うちのお寺である正暦寺の玉川正信住職は、長崎の平戸の出身だ。今回、数十年来の企画であった住職の生誕地である平戸市の阿弥陀寺を訪ねようという旅が計画された。
檀信徒の方々28名と一緒に朝7時半に綾部を出発し、博多まで新幹線、博多から佐世保を特急、佐世保から平戸の津吉港までは船を乗り継いで、夕方16時頃に阿弥陀寺に到着した。
阿弥陀寺は旧志々岐村の中核を成すお寺であり、平戸島の中心も昔は志々岐村の志々岐神社だったそうだ。阿弥陀寺の住職は志々岐神社の宮司も兼ねていたということだった。
船越というところから南は、ほぼ8割が阿弥陀寺の檀家だ。
住職はこの寺の次男として生まれ、お父さんを4歳の時に事故で亡くし、以来、大変苦労をして今に至られていると教えていただいた。
今、阿弥陀寺は住職の甥御さんが住職を務めておられた。本堂でのお勤め、見学の後、皆さんでお墓参りをさせていただいた。
この日はお寺の近くの民宿に泊まった。
カレイと一緒に獲れる「ウチワ海老」という海老が名物だということで、刺身や塩茹で、味噌汁などにして食べさせていただいた。