休日の朝8時台は乗客も交通量も少なく、バスレーンくねくね路線をスイスイと走ることができた。私は「平日もこんな感じだったら、それほど神経を使わなくて済むのだが… しかし、それでは食べていけないからなぁ~」などと独り言を… 言ってません言ってません。ちゃんと黙って運転を… いや、自分が考える必要最低限のことだけは喋っていましたよ。
さて、往路終点の市内中心部で折り返し、復路終点の某バスターミナルへ到着して… おばさんが降り、お婆さんが降り、「もう誰もいないかな?」と思ってミラーを見たら、一人の若い女性が眠っていた。それが男性であれば、忘れ物チェックをしながら肩でも叩けば済むのだが… 近年は「女性の場合は気を遣え」と言われている。
私は、とりあえず車内スピーカーを通して「お客さぁ~ん、終点ですよぉ~」と声を掛けたのだが、彼女はピクリとも動かなかった。そこで「口で言っても分からぬ姫… ならば、体に言い聞かせるしかないようじゃのぉ~!」と思った私(悪代官!?)は、オートマチック式バスのブレーキペダルから足を離して、バスがちょっと動いたところで再びブレーキペダルをグッと踏み込んだ。
すると、バスがガクンと前後に揺れて、彼女は目を覚ましたのでありました。これにて一件落着~! が、もしもそれで目覚めなかったら!? う~む… 二度三度とガックンガックンやって… それでも駄目だったら、私が目覚めの… 否、否、そういう風に疑われないように気を遣えと言われているんじゃないか~!(アホ!)