今の菅内閣は、空っぽの“管(くだ)内閣”ではないかと思うくらい、支離滅裂なことを言い出している。
環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)という国民が初めて聞いたような協定に、いきなり加わると言い出した。
これは、農作物の関税を撤廃する協定に参加するということであり、一見きれい事ではあるが、現実には日本の中山間地農業を完全に崩壊させる可能性がある。
コメの価格がこれ以上下落した場合に、どうやってそれを元に戻すのか、今の政府には何の考えもないだろう。協定に参加することよりも、何の考えもないことが恐ろしい。きっと普天間の“腹案”と同じことだ。
「農業の戸別所得補償の拡充で対応する」と言っているが、そんなもので対応できることではない。
食料自給は日本の安全保障上、大変重要な問題だ。
あっさりと北方領土にロシア大統領を行かせてしまう外交力、普天間や尖閣のやりっ放し。
鳩山前首相が引退撤回したくなるのも、少しは分かる気がする。
社会主義から日本を守るために保守合同を成し遂げて、自民党が結党された。
社会党代議士であった仙石氏が操縦する“管内閣”に、これ以上任せることは危険だ。
鳩山前首相は、自民党初代総裁であった祖父・鳩山一郎氏に顔向けできなくなる危惧を感じて、引退撤回を言い出したのではないかと思う。