障害者支援を行う団体の共催で、映画「おくりびと」を字幕や副音声付きで観ようという企画があり、小源太を連れて、中央公民館に行った。
「おくりびと」は観ていなかったし、良い機会だった。
映画としては、シンプルに“死”や“家族”“職業”というものをテーマに表現されていた。海外で高い評価を受けるのも理解できた。
小源太には、やはり意味が分からなかったようだ。4月に中丹文化会館である“カールおじさん”の映画には強い興味を示していた。
副音声や字幕も最初は気になったが、途中からは、むしろある方が分かりやすくて、完全になじんでいた。こういう機会がこれからもたくさん作られてほしいと思った。
会場前では、お菓子の販売や喫茶しぼらが出店されていて、サポステからも光くんたちがスタッフとしてお手伝いしていた。
家に帰り、今度は小源太とピアノの練習。
3月に聖マリア音楽院のおさらい会があり、毎回、音楽院の子ども達は親と連弾をする。
小源太がやって欲しそうに言うので、ついつい引き受けてしまったものの、楽譜の読み方すら忘れてしまっている上に、両手で弾くなんてしたことがない。
小一時間の練習で、片手はなんとかなってきたが、両手はまだまだ厳しい。
ご飯を食べてお風呂に入ると、小源太は勉強熱心で、最近は引き算のドリルもやっている。
引き算のやり方として、別の紙に丸を描いて、それを使って考えるように前に教えたら、律儀にそうやって計算していた。
涼子は温二郎の面倒をよくみている。