午後、鍛治屋町公会堂で開催されたあやべ若者サポートステーションの自立・就労支援塾に出席した。
半農半X研究所の塩見直紀さんの講演を聴いた。
直紀さんが綾部にUターンされた10数年前、輝くんの紹介で取材をしたのがきっかけで、その頃、よく家に行かせていただき、いろんな話をした。
ちょうど半農半Xのコンセプトが出来上がったという頃で、それをものすごい時間をかけて、練りに練っておられた時だった。
直紀さんを見ていると、二つのキーワードが頭に浮かんでくる。
“ガンジー”と“一期一会”。
インドの独立指導者ガンジーのような穏やかながら不屈の粘り強さを感じるのと、出会いの大切さを思う。
人と出会うとき、毎日出会っている人であっても、その時、その瞬間のその人との出会いは一度しかない。そういう緊張感を持って臨むことが大切なのだと思う。
特に子どもや若者は、わずかな期間に大きく伸びる。
グンゼ創業者・波多野鶴吉は、梅毒で鼻が欠けたことで、「京都で遊蕩して、養家を潰した」と後に中傷されたが、実際には京都で自由民権活動の指導者であったり、数学書の出版をしていたことが明らかになってきた。
この数学書の序文を、京都自由民権運動のリーダーだった服部直が、「男子、三日会わざれば括目すべし」と書いている。
「若者はしばらく会わなければ、目を開いて、よく見よ」という言葉で、鶴吉に数学の才能があったことを驚き、賛辞を送ったのだろう。
サポステの若者たちもしばらく会わなければ括目しなければならない、活躍している子達もたくさんいる。
夜はNEXT(今川信吾代表)の総会に出席した。
久しぶりに出会う二十代の若者がいたが、まさに「括目すべし」で、ずいぶん雰囲気が大人っぽく変わっていた。
悟さんは、10月に市民センターで鉄道模型展をするという企画も提案された。
NEXTは設立趣旨に、「自分のやりたいことを実現し、他の仲間のしたいことを手伝い合う」というものがあった。
“青年世代の互助組織”として、活動を始めて15年ほどになった。これからも頑張っていこうと改めて確認しあった総会だった。