン・ストリート Merton St.
大学前を東西に延び、沿道に学生たちの寄宿舎がある。
クライスト・チャーチ Christ Church
キリスト教の修道院・教会の意味で、大聖堂を持つ最も裕福なカレッジ。1546年にヘンリー8世が設立。
多くの政治家や学者を輩出し、13人のイギリス首相やルイス・キャロルなどの文化人がここで学んだ。
ブロード・ウオーク Broad Walk を西に進み、カレッジの前を通過する。
クライストチャーチ大聖堂と戦争記念庭園 Christ Church Cathedral & War Memorial Garden
アリスズ・ショップ Alice's Shop(大學入り口の反対側にある)
トム・タワー Tom Tower
オックスフォード市役所 Oxford Town Hall
「川を渡る牛」が旗に描かれている。オックス=牛、フォード=渡し場。この土地が、牛の渡し場だったことに由来する。
ありがとうございます。そうなんですよ。都市の中に大学の各施設があり、それぞれが競い合っている。
カレッジがそれぞれユニークな活動をしていてそれに合格しないと大学に入れない。
日本も、学部学科ごとに合格を決めるので、神田駿河台に点在する日大医学部や明治大学の学部ビルと似てるかな。
オックスフォード大学行かれたんですね❗️教会や図書館など歴史的建造物が共存する有名な大学、素晴らしいですよね❗️一度は訪れたい場所のひとつでもありますが、実現するかどうか。
古いけれど、古さを感じさせない街並み?なぜかしら?数日過ごしてみたいです。
オックスフォードに滞在して、図書館や博物館を利用したり、講義を聴いて、勉強したいとおっしゃるのですか?
英語抜群のユウさんならわかるなあ。
ツアーに1人で参加した女学生がオックスフォードに留学予定だったのですが資金難で就職するか迷っていました。
難関ですけど、雅子さんも留学したし、1ヶ月で十分なので住んで学んでみたいと私も思いました。
forever greenさんと違い、英語は得意ではありません。ただオックスフォードの空気を感じるだけで充分です。歴史的な建物群を巡り、誰かとちょっとおしゃぺりできれば満足です。
見るだけでなく、会話して、その土地の人の考えに触れると、ずっと心に残りますね。
遠方からわざわざ日本に来る方には、親切にしたいと思いました。