研修2日目。午前中、墨田区にある《墨田区総合体育館》を見学した。
約90億円をかけて、2年ほど前に新築されたそうだ。屋内温水プールやトレーニング設備の利用料金は、綾部市の水夢とほぼ同じか安いくらいの金額だった。
こちらは敷地が国有地で、国から無償貸与を受けているそうだ。
次に、六本木ヒルズに行き、地下六階にある発電システムを見学した。
森ビルと東京ガスで会社設立し、自らガス発電して電気を供給しているとのことだった。
首都直下型地震の際でも、最低3日間は電気を送ることができるシステムがあった。
「六本木ヒルズは、人が逃げ出すところではなく、人が逃げ込む街」だと担当者がおっしゃっていた。
最後に屋上の“田んぼ”を見せていただいた。
通常は見られないらしい。
港区唯一の“田んぼ”だそうだ。
2日間の視察を通して、東京都区内の自治体は、地方から想像ができないくらい豊かだということを再認識した。
東京23区は所得制限なしで、子どもは中学3年まで医療費が無料、千代田区は高校3年生まで拡大し、他も追随しているらしい。
幼稚園、保育園の保育料も様々な優遇策がある。
こういうことは資金が潤沢にあるからできることであって、何か不公平感が拭えなかった。
地方を豊かにする財源は、中央にいっぱいある。
それを再分配することが、日本人をどれだけ豊かにすることなのか、これをこれからもしっかり訴えていきたい。
「地方分権」は甘い。「地方分金」だ、もっと分け前を地方によこせ!と強く感じた。