バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

気まぐれアイドル 番外編!?

2011年05月02日 22時51分08秒 | バス運転士

先日の夜、例の“気まぐれアイドル”とは違うタイプのオートマチック式バスを運転していた。これは、ただバスを停止させただけではアイドリングストップせず、運転士がシフトレバーをDからNにしなければならない。

また、Nにしてもストップしないことがあるが、それはバッテリーがちょっとヤバい時らしい… でも、しばらく走っていればバッテリーも元気になり、再びアイドリングストップするようになるので、何も心配することはない。

その時も、途中で何度かアイドリングストップしなかったけれど、その後は普通にアイドリングストップしていたので、特に気にしていなかったのだが… ある交差点の赤信号で停止してシフトレバーをNにしたところ、エンジンが“優柔不断”になってしまったのである。

いつものようにエンジンの回転数が下がって「アイドリングストップするんだ!」と思っていたら、なぜか回転数が上がってきて… 「アイドリングストップしないのか?」と思っていたら、なぜか再び回転数が下がってきて… 「やっぱりするんだ!」と思ったら、なぜか再び回転数が上がってきて… その繰り返し… 「これはちょっとヤバそうだなぁ…」と思った私は、シフトレバーをDに戻して信号が変わるのを待った。

信号が青になり、私は右足をブレーキからアクセルに移して「ブォ~ン」と加速… ん? ほら、「ブォ~ン」と… おいおい! なぜかエンジンは「ブブブブブ…」と言ったまま、回転数がまったく上がらなかったのである。それどころか、シフトレバーがDなのにバスはピクリとも動かず… 私は背中に冷たいモノを感じつつ、自分にやれることをやるしかなかった…

と言っても、私はただひたすらN→D→N→D→N→D→N→Dと、駄々っ子のようにガチャガチャやるだけ… それでも、何度目かに突然「ガクンッ!」とバスが動いたのである。その時、既に歩行者信号が点滅を始めていて、後続車には申し訳なかったけれど… 一人でホッとしていた私である。

その後は、まったく問題なくアイドリングストップ&エンジンスタートしており… やはり、ただの“気まぐれ”だったのか!? 私は「もう完結した!」と思っていた気まぐれなアイドリングストップバスの話だったが… 今後も様々な“気まぐれアイドル”に遭遇しそうだなぁ…