9日㈰、昨日で雪は終わりかと思っていたら、今日の方が圧倒的に大雪だった。雪かきをしなければ車を出すこともできない。
10時過ぎに家を出て、豊里地区の私市町へ。本町通も西町もまだまだ道に雪が残っていたので、豊里はどんなことになっているのかと思ったが、案外、道路は豊里の方が開いていた。
市町村駅伝のコースになっていたので、特に丁寧に雪かきがなされていたのだろうか。さすがに駅伝はこの雪では危ないので中止となった。
私市公会堂では恒例の私市自治会(村上嘉規会長)主催の初午行事が行われ、毎年お招きいただいて府政報告をしている。今日も地元の後藤光市議、綾部市の岩本正信副市長と共に話をさせてもらった。テーマは「京都府北部における綾部市、豊里地区、私市町のこれから」について。
「日本全体はともかく、綾部をどう発展させるか。豊里、私市をどうするか」ということと、「法律や制度は人間が決めたもので、変えられないことはない」ということを中心にお話した。
人口増には住むところを増やすことが必要
綾部市都市計画マスタープランの改定(2024年3月)※2013年12月に策定
土地には「向き」「不向き」がある。
空き家、空き地、農地、山林の活用(いかに個人の権利を組織化、情報化できるか)
産業振興
府農林水産技術センターの綾部移転
フードテック構想(府北部産業創造センター、府立農大、府畜産センター、民間企業など)※2025年1月31日「中丹フードテック推進交流会」(あやテラス)
企業誘致、課題は「人手不足」
福祉・医療
中丹医療圏(綾部市立病院、福知山市民病院)
健康長寿(綾部市民を健康にするプロジェクト、高齢者の生きがいづくり)
あやべ福祉フロンティアの福祉移送など「共助」活動による福祉増進
教育
綾部高校の充実(学力、スポーツ、農業)
「少子化」は第二次ベビーブーム世代(1971年~74年生まれ)が社会人になる頃に、バブル崩壊(1990年代前半)の影響で「失われた30年」とでも言うべき「超デフレ時代」になったことが大きな原因。
個人所得の減少(サラリーマンの平均所得が1993年/477万円 ➡ 2023年/414万円)は非婚、共働き、そして「少子化」へとつながった。
しかし、これは一概に「悪い」ということではなく、医療や福祉の進歩によって、日本が「成熟した長寿社会」になったことの証でもある。
第二次ベビーブーム世代が50才となった今から「少子化対策」をしても、さほど効果は出ない。むしろ高齢化(成熟)社会を乗り切る対策にシフトする方が社会には安心感が生まれると思う。
国全体として「自然増」を目指すのなら、移民に頼るしかない。それに舵を切るにはまだ国民議論が必要だろう。
自治体としての「社会増」はできる自治体とできない自治体があるが、綾部市にはその可能性があると思っている。中丹3市(綾部市、福知山市、舞鶴市)で考えれば、その可能性はさらに高くなる。
私市町は福知山市に隣接しており、綾部市、福知山市の両方に通勤、通学、買い物、通院などがしやすい。住宅地を増やせる場所はないが、既存の空家を自治会で情報化し、早めに不動産業者等に委ねることによって、新しい住民を増やすことは可能だと思う。
終了後には懇親会があり、14時頃まで私市自治会の皆さんとお話をさせていただいた。
綾部市中央公民館や保健福祉センターの調理室が使いやすくならないか、府立農大の学生と消防団との交流会ができないか、都市計画マスタープランの実現についての質問、介護保険制度での介護度が低い方々への支援のことなど、お話をお聴きした。
私の曾祖母みつえ(旧姓大島)は私市町出身なので、私の身体の中には私市の血も流れている。