ある休日の朝、回送で営業所を出てバスレーンくねくね路線の始発停へ… そこは他社(完全弊社)バス停の手前5~6mの位置にウチ(半弊社)のバス停があるので、いつもは発車時刻ギリギリまで20~30m手前で待機する。しかし、私は「平日と違ってバスの本数も少ないんだから大丈夫だろう」と3分くらい前にバス停に着けた。
すると、発車時刻の1分前になって、背後に他社バス(発車時刻不明)が来てしまい… 「私のバスが発車するまで後ろで待ってくれるのかな?」と思ったけれど、前に入られてしまったのである。
その時、私が「邪魔して悪いね」と手を挙げながらチラッと見けれど、運転士はまっすぐ前を向いたまま… それもそのはず、運転席の横に“先生(路線のアレコレを教えるベテラン運転士)”が立っていたのである。私は「そりゃ、(禁止されている)挙手もせずに素通りだわなぁ~」と納得した。
そして、そのバスは“××分35秒”という半端な時刻に発車したので、私は「やはり遅れて来たのか… ならば、このままの順番で(共同運行区間の)市内中心部まで行けばいいんだな」と思って、途中のバスターミナルに一緒に到着した。が、そこから出る時… ちょうど信号の変わり目に当たり、二台の仲は引き裂かれてしまった。
約2分後… 信号が青になり、私のバスもターミナルを出て… いよいよココからが中央分離帯沿いを走る“バスレーンくねくね路線”の本番である。そして、バスレーンに入った私の視界には次のバス停… が、その先にはなぜか“ついさっき別れたばかり”のバスの姿があった。私は「なぜ、まだあんなところに… 団体の乗車でもあったのかな?」と思ったくらいで、それほど気にせずにバスを走らせた。
その後、すぐに追い付いて“連結バス状態”で走っていたのだが… そのバスは、とにかく遅かった。それがハンドル捌きやスピードなどであれば、私も人のことは言えないのだが… 扉を閉めてから(バス後部の“乗降中”という文字灯が消えてから)動き出すまでが妙に遅かったのである。それは、ただ“不慣れ”という言葉では片付けられない感じで…
結局、市内中心部へ向かう途中で15分以上も遅れてしまい、気が付けば後から後からバスが来ていて… “5台の連結バス”になってしまったのである。平日の朝の通勤時間帯ならば珍しくないのだが、本数も少ない休日の朝なのに…
お昼前に休憩室でそんな話をしていたら、ある運転士に「それは発車する時に“右よし! 左よし! 車内よし!”と指差し確認をしていたんじゃないですか?」と言われ… ボケな私も思い出した。車内モニターのチェックシートに、先月から加わった項目の一つに“指差し確認”があったことを…(やっていないことがバレバレじゃないか!) 数多くの台詞に加えて演技まで…。。。子供の頃、学芸会って嫌いだったんだよなぁ~! ハハハ…