朝10時に中上林の城山へ。中上林自治会連合会(岸本章三会長)が山頂に公園の整備をされ、その記念植樹式に出席した。
ここは上林城と呼ばれ、戦国時代には上林下総守の居城であった。
上林氏が信長の命による明智光秀の丹波侵攻で滅ぼされると、江戸時代には旗本・藤懸氏のものとなった。
この上林氏はその後、宇治に移り、現在もその子孫である上林春松家が宇治で茶商として残っている。
上林家は秀吉、家康に重用され、江戸時代には将軍家御用達の茶頭取であった。
15代目当主は、コカコーラのペットボトル茶《綾鷹》のCMに現在、三谷幸喜さんと一緒に出演しておられる。
今日は、その父である14代目上林春松さんを上林にお招きし、講演をしていただいた。
上林氏の当主が上林の皆さんを前に話をされるのは、約450年ぶりのこと。その歴史的場面を設定できたことは、本当に感慨深かった。
今回は地元・中上林出身の綾部史談会の川端二三三郎会長にも、郷土史家の立場から、上林氏や上林の歴史について説明していただいた。
歴史に残る講演だったと思う。
これをきっかけに、今後、宇治と綾部の交流がますます進むとうれしい。
午後は、四方英生先生や市志の阪田自治会長、市之瀬の波多野三郎さんのご案内で、上林さんご夫妻と一緒に、市志にある《上林殿塚》に行き、上林家の菩提寺があったとされる場所にあるお墓にお参りした。
上林春松さんは30年ほど前に一度、来られたことがあるとおっしゃっていた。